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みんなフォーエバー!(2005/11/26)
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![]() 「チーム事情が良かったり悪かったりとこれまで多くのことを経験してきたが、すべてのことがこれほどまでうまくいかないシーズンは記憶にない。」 2003年にスーペルコパのタイトルを獲得したのを最後にレアル・マドリはこれまで一つのカップも手にしていない。だが奇妙なことに、そのタイトルを獲得してからというもの、クラブの財政状態は驚くほど上昇気流に乗ったものとなっている。フロレンティーノ・ペレス会長やクラブ関係者が発表する数字をそのまま信用するとすれば、それらは今までのフットボールビジネス界での常識をこえたものだ。例えば今シーズンのクラブ収入は3億ユーロになるだろうとフロレンティーノは予想する。これはこれまでのクラブ収入の3倍を意味する数字だ。この中から2億8000万ユーロの支払いがおこなわれ2000万ユーロの黒字が生まれるだろうというのが彼らの計算となる。あくまでも捕らぬタヌキの皮算用だが、それでももし彼らの思い通りにシーズンを消化するとすれば、これらの数字はフットボールクラブの枠をこえたとんでもない数字と言うことになる。 だが、クラブの財政的な成功は別として、彼らのおこなってきた選手獲得に際する投資は恐ろしくも悲惨な結果となっている。フットボールクラブとして最も大事な“結果”がでていないのだ。2003年の夏、レアル・マドリはベッカムという選手を一人だけしか獲得していない。彼の獲得に要した費用は3500万ユーロ。フロレンティーノ会長は素晴らしいビジネスをおこなったとして自画自賛したベッカム獲得だった。しかもこの夏にはマケレレをチェルシーに2500万ユーロで売り払い、モリエンテス、イエロ、マクマナマンという選手を手放すことでかなりの年俸額を浮かすことにも成功している。確かに“素晴らしいビジネス”とうつったこの風景だが、レアル・マドリベンチにはとてつもなくマイナスとなって跳ね返ってくることになる。ビジネス界におけるクラック選手のみを獲得することをクラブ方針としてきたフロレンティーノの目に、ベッカム以外の選手でそれらの条件を満たす選手は存在しなかった。したがってこの夏はベッカムだけの選手補強となる。4人の重要な選手が抜けたにもかかわらず、たった一人だけの補強しか許されなかったことを理由として、当時スポーツ・ディレクターだったバルダーノは辞任を発表する。フットボール的観点から見て、それはあまりにも非常識と考えたバルダーノだった。 バルダーノが見る現代フットボールの世界、それはメディオセントロのポジションが大きな役割を持つことだ。ベッカムは決してメディオセントロの選手ではなかった。マケレレが抜けたあとのレアル・マドリが必要とするメディオセントロの選手、それはバルダーノにとってはビエイラであり、エメルソンであり、チャビ・アロンソというような選手であった。そしてバルダーノの後任としてスポーツ・ディレクターに就任したのは現副会長となっているブートラゲーニョだ。その彼はカンテラ育ちのボルハという選手をマケレレの後任として推薦している。少なくともレアル・マドリ・オフィシャルページにはそのようなブートラゲーニョの発言が発表されていた。だが、ブートラゲーニョの願いもむなしく、そのマケレレ的期待をされたボルハは現在マジョルカにレンタルされており、今シーズンは出番もほとんどない状態でシーズンを過ごしている。 2004年4月9日、フロレンティーノ会長は“ジダーンおじさんとパボン坊ちゃん”路線の失敗をメディアに追求された際、次のように語る。 だがこれだけの資金を投入してもチーム状態は決して褒められたものとはならない。この年の末、冬のメルカード解禁を待ってグラベセンを獲得するレアル・マドリ。入団記者会見でフロレンティーノが語る。 2005年の夏、フロレンティーノは選手獲得に更なる大投資を決意する。