10月3日



クラックを目指して

16歳でデビューを飾ったペレ、マラドーナ、17歳になってからのクライフ、プラティニ、ラウル、オーエン、18歳でのレシャック、チャビ、そして19歳でデビューしたベッケンバウアー、ディ・ステファノ。

3年前リーベルでデビューしたサビオラも16歳の少年だった。そして19歳の若きバルセロニスタと成長したサビオラは、彼らクラック選手と同じ道をたどろうとしている。アルゼンチンではすでに2度のリーグ優勝を経験し、アンダー20のワールドカップでも優勝をとげた。ヨーロッパ大陸の土を踏んでから2か月たったサビオラ。彼の前には壮大な未来が開けている。焦ることはない、急ぐこともない、己の信じる道を行けば必ず栄光がまっている。

サビオラ「ベンチスタートが多いけれど、そのことで文句を言う筋合いじゃない。このクラブには世界的に重要な選手がいっぱいいるんだし、監督が理想と思ったメンバーがプレーすればいいだけのことだ。もちろん、すべての試合にスタメンで出場したいとは思う。でも時間が必要だ。みんなよくしてくれるし、感謝している。本当にプロ中のプロだと感じるのはリバルドさん。冗談ひとつ言わないでいつも試合のことばかり考えているみたいだ。クライハートさんはその逆で、いつも冗談を言って、みんなの緊張感を和らげてくれる。ほんと、みんなプロだよ。」



サビオラ、スタメン

ハビエル・サビオラがスタメン選手として今日のマジョルカ戦に出場する。昨日おこなわれた試合前日の定例記者会見で、レシャックが明らかにした。クラック・リバルドがセレソン合流のためこの試合には欠場となるが、ガブリ、プジョー、チャビと並んでアンダー20の世界チャンピオンであるサビオラが、バルサの新たな顔として今日再びカンプノウに登場する。

レシャック「負傷者が帰ってきていつかみんな揃えば、ジェオバンニ、オーベル、サビオラ、クライハート、リバルドが一緒にプレーする日も来るだろう。だが今は状況がそれを許さない。メンバーも揃わないし、お互いのコンビネーションも練っている状態だから。まだ我々のチームは新加入選手を含めてほんのわずかな試合しか経験していない。だがここまで予想以上に良く戦ってきていると思う。」

●リバルド問題、ガスパー釈明
ガスパー「ソシエダー戦にプレーできなかったことで怒っているらしいけれど、まあそれは理解できることだよ。でもブラジルへ発つ前に彼と話したけれど、別に怒っているわけじゃない。ただプレーできなかったことが残念だということだよ。それのレシャックの判断も正しかったと思う。」



今日はまるで日曜日

ヨーロッパ中のリーグがストップしている今週だが、スペインリーグは止まらない。今日は週末でもない、普通の水曜日。だがフットボールの試合は続けられる。

●レアル・マドリ
デルボスケはフィーゴの抜けた穴をジェレミを使い埋めようと考えている。マドリは今日のラス・パルマス戦、勝利の3ポイント以外の結果は失敗と見なされてもしょうがない。勝利のカギはラウル・ムニティスのコンビネーションにかかっている。

●バルサ
レシャックはカンプノウではサビオラへの信頼感をもっているようだ。今日のマジョルカ戦に、再びスタメンとなるサビオラ。ベティス、ビジャレアールの結果次第では、2年ぶりの首位の座を確保することになる。

●マンチェスターにバンガール?
来年からの監督探しに忙しいマンチェスター。今、バンガールの名がその候補者としてあがっている。



フィーゴの代わりはジェレミ

フィーゴがいない今、ジェレミでがまんするしかないマドリ。右サイドバック控え選手のジェレミは、デルボスケの要請により右ウイングとして大抜擢される。フィーゴもマクマナマンも不在となる今日の試合は、ジェレミにとって願ってもないチャンスとなる。

●バルサーマジョルカ
エトーの欠場はバルサにとって、マジョルカのカウンターアタックの危険性が少し弱まったという意味で、大歓迎となるだろう。リバルド不在のバルサとエトー不在のマジョルカ。選手層の厚さを考慮に入れれば、明らかにマジョルカにとって不利な戦いとなった。