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エラスティカ・コネクション
6万人近いバルセロニスタが呆気にとられた瞬間、それはサビオラのゴールではなく、いつも以上のプジョーのスペクタクルなプレーでもなく、チャビの久しぶりのゴールでもなかった。不自然とまで思えるようなあのボールの動き、それをかいま見た瞬間だ、バルセロニスタが呆気にとられたのは。そう、ロナルディーニョの右足に吸い付くような感じでボールが動き、そしてまるでゴムのように伸びたかと思えた右足とボールの関係。あれは何だったのか?
ロマリオがクラシコで見せた“コーラ・デ・バカ”とは少々違う。ブラジルではあの芸当を“エラスティカ”と呼んでいる。1996年8月25日、まだロナルドがデブでない若い時代、モンジュイクでおこなわれたスペイン・スーペルコパの戦いで細っこいロナルドが見せたのと同じ芸当だった。それ以来、バルセロニスタの間では“モンジュイクのドリブル”と呼ばれるようになる。だがそれもロナルディーニョのおかげで名称を変更することが可能となった。“ロナルディーニョのドリブル”、それが新たに名付けられた名前だ。
■名称・ロナルディーニョのドリブル
■誕生・2004年1月11日
■相手・サラゴサ
■場所・カンプノウ
「あのドリブル?彼には何ともない芸当の一つさ。練習ではよく見るし、他にもいろいろ面白いことをやってくれる。でも彼以外の選手にはとてつもなく難しいことだと思うよ。」
そう語るイニエスタ。これまでフラン・ライカーにとってはロナルディーニョとの共存が不可能とされてきた選手だ。だがロナルディーニョにとってはイニエスタを知った瞬間から素晴らしいコネクションを組む相手と写った。
「イニエスタが中央に行くことにより自分に対するマークが少なくなる。サラゴサ戦でもまさにそうだった。イニエスタに3人も4人もマークがつき、自分がフリーになる場面が何回かあった。その逆も何回かあったし、彼とのコネクションは非常にうまくいっているよ。」
そう語るロナルディーニョ。
ロナルディーニョがプレーステーションでも不可能なプレーを見せれば、イニエスタはシンプルで奥行きのあるプレーを心がける、難しいことを簡単に見せてしまう天才プレーヤーだ。ロナルドへの思い出を消し去ってくれた“ロナルディーニョのドリブル”と、そして19歳の若者が見せた期待を裏切らない活躍、それが3ポイントと同じように価値あるサラゴサ戦だった。
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