セルヒオ・ラモス、パブロ・ガルシア、バティスタ、ロビーニョという4人の選手獲得資金に9000万ユーロという壮絶な資金を投入している。デフェンサセントラルというポジションにセルヒオ・ラモス、メディオセントロにパブロ・ガルシア、セントロカンピスタとしてバティスタ、そしてデランテロとしてロビーニョ。各ポジションを埋めていく適切な補強と中央メディアが持ち上げた。そしてそのアドバルーンを見上げながら今シーズンこそはと大きな期待に胸を踊らせるマドリディスタたち。だが、レアル・マドリの抱える問題は想像以上に大きいことに彼らはまだ気が付いていない。 これまでのレアル・マドリというクラブの財政的な成功は、メディアクラック選手の獲得というフロレンティーノ会長の基本方針が大きな重心を占めている。彼らメディアクラック選手のユニフォームを世界各国で売り払い、そして彼らの持つ肖像権の50%をクラブが所有することで大きな収入をあげることに成功している。もちろん大事な収入源となるメディアクラック選手たちを試合に常時出場させることは監督に対し義務づけられている事柄の一つだ。大きな収入を得さえすれば再びメディアクラック選手を獲得できる。したがってカンテラ選手は“ジダーンおじさんとパボン坊ちゃん”路線という聞こえの良いことを掲げながらも事実上存在していない。2002年、決してAチームの常連とは言えないながらもその“パボン坊ちゃん”が登場してきて以来、カンテラ組織からは一人もAチーム在籍ととなる選手は出てきていない。 すでに賞味期限が過ぎているロベルト・カルロスやジダーンは常にグランドにいなければならない。デビューして10年以上たつというのに、トータル30試合程度しか欠場していないボロボロのラウルもメレンゲ魂としてやはりグランドにいなければならない。彼らでさえそうなのだからボダフォーン・ベッカムは絶対だ。ポルテロだろうがメディオセントロの位置だろうが、彼は必ず11人の選手の中に入っていなければならない。 2005年11月19日のクラシコを前に多くの負傷者が続出する不運に見舞われるレアル・マドリ。だが1か月近くも試合に出場していないジダン、ロナルド、バティスタはもちろん、背中の痛みを毎試合訴えているベッカムもこのクラシコに出場してきている。負傷箇所の痛みが薄らいできたことと、試合のカンが取り戻せていることはまったく別のことだ。彼らの誰一人として本来持っているリズムを取り戻せている選手は存在しなかった。そして、うまくいかないときは何もかもうまくいかないのが世の常。負傷が完治しないままクラシコに出場したロナルドは3日後のチャンピオンズの試合には出場できなかった。今から2年前、クラブからのプレッシャーがかかったのか、やはり負傷が完治しないまま無理を押して出場した国王杯決勝戦でのフィーゴとまったく同じケースだ。しかもメレンゲ魂の固まりと言っていいカピタン・ラウルまでが重傷を負ってしまった。 そう、フロレンティーノとバンデルレイが奏でるハーモニーは、バルセロニスタが知るかつてのガスパーとバンガールが作り出したものと同じだ。向かう方向を定められない上に舵を取るカピタンも存在しない。おまけに船は果てしなく沈みかけている。歴史は常に繰り返されるのだ。そして今という現在がひたすら長く続くことを期待する多くのバルセロニスタ。ついでにバンデルレイ・ルクセンブルゴ監督もひたすら長いことマドリベンチに居座り続けてくれれば最高だ。 クラシコの戦いが歴史的な敗北となった夜、バンデルレイを中心に足を引きずっているロナルド、笑みを満面に浮かべるロベルト・カルロスとロビーニョ、そして彼らの後ろを歩くバティスタたちがマドリッドの高給レストランパブに入っていくのをマドリメディアが目撃している。彼らのミニパーティーは早朝まで続いたようだ。かつてカンプノウの観客席に咲いた白い花が満開となった夜、クルービーやレイジゲル、そしてオーベルなどが地中海に面するレストランで早朝までパーティーを楽しんていた風景が重なり合う。ここでも歴史は繰り返されている。
■文責・フロレンティーノ会長を支援しバンデルレイ監督更迭を断固拒否する会の会長 |
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