■1チャンネル(1.4MB)
吠えまくるロナルディーニョここにあり。

■2チャンネル(1.6MB)
19歳天才プレーヤーイニエスタここにあり。

■3チャンネル(1.3MB)
まだスマートで純真でフットボールに生きていた頃のロナルドと、これから10年はバルサにいるロナルディーニョ。

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イニエスタ、プロデビューから1年

アンドレ・イニエスタ、2003年1月6日にバンガールの手によリーグ戦にデビューしてからちょうど1年たった。伝説のスカウトマン、オリオル・トルトによってマシア寮入りし、天才少年フットボーラーとしてその名をバルセロニスタに知られるようになったのは12歳の時だ。そして青年に成長した彼をセラ・フェレールが一部チームの練習の参加させるものの、カルラス・レシャックが監督となってから忘れられた存在となっていた。だがバンガールの閃きが、あるいは彼のコンピューターが、イニエスタを再び一部チームへと復帰させることになる。チャンピオンズでのブルッハス戦でバルサ一部チームの選手としてのデビューを飾り、アルゼンチンにいたビアンチがすでにバルセロナ行きのエアーチケットをポケットに入れてテレビ観戦していたマジョルカ戦でリーグデビューを果たすことになる。

フラン・ライカーが監督となってから、彼は再び忘れられた存在になりかけていた。もともとフラン・ライカーはイニエスタのことなど知らなかった。メキシコ遠征で素晴らしい活躍を見せようが、ビジャレアル戦で誰よりも目立った働きを見せようが、フラン・ライカーにとってはあくまでロナルディーニョの控え選手としか写らない存在であった。したがってクラブが拒否しようとすれば可能であったアンダー20代表への招集をフラン・ライカーは断ることなしにイニエスタを一時的に手放すことになる。ロナルディーニョが負傷して試合に出場できない状態でありながら。

だが皮肉にもアンダー20代表の活躍がイニエスタを再びバルサ一部チームの大事な選手の一人として認識させることになる。その認識した人々、それはチキ・ベギリスタインでありエウセビオでありサンドロ・ルセーであった。才能ある選手同士が共存できないわけがない、そのセオリーがロナルディーニョとイニエスタを同時に起用することをフラン・ライカーに強要することになる。そしてサラゴサ戦、そのセオリーがまったく正しいことだということをフラン・ライカーが知ることになった。そしてこのコンビが“エラスティカ・コネクション”を生むことになる。


エラスティカ・コネクション

6万人近いバルセロニスタが呆気にとられた瞬間、それはサビオラのゴールではなく、いつも以上のプジョーのスペクタクルなプレーでもなく、チャビの久しぶりのゴールでもなかった。不自然とまで思えるようなあのボールの動き、それをかいま見た瞬間だ、バルセロニスタが呆気にとられたのは。そう、ロナルディーニョの右足に吸い付くような感じでボールが動き、そしてまるでゴムのように伸びたかと思えた右足とボールの関係。あれは何だったのか?

ロマリオがクラシコで見せた“コーラ・デ・バカ”とは少々違う。ブラジルではあの芸当を“エラスティカ”と呼んでいる。1996年8月25日、まだロナルドがデブでない若い時代、モンジュイクでおこなわれたスペイン・スーペルコパの戦いで細っこいロナルドが見せたのと同じ芸当だった。それ以来、バルセロニスタの間では“モンジュイクのドリブル”と呼ばれるようになる。だがそれもロナルディーニョのおかげで名称を変更することが可能となった。“ロナルディーニョのドリブル”、それが新たに名付けられた名前だ。
■名称・ロナルディーニョのドリブル
■誕生・2004年1月11日
■相手・サラゴサ
■場所・カンプノウ

「あのドリブル?彼には何ともない芸当の一つさ。練習ではよく見るし、他にもいろいろ面白いことをやってくれる。でも彼以外の選手にはとてつもなく難しいことだと思うよ。」
そう語るイニエスタ。これまでフラン・ライカーにとってはロナルディーニョとの共存が不可能とされてきた選手だ。だがロナルディーニョにとってはイニエスタを知った瞬間から素晴らしいコネクションを組む相手と写った。
「イニエスタが中央に行くことにより自分に対するマークが少なくなる。サラゴサ戦でもまさにそうだった。イニエスタに3人も4人もマークがつき、自分がフリーになる場面が何回かあった。その逆も何回かあったし、彼とのコネクションは非常にうまくいっているよ。」
そう語るロナルディーニョ。

ロナルディーニョがプレーステーションでも不可能なプレーを見せれば、イニエスタはシンプルで奥行きのあるプレーを心がける、難しいことを簡単に見せてしまう天才プレーヤーだ。ロナルドへの思い出を消し去ってくれた“ロナルディーニョのドリブル”と、そして19歳の若者が見せた期待を裏切らない活躍、それが3ポイントと同じように価値あるサラゴサ戦だった。