10月10日 日曜日

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エリック・ラメーラ少年

12歳のエリック・ラメーラ、身長153センチ体重41キロ左利きセントロカンピスタ、今のところリーベルインファンティルカテゴリー所属、そして今すぐにでもバルサインファンティルカテゴリーに移籍するかも知れない少年。彼の名が突然メディアに登場したのはつい2、3日前。バルサへの移籍の可能性そのものよりも、14万4千ドルという“推定年俸”が話題になった。そう、メディアが最初に示した数字はユーロではなくドル表示のもの、つまりバルサ側、あるいはカタルーニャメディアが流した情報ではなく、アルゼンチンから伝わってきたニュースだ。

アルゼンチンの新聞である“Ole”が流したニュースだが、リーベルからの意識的な情報漏れと考えるのが普通だろう。リーベルを離れてバルサに入団することは法律的にも手続き的にも何の問題もないことであり、よくある“両親の引っ越し”という理由で、この少年は新たな住居地区にあるフットボールクラブに自由に入ることができるからだ。そう、フットボールの世界ではそこらじゅうに転がっているよくあるケースの一つに過ぎない。だが、もし受け入れクラブがとんでもなく高い年俸を支払うとなると、そこはそれ、今まで在籍していたクラブのお偉いさんは“ビジネス”の臭いをかぎつけるのだ。これはビジネスになる、だから黙って指をくわえておとなしくしているよりも、ビジネス的に有利な立場に立つにはスキャンダルな話題とするのが一番。そして見事スキャンダルチックな話題となってしまった。この少年がバルサに来るか来ないか、それは金がどれくらい動くことになるかで決まるのは明らかだ。もちろんわずかな金で持って行かれるより、将来のビジネスを考えてこの少年の引き止め策をこうじるかも知れない。

セスクやピケのイングランド行きに関して勘違いした思いを抱いている人たちがいる。多くのバルセロニスタにとって、彼らのバルサ離れは単なるセンチメンタルの問題でしかない。10歳程度の頃から在籍していたクラブを将来性の問題や経済的な問題で離れていってしまう、そのことに心が痛むのだ。スペイン代表の将来を担う中心選手となるであろう20歳イニエスタにしても一部チームのスタメンとなれず、やはり将来のアルゼンチン代表の中心選手となるであろう17歳メッシーにしても一部でプレーできないバルサ。したがってセスクやピケなどがバルサ一部チームにすぐ出場できるわけがないとわかっていても、カンテラ選手のバルサ離れは心が痛む。プロ選手としての彼らのことを理解できても心が痛む。しかたがないことだとわかっていても心が痛む。なぜならバルサはセンチメンタルなクラブだからだ。新しくできるスタディアムの名前をスポンサーから受け取る何百万ユーロという金と交換にそのスポンサー名にするアーセナルみたいなセンチメンタルのかけらもないようなクラブではなく、まして、大金持ちが突然やって来てクラブを買い取ってしまおうというマンチェスターのようなクラブでもない。

「バルサに入団できることは非常に嬉しい。僕だけじゃなく両親も望んでいたことだからね。リーベルのカンテラ育ちとして心が痛まないかって?うん、僕はリーベルにいるけれど、そして誰もが知っていることだけれど、ボカのインチャなんだ。だからリーベルを出ることは何の問題もないさ。」
とってもはっきりしたガキだ。センチメンタルなリーベルインチャにとって彼のバルサ行きは何の問題もないだろう。もちろん来ればの話だが。

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