10月15日



サビオラが最高選手

最悪の事態が訪れてもおかしくなかったバルサ。攻撃のアイデアが不足していた昨日のバルサだが、幸運なことにも「気力」と「多くの労働」によってその最悪の事態を逃れた。両ウイングを開いての攻撃を捨てての昨日のバルサは、二度にわたるハンディキャップをはね返したものの勝利に結びつけるゴールを奪うには至らなかった。

バレンシアにとって中央からのみ進入をはかろうとするバルサの攻撃を防ぐのに、それほどの努力はいらなかっただろう。唯一のウイングであったジェオバンニは、グランドにいたのかどうかさえわからない状態であった。ココがどうにか左からの上がりによって、ディフェンスを脅かしたものの、決定的なものとはならなかった。その中でサビオラが今シーズン最高のプレーをしたと言えるだろう。中盤まで下がってボールを受け取り、攻撃態勢に入っていったサビオラ。だがそれでも勝利につながるものとはならなかった。

●リバルドはどうした?
リバルドは沈黙を守っている。昨日のスタメンはもちろんベンチにも入らなかった理由を彼自身の口からは説明が聞かれなかった。レシャックによれば、体調が完全ではないというリバルドの言葉を受け、明後日のレバクーゼン戦に温存したという。



もの足りないバルサ

昨日のバレンシア戦に欠けてたものは、昨シーズン最終戦のような「奇跡」と「ゴール」、そしてリバルドだった。そのリバルドは試合開始直前に、まるでミステリー小説のようにベンチにもスタメンにも登場しないことが明らかになった。試合は2度にわたってリードを許すバルサであったが、9万人の観衆が熱く応援する中、このハンディー戦をどうにか引き分けに持ち込むことができた。それもあと少しの幸運(デブーのヘディング)があれば、勝利することのできた試合ではあった。

レシャック「試合開始直前になってリバルドがひざの調子が悪いと言いだしたんだ。しかも体調も完全ではないと言う。それならスタメンはもちろんベンチに入っても意味がないから完全休養をとらせることにした。我々には大事なレバクーゼンの試合が控えているからね」



心配するバルダーノ

フロレンティーノ・ペレスと、クラブ首脳陣は現状のレアル・マドリの不安定さを危惧している。ビトリアでのアラベス戦での引き分け試合は、フロレンティーノにとって決して満足できる内容のものではなかったようだ。そして試合内容以上に不満を覚える「チームとしてのイメージ」をバルダーノに伝えている。
そしてスポーツ・ディレクターのバルダーノは、昨日デルボスケと選手にクラブ首脳陣が抱える不満について表明している。

デルボスケ「今の状況を説明するのは不可能だ。去年と選手自体の変化はないし、システムも同じようなもので戦っている。いずれにしてもできるだけ早く今の状況を良い方向にもっていかなければ」



まだリーグ優勝できる

アラベス戦での引き分けにより、メディアからきつい攻撃を受けているレアル・マドリだが、マクマナマンは何の心配もしていないという。

マクマナマン「そんなに大げさなことではないよ。誰もこんなスタートを予想はしていなかっただろうけれど、シーズンは長いんだ。そんなに心配するほどのことではないと思うよ。まあ確かにコルーニャに8ポイントも差をつけられていることは愉快なことではないけれど。」