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失ったものは大きい、
とてつもなく大きい
昨日のバジャドリ戦で失ったもの、それはもう決してカンプノウでは失ってはいけなかった2ポイント。もうこの失ったポイントは戻ってくることがない。そして少なくても1か月以上は戻ってくることができないであろうもう一つのもの、それはカピタン・ルイス・エンリケ。3か月以上のリハビリを強制したアキレス腱の痛みとはまったく関係ない新たな負傷。バルサが失ったものはとてつもなく大きい。
まるでバンガール時代のように“冷めた”バルサの11人の選手。カンプノウに登場した11人の選手は、これまでのアンティックバルサを象徴していた“熱さ”を感じる選手たちではなかった。ほぼ同じ11人の選手でありながら昨日のバルサの選手たちはなぜか冷めていた。熱さもなければキャラクターもない無表情な選手たち。例えば4人のアルゼンチン人選手、ボナノ、ソリン、リケルメ、サビオラ、彼らは決してブルゴスでもサネッティでもアルメイダでもクレスポでもシメオーネでもない。同じアルゼンチン国籍を有しながらもキャラクター的にはまったく違う。3人のスペイン人選手、チャビ、ガブリ、メンディエタ、彼らもまた決して自己主張をしない優等生タイプの選手たちだ。クルイベル、レイジゲル、デ・ボエル、オーベルマルスに関してはいまさら語る必要もないだろう。
「バジャドリ戦は非常に危険な試合だ。簡単そうに見える試合ほど難しいものはない。すべての選手がそれを自覚して、できる限りのエネルギーを発揮しないと危ない試合となるだろう。」
試合前日に語られたアンティックのコメント。だが彼の言葉は選手たちには届かなかったようだ。試合開始の笛が鳴ってから非常に冷めた感じの11人の選手たちの姿があった。5人のディフェンスで自陣ゴールを守っているバジャドリ相手に攻めまくられるバルサ。ボールを支配することは重要な要素とはならないアンティックフットボールであるとはいうものの、試合の主導権まで完全に奪われてのスタートとなる。ボールなくしてもちろん相手陣内に入れるわけもないバルサ。自陣内でバジャドリの攻撃を防ぐ形となっての前半15分が過ぎていく。
バルサに幸運が訪れるのが前半23分。ボナノがペナルティーエリア内でパチョンに足を引っかけたのを審判は見逃す。当然ながら“ペナルティー・退場”のシーンだった。バルサは10人となり、しかも相手のペナルティーキックという最悪の事態を逃れた。それからわずか5分後、0−1になるはずだった試合が1−0というバルサ有利な展開に激変することとなる。オーベルマルスの放った方向違いのシュートがバジャドリディフェンス選手に当たりオウンゴールでラッキーな先制点。試合の流れはこれで完全にバルサペースになるはずだった。少なくてもそうならなくてはならない試合だった。だがオウンゴールは後半に入って再び繰り返されることになる。今度はボナノが自陣にゴールを決めるという最悪のパターンで。
■リケルメ→ルイス・エンリケ
誰がこの交代劇を予想しただろうか。後半21分、アンティックはリケルメに代えてルイス・エンリケを登場させる。多くのバルセロニスタが納得できない交代劇だった。なぜ、リケルメが?それが疑問となって一部のファンからブーイングが起こる。決して我々が期待するリケルメではないとしても、だがそれでもこの日のバルサ選手の中では唯一何かを期待できる選手であった。ルイス・エンリケの登場にはもちろん多くの暖かい拍手が送られた。リケルメの交代には納得がいかないものの、カピタンの登場でチームにキャラクターが浸透していくことを期待するバルセロニスタ。だがルイス・エンリケの不幸はグランドに登場してからわずか8分後に訪れる。右足筋肉負傷、センターリングした際に筋肉を痛めることになるルイス・エンリケ。今日の精密検査を待たないと正確な負傷具合がわからないとはいえ、ドクター・プルーナの予想は決して明るいものではない。全治1か月から2か月。言い換えれば重傷だ。
■“違い”を見せなかったデランテロたち
1−1の引き分けという試合。だがそれぞれのチームの選手が相手ゴール枠に入れた得点ではない。すべて自陣にいれたオウンゴールの得点だ。バルサが誇る二人のデランテロ、クルイベルとサビオラ、この日は、少なくともこの日は、彼らの日ではなかったようだ。高いボールには常に主導権を持ちながらも相手ゴールを狙う嗅覚は見られなかったクルイベル。多くの運動量でマークを外し、スペースを見つけようとするもののうまくいかなかったサビオラ。“違い”を少しも見せられなかった二人のデランテロだ。
■メンディエタはコクーに変身
試合前の最後の練習でふくらはぎを痛めたモッタに代わってリケルメがスタメンに出場することになった。モッタが務めることになっていたコクーのポジションにはメンディエタが入り、メンディエタのポジションにはリケルメが入る。これまで両サイドを務めることが多かったメンディエタにとっては久しぶりの真ん中でのセントロカンピスタの仕事だ。そして彼はアンティックが要求することをほぼ完璧にこなす。多くのボールを奪うことに成功し、チームの核となってプレー。一つだけ欠けていたものがあるとすれば、それは攻撃参加が少なかったことだろう。それを差し引いてもじゅうぶんな活躍をしたメンディエタだ。
「このポジションは個人的には非常に好きなところ。サイドでのプレーより自分のキャラクターに合っている場所なんだ。だから個人的には満足できる試合だったけれど、結果がでなかったことが残念。」
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