9月23日



サビオラだ!

あらゆる意味で「ダイヤモンドの原石」と呼んでいいサビオラ。ここまで彼にとって決して本意でなかっただろうベンチスタートも快く受け入れ、レシャックの決断に不平一つ言わない少年サビオラ。そして一度グランドに登場すれば、何かの形で「足跡」を残してきたサビオラ。この少年は、歴史を作ってきたかつてのクラックと呼ばれた偉大な選手と同じ道を、確実に一歩一歩進んでいる。彼のプレーはスペクタクルを生み、ボールを持てば誰もが阻止できないゴールを生み出す。
レシャック「最後の20分は、我々は混乱状態になってしまった。選手の交代によって、中盤を支配しようとしたけれど失敗してしまった。自分のフィロソフィーに反して、余計なことをしてしまった。結果的に、少しも良い方向にいかなかったからね。」
ぺぺ(テネリフェ監督)「バルサは個人プレー中心の試合をしたと言っていいだろう。我々の方がチームとしてはまとまっていた。もしサビオラのゴールがなければ、今日のメディアはテネリフェの善戦という見出しだったろう。」

●マドリーエスパニョール
「壊れてしまったおもちゃ」、これがエスパニョールを表現するのに適当な言葉だ。戦術もテクニックも優秀な選手もいないエスパニョール相手に、マドにリは簡単な試合だった。



スペクタクル・サビオラ!

ロスタイムに入ってからの、カウンターアタックによるサビオラのゴール。強い雨が降りしきるカンプノウに集まった人々はスタンディングオベーションで、この偉大なゴールを讃えた。
ジェオバンニのゴールで均衡が破れたこの試合、後半はテネリフェの猛攻が続いた。いくつかのボナノのファインプレーに救われるバルサ。レシャックの選手交代は、再び守備的なバルサとなり、多くの批判を浴びるものとなるだろう。
ボナノ「サビオラのゴールは別に驚くことでもなんでもないよ。僕はリーベル時代に、彼の信じられないゴールをいくつか見てきているからね。」
プジョー「後半に入ってからの選手交代には少し驚いた。でもすべてうまくことが運んでよかった。」
ジェオバンニ「うれしい。本当にうれしい。」

●惨めなエスパニョール
パコ・フローレスが意図したチームの変革は、マドリの大攻勢という形で分解。危機、エスパニョール。



ロベカル、マドリに忠告!

レアル・マドリはエスパニョール相手に大量得点をあげ楽勝。今シーズン初の勝利をあげると共に、今まで囁かれて来たチームに対する不信感を一掃した。
契約見直しを要求しているロベカルも、フィエスタに出遅れてはいけないとばかりゴールを決めた。だがゴールを決めた直後、彼は貴賓席に陣取るマドリ首脳陣に向かい、人差し指を耳にあて「観客がオレの名前を呼んでいるのが聞こえるか}とばかり忠告のジェスチャー。

●バルサ、ぎりぎりの勝利
後半20分のバルサは苦しみ抜いた。だがロスタイムに入ってからのサビオラのゴールが、どうにかバルサの悪い試合を救う。



ジダーン時代の幕開け

試合開始5分。ジダーンのゴールによってマドリの大量点の口火を切る。これまで疑問視されていたマドリは、強い生命線を持っていた。それも闘牛の牛のように。昨日のマドリはまさにダイナミックであり、スペクタクルなチームだった。決してひけをとらなかったエスパニョールも、時間の経過と共にマドリの攻勢の中に包まれていく。ジダーン・マケレレのコンビはチームを前へ前へと導いていく。ジダーン時代の幕開けがやって来た。