10月19日



発進したサビオラ

あまりサビオラに期待していないかのようなレシャック・バルサのスタート。それはカンプノウ以外では一回もスタメンで出場していないことからも理解できる。レシャックにとってはまだ「将来の選手」として見られていたかのようなサビオラ。だがここにきて少し事情が変わってきている。バレンシア戦ではバルサに来てから最高の試合を経験し、レバクーゼン戦でも”トリデンテ”の一人として出場し、スペクタクルなパスをクライハートにプレゼントした。この最近の2試合でサビオラは、多くのバルセロニスタはもちろん、レシャックからの信頼も勝ち取りつつあるようだ

19歳のサビオラ、まだ発進したばかりではある。バルセロニスタのハートをすでにに手に入れ、監督の信頼感も徐々に獲得しつつあるサビオラ。この若者の、成功にむけた将来への道は今始まろうとしている。

来週の火曜日におこなわれるリヨン戦。もしこの試合にバルサが1ポイントでもあげれば第二ラウンドへの参加は決定する。だがもし2点差以上で負けた場合、最終戦のフェネルバッチェ戦に勝利しても次のステップに進めない可能性もでてくる。ゴール・アベレージが非常に大きな比重をしめてきているこのグループ。バルサは万全の体制でリヨン戦に向かわなければならない。週末のマラガ戦より大きなポイントとなるであろうこの試合に向けて、レシャックは何人かの通常スタメン選手の温存をはかると見られる。



最終勝利にむけてのレッスン中

2年間にわたってすべてのタイトルから見放されてきたバルサ。しかもヨーロッパでのクラブステータスを勝ち取るチャンピオンズリーグにおいては、リーグ戦以上の悲惨さを露呈している。そして今シーズンから、その様なバルサの手綱をまかされたレシャックは「結果主義」というイメージでここまできている。

我々ムンド・デポルティーボ紙は、これを現在のバルサの状況にあわせた「最良の薬」として評価しようと思う。まず最も傷の大きかったディフェンスの再編から手をつけ、多くの負傷選手を抱えながらも固いブロックとしてのディフェンスを維持し続けていること。そしてそのブロックが中盤との連結によって更に強固になってきつつあること。リーグ戦が四分の一も終了していない時点で、すでに当初の目的が固まってきていること。それはもちろんチームブロックの完成。

レシャック・バルサがスペクタクルを放棄するわけがない。だが、スペクタクルなチームになるにはまだまだ時間が必要だ。我々は多くの負傷者を抱えてスタートするという不運に見舞われながらも、リーグでは首位に2ポイント差、チャンピオンズリーグでもあとわずかで第二次ラウンドへの参加権獲得というところまできている。これ以上、今何が望めるというのだろうか。



豪華な報奨金

クラブ創立100周年記念を着々と準備するレアル・マドリは、今シーズンの各タイトル獲得を達成した場合の選手に対する報奨金を決めたようだ。それによるとチャンピオンズリーグに優勝すれば各選手に5千万、リーグ優勝は3千5百万、両方獲得した場合は特別ボーナスとしてさらに1千5百万が支払われるという。つまりチャンピオンズとリーグ優勝を果たした場合一人につき1億(税抜き)の報奨金、チーム全体としては25億となる。

●UEFAカップ
昨日おこなわれたUEFAカップ参加のスペインチームは、バレンシア、サラゴサがそれぞれ引き分け、セルタがかろうじて3−1と地元で勝利した。

●バレンシア、国王杯敗退
試合そのものには勝利したものの、4人の外国籍選手を同時にプレーさせたことで問題となっていたバレンシアだが、結局「規則違反」ということで国王杯からは除外されることになった。



スター選手が帰ってきたマドリ

シウダー・デポルティーボでおこなわれた昨日の練習で、レアル・マドリにスター選手たちが戻ってきた。長いリハビリ期間を終えて練習に登場したエルゲーラを始め、ジダーンもほぼ完全に体調を取り戻していた。彼らの参加により、次の日曜日とのセルタ戦には今シーズン初めてと言っていいほどの「すべて揃ったマドリ」となりそうだ。反面、これ以上のポイントをベルナベウで失うことは許されないマドリであるし、同時にもう選手が揃わないという言い訳もできない状況のマドリでもある。