10月12日



レシャック、さらに要求

リヨン戦での79分、クライハートのゴールが決まった瞬間にレシャックは思ったという。
「やっとだ!」
レシャックは決して満足していない。結果的にはリーガ、チャンピオンズともいい成績を残しているものの、内容的には彼の望むバルサにはまだほど遠い。いくらボールを支配しようと、いくらボールを早くまわそうと、それは相手陣内ゴール近くでのものでなければ「恐怖」にならないし、ゴールも生まれない。レシャックは中盤から上の選手にもっとゴールを的確に、そしてポジションを下げ過ぎないように要求している。

レシャック「例えば前半に1点獲得すると、後半開始早々に選手が下がってしまう傾向がある。これは私の選手としての経験上、監督がいくら上がれ、上がれといってもなかなか矯正されないことなんだ。選手自体もわかっているはずなんだけれど「自信」がないとどうしても選手というのはそうなってしまう。いくらリードした段階で、私が選手に『さらに相手をつぶしてしまえ!』と攻撃を命じても、今の段階ではその通りにならない。自分とチームに対する自信の回復にはまだまだ時間が必要だ」

●バルダーノ、マドリを批判
スポーツ・ディレクターのバルダーノは、クラブとしては現状に不満であるとコメントしている。
バルダーノ「チームの状況は決して良いものとはいえない。ディフェンスの問題は、別にイエロ一人が悪いわけではなく、ブロックの問題として考えなければならない。ジダーンの加入が色々な問題を起こしていることは認めなければならないだろう。しかし彼自体に問題があるわけではなく、もう少し時間が必要だ。12月の新加入はないと思っていい。現状の選手でやっていける。」



才能と強靱な精神力

世の中には、我々がまだ発見していない新しいものがたくさんある。ここまでのバルサも、我々が想像できなかったものの一つだろう。「才能と強靱な精神力」あるいは、才能と根性といってもいい。それが今のバルサだ。強力なディフェンス陣をチーム構成のベースとするバルサ。しかもそのバルサを指揮しているのが、あのレシャックだというのがもう一つの驚きだろう。攻撃的なフットボール、楽しいフットボールの代名詞みたいな存在だったレシャック。だが勝利とタイトルを義務づけられた彼は、チームが一つとなった「強固なブロック」を作ろうとしている。その手綱をひっぱていく「才能」がクライハートであり、「根性」がプジョーだ。

●アスピリン作戦
バルサは日曜のバレンシア戦の後、水曜日にはレバクーゼンとの大事な試合が控えている。このアスピリン会社に対するバルサの作戦とは、負傷者の回復をできる限りはかること。体調が万全ではないリバルド、ココ(鼻の負傷)、そしてジェオバンニ、コクーといったところが心配のたねだ。



マドリ、新加入選手は必要なし

ビルバオ戦での勝利と、カップ戦でのつまずきもなかったレアル・マドリは徐々に落ち着きを取り戻してきている。スポーツ・ディレクターのバルダーノは、さらなる希望と落ち着きをメレンゲに要望している。

バルダーノ「去年のカップ戦を不真面目に戦ったわけではない。だが我々は惨めな第一ラウンドでの敗北を喫してしまった。誰しも一つのことから学ぶものがあるように、我々も去年の惨劇から得たものがる。また12月の補強問題がウワサされているようだが、我々は何も考えていない。現在、我々が抱えている多くのクラック選手と、必要なときにはカンテラが存在しているんだ。補強は必要ないだろう」



ジョーダンをベルナベウに!

レアル・マドリ100周年記念行事は着々と進められている。そのコンセプトの基本となるものは、すべての意味でのナンバーワン選手の招待だ。その一人がマイケル・ジョーダン。マドリのバスケットセクションでの行事に、記念試合としてジョーダンが所属するチームを招待する計画。またその試合はベルナベウのグランドの真ん中にバスケットコートを臨設して8万観衆の下におこなわれる計画だ。