10月22日



ジェオバンニの出番

マラガ戦の引き分けを少しでも肯定的にとらえるならば、それは後半に出場してきたジェオバンニの復活だろう。負傷からも疲労からも立ち直りほぼ完璧な体調となったジェオバンニの登場は、後半のバルサの戦いをすっかり変える結果となった。レシャック、アレサンコのコーチ陣は明日のリヨン戦に、この復活がなったジェオバンニをスタメンで使うことになるだろう。

ジェオバンニ「僕がスタメンで出るかどうかは監督が決めること。もしエストレーモが必要だったらいつでも用意はできている。」

コクー「トリデンテかエストレーモかという議論は、どうでもいい。試合によって真ん中から突破できる相手もいるし、そうじゃなくてエストレーモからしかチャンスを作れない相手もいる。そんなことは監督が判断することさ。」

●オーベルマルス間近
昨日の練習に参加したオーベルは、土曜日のベティス戦に参加できる見込みがついた。もちろん90分のフル出場は無理だろうが、後半の何分かだったら出場可能となりそうだ。

●マドリ、再び急降下
マドリの危機は底を知らない。相手は予想にもしなかった「臆病」なセルタ。それでもマドリは引き分け試合にするのがやっとという試合。これで再びリーガ降下中。



勝つために戦うリヨン戦

ここ4年間のうち3回は第一ラウンドで姿を消したバルサだが、明日のリヨン戦に最低引き分けでも次へのステップが決定する。だが今日の午後バルセロナを出発するバルサの選手、監督は「唯一の目的は勝利」としてリヨン戦を戦うとしている。

ルイス・エンリケ「これまでの経験上、引き分け狙いの心構えでやる試合にろくな結果は生まれない。勝負はあくまで勝ち狙いでいかなくちゃ。」

デブー「1ポイントで十分だということはわかっている。でもそれのみを獲得するために戦うことは非常に危険だ。グループの1位だろうが2位だろうがどっちでも良いかも知れないが、できれば1位を狙っていきたい。」

●最悪のマドリ
セルタ戦での引き分けにより、首位コルーニャに10ポイント差、2部落ちまで2ポイント差と近づいたマドリ。これを危機と言わないで何という。



何をしたいのか、マドリ?

レアル・マドリは順位表の奥深くに隠れてしまった。15位で2部降格まで2ポイント。最悪なのは、そのどん底から這い出る可能性を見いだし得ないでいることだろう。もうメレンゲにとっては習慣となってしまったチームブロックの欠如、クラックと呼ばれる選手たちの個人プレーも今や見られない。昨日のセルタ戦ではかろうじてジダーンとグッティのほんのちょっとした活躍が見られたにとどまった。この最悪のマドリと同じ結果を歴史の中に探そうとするならば、何と1947年までさかのぼらないとならない。

ジダーンにとって昨日の試合が最高のものの一つだとしても、フィーゴは相変わらずどこかに隠れているし、ラウルのシュートはゴールポスト内に行かない。ロベルト・カルロスに至っては、サイドからの攻撃参加もままならぬ状態となっている。

デルボスケ「今日の試合で重要だったのは唯一3ポイントをあげること。だがそれは不可能に終わってしまった。チームとして良い瞬間があったんだがそれが長続きしない。困ったな。」



危機の予感

緊張感のただよう好試合が予想されたマドリ・セルタ戦。だが終わってみれば何て事のないつまらない試合となった。中盤でのお互いのつぶし合いに終始し、スペクタクルのかけらもない退屈な90分。マドリもセルタも負けれることを恐れての情けない試合だった。

引き分けは両チームにとって喜ばなければならない結果だろう。どちらも3ポイントを獲得する権利は明らかになかった。それぞれ1ポイントをもらえただけ良しとしなければならない。