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さぁどうする、グアルディオーラ(2001/9/13)
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| エル・パイス紙のラモン・ベッサという、個人的に非常に好きなジャーナリストが、グアルディオーラに関し1週間ぐらい前にコメントを書いています。とても興味あるものなので、できる限り原文に近くなおしてあります。
ペップ・グアルディオーラ、30歳。今年の4月に、今シーズン限りでバルサを離れると突然の記者会見を開いた元バルサキャプテン。その彼が、いまだに自分の居場所を探すのに苦労している。 バルサ選手としてもっとも高い評価を得てきた選手の一人であるグアルディオーラに、なぜ移籍先が見つからないのだろうか? 一つの仮説。 グアルディオーラは依然として沈黙を守っている。そして色々と出没する噂に関して彼は否定することもなく、肯定することもない。だが人々は、彼と彼の家族、そして彼の代理人しか知らない現在の状況を想像力で分析する。その分析の中で一つだけ確かなことがある。それは、彼が行きたかったクラブは結果的に彼をもてあそんだことになり、彼を欲しがったクラブは結果的に彼にもてあそばれたことになってしまった、ということだ。 彼は決して引退は考えていない。バルサへ戻ることも考えていないし、いかなるスペインのクラブに入る気もない。12月まで待つことも良しとはしていない。 いずれにしても、最も悪い見本の失業者であることは明らかだ。それは彼の4月の記者会見で、 子供の頃からバルサにあこがれ、その夢を果たしカンテラ選手となったグアルディオーラ。だがもう自分は30歳となってしまった。バルサという、あこがれではあったものの、この世界しか自分は知らない。他の世界を見てみたい。危険な賭であったことは十分に承知していたであろう。そしてこの一つの冒険を楽しんでいたことや、自分の計算にも自信があったことも確かだ。 それはジダーンの事情によく似ている。レアル・マドリとスペインリーグに憧れたジダーン。カルッチオは彼にとってすでに窮屈な入れ物となっていた。レアル・マドリから受けたオファーに対し、彼は何も考えず即答している。 そしてグアルディオーラはユベントスにあこがれていた。 誕生日のプレゼントに、ユーベのユニフォームを身にまとったプラティニの写真を父親がくれた日以来、バルサが彼にとって本妻だとすれば、ユーベは愛人であった。プラティニというアイドルのいたユーベに、もう一人のアイドルであるジダーンが入団して以来、それは決定的なものとなる。彼にとってカルッチオはユーベを意味していた。カンプノウを去るとすれば、それはトリノしかない。 だから彼の代理人のオロビッチが「ユーベからオファーがきている」と告げたとき、彼の方針は決定した。他の一切のオファーを聞かないこと、これをオロビッチに命令する。他のオファー、それはインテル、ラッチオ、パルマ、ミラン、リバプール、そしてマンチェスターを意味していた。彼の方針であり夢でもあったのは1、2年をユーベ、あるいは他のカルッチオクラブで、その後ドーバー海峡をわたりプレーし、最終的にスパイクを脱ぐことであった。 5月に入りオロビッチはイタリアにわたり、ユーベの実力者と何回か接触している。書類はお互いに一切用意していなかった。言葉だけの交渉であった。その後も何回にもわたって電話連絡をお互いにしている。交渉は電話代がかさむごとに煮つまっていく。インテル、パルマ、リバプールからの接触をオロビッチはやんわりと引き延ばし、ユーベとの交渉に集中していく。 カルッチオはローマが優勝を決めた。ユーベの監督アンチェロッティは将来が危ぶまれたいた。アンチェロッティ、自他共に認める「グアルディオーラファン」の一人だ。彼がパルマの監督をしていた1997年、グアルディオーラをもう一歩のところで獲得できるはずだった。だがロナルドがインテルに移籍した後、当時のバルサ会長ヌニェスの必死の引き止め工作によりグアルディオーラはバルサに残った。そのアンチェロッティの首が危ない。グアルディオーラにとっても危ない話しだった。 ユーベの監督にリッピが本決まりとなる。そんなある日、オロビッチの元に聞き慣れた声の電話がかかってきた。 突然、地震と雷が襲って来たようなものだった。今までの計画をすべて練りなおさなくてはならない。アディオス、ユーベ! このクラブのためにいくつのクラブを犠牲にしてきたことか。しかし好むと好まざると、時間を取り戻さなければならない。ガックリしている時間はなかった。 ユーベはラッチオからネイベを獲得していた。ラッチオは当然グアルディオーラへの興味をさらに増すはずだった。だがすでにメンディエッタとの交渉が、水面下で煮つまりつつあった。 オロビッチの携帯電話は依然として鳴り続けている。オリンピアコスは年俸10億、ガラタサライは白紙の小切手。だが彼の選ぶクラブではない。 グアルディオーラは、いまだに自分の居所を探し続けている。彼はフットボール選手であると同時に、自身のマネージャーでもあった。焦りはない。ここまできたら納得いくまで自分の場所を探すつもりだ。 プールにはまだ水が入れられていない。秋に降る雨がこのプールをいっぱいにしてくれるのを待つかのように。 |
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