9月19日



輝かしいデビュー

 完璧な試合だった。かつて一度として勝利したことのないトルコの地にて、バルサはチャンピオンズリーグのデビューを完璧な試合展開で勝利した。フェネルバッチェ戦でのこの試合、バルサは停電というアクシデントをもはねつけ輝き続けた。オサスナ戦で多くの批判を浴びたレシャックバルサ。だがレシャックは自分の道を進んだ。そして勝利した。そして今度こそは、誰もが納得できる勝利の仕方だった。クライハートのゴール(ジェオバンニからロッケンバック、そしてクライハートにつながったパスはスペクタクルの一言だろう)で先制したバルサはアンデルソン、サビオラのゴールで試合を決めた。

レシャック「3点しか入らなかったけれど、もっとチャンスを活かしてればスキャンダルな試合になっていただろう。試合自体はオサスナ戦とそれほど変わらないものだったけれど、一番大事なゴールへの執着が見られた。チームは試合ごとにまとまってきている。完璧になるまではもう少し時間がかかるだろう。」



大攻勢

ユーロ・バルサはフェネルバッチェ相手に偉大な勝利をあげてスタートした。テクニックも、身体能力も、そして戦術的にも、すべてにおいてフェネルバッチェに優るバルサは、ほぼ完璧な試合をしたと言っていいだろう。「9番」クライハートの動きに動揺するフェネルバッチェディフェンス陣。「9番」がいるはずの場所に誰もいないバルサの攻撃にディフェンス陣は戸惑う。そのスペースに切り込んでくるジェオバンニ、ロッケンバック、エンリケ、チャビ。ペースは完全にバルサのものであった。ロッケンバックからわたったパスに反応しシュートを決めるクライハート。その後もアンデルソンがコーナーからのボールをヘディングで決める。後半出場したサビオラは、ゴールを決めるのに10分もあれはじゅうぶんだった。
レシャックはきっと満足しているだろう。数多くの批判を浴びながらのトルコ戦に、彼は彼なりのやり方で勝利したんだから。それも完璧に。

ムスタファ(フェネルバッチェ監督)「正直いってビックリした。バルサの試合をいろいろ研究してきたけれど、こういう試合をするとは思わなかった。オサスナ戦も見たんだが・・・」



ルシアン・ルーレット

モリエンテスが負傷した穴を埋めていたグティが昨日の練習で負傷。ラウルも完全な状態ではない。今日はロシアのチーム、ロコモティフとのチャンピオンズリーグの第二戦。
ビセンテ・デ・ボスケは選手としても監督としても、何回かロシアのクラブと戦ってきた。だからロシアチームの良さも悪さも知っている。
ボスケ「ロシアのチームとの試合はいつも楽じゃない。身長が高く、スピードはない。マンツーマンのシステムが特徴。リズムがないからこちらのペースだと思いこんじゃうと、いつの間にか得点されてしまう。本当にやりにくい相手。」

●バルサ、派手なヨーロッパデビュー
バルサはトルコのフェネルバッチェ戦で3点差で勝利。またコルーニャは地元で引き分けに終わった。



9番がいない!

レアル・マドリは今日ロコモティフ・デ・モスクーとの試合がある。だが9番がいない。
デルボスケにとって今日の試合は予想以上に難しい試合となってしまったようだ。モリエンテスは依然としてリハビリ中、グティは昨日の練習で負傷、ラウルは試合直前まで出場可能かどうかわからない状態。9番不在となってしまったレアル・マドリは、サビオ、ムニティスを使わなくてはならない。

●バルサ、危機から脱出
バルサはフェネルバッチェをトルコ風呂の奥深くに沈めた。決して良い試合ではなかったバルサであったが、それ以上に悪かったフェネルバッチェに3ゴールを決め、危機から脱出。