| ロナルド・クーマンの分析
レシャックが「もし試合を見ていない人がこの結果だけを見たら、さぞ一方的な試合だったと思うだろう」と語っていたが、私もこういう経験が何回もある。自分のチームが明らかに相手チームに優っているのに、終わってみれば3点も4点もとられて負けていたという経験がね。そして昨日の相手は、ましてイタリアのクラブだった。ディフェンス的に非常に統制がとれていて、自分たちの目的がはっきりしているチーム。それだけなんだが、彼らはそれでじゅうぶんなんだ、試合に勝利するためには。
ガラタサライとリバプールが引き分けに終わったから、バルサは依然として次のラウンドにいくチャンスがじゅうぶん残っている。個人的には、大丈夫だと思う。だが心配なのは、イレギュラーな試合展開もさることながら、攻撃力の貧弱さだ。ローマ戦、バレンシア戦、そして再びローマ戦でバルサは1点しか獲得していない。いや得点数以上に心配なのはそのゴールチャンスの少なさだ。本来のバルサのイメージとはほど遠いものとなってしまっている。
昨日の試合で驚いたこと。それはモッタとリバルドを右に、ジェラールとクライハートを左に配置したことだ。クライフの時代、ストイチコフを右に、ラウドゥルップを左に配置し、それぞれ利き足でシュートを打ちやすいようにポジショニングしたことがある。でもそれは緊急事態の場合が多かった。明らかに自然のポジションではないんだからね。それに3人も4人も逆のポジションに選手を配置すると全体的なバランスが悪くなるのは目に見えている。オーベルの加入でそれが少し調整されたが、彼は100%のできではなかった。
前半に関して言えば、非常にお粗末な試合だと言って良いだろう。カペーロが3人のデランテーロを用意したものの、実際彼らが攻撃参加した場面はほとんどなかった。バルサにしても攻撃するのか守るのか、それさえはっきりしていない状況だった。もちろんローマの戦い方は普段でもあんなものなのだろうが。
もし私がバルサの監督であったとしたらリバルドは起用しなかっただろうと思う。いや、もっと具体的に言えば、100%でない選手はリバルドという名前であろうと太郎という名前であろうと使うべきではないというのが私の持論だ。それがいかに重要な試合であろうとね。
この試合を変えたのはデルベッキオに代えてモンテーラが入ってきてからだろう。このへんはさすがカペーロという感じ。スペクタクルのかけらもないチームだが、彼らには彼らなりのフィロソフィーがある。監督も試合の流れを読むことに冴えていた。
バルサはもう居直るべきだろうと思う。クラブとしての根元に帰り、何をしなければいけないのか、何をしてはいけないのか、そこをはっきりすべきだろう。
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