10月24日



今年はユーロ・バルサ

チャンピオンズリーグ第一次ラウンドでのユーロ・バルサの最大の功績は、もちろんゲーム内容でもスペクタクルなプレーでもなく、ひたすら結果をだしたことだろう。1試合を残したところで12ポイントを獲得しグループ首位に立ち、最終試合の結果を待たず次のラウンドへの進出を決めた。第一ラウンドで姿を消すことの多かったここ何年間の惨めなユーロ・バルサを省みれば、今年のバルサはここまで大成功と言っていいだろう。

だが同時に、反省材料が多くあることも認めなければならない。昨日の試合を例に出すまでもなく、良い面と悪い面と二つの顔を持ったバルサ。明らかに優位さを誇り相手チームに対し恐怖を与える前半のバルサと、反撃に怯えながら後ろに引き下がり苦しみ抜いて時間の経過を待つ後半のバルサ。選手の肉体的疲労もさることながら、精神的な問題や集中力の問題もあるに違いない。ヨーロッパでの試合はもちろん、これからのリーグ戦を戦い抜いて行くために、早急に解決しなくてはならない問題だ。

レシャック「勝たなければいけない試合に勝てて満足している。だがその満足感も、正直言うと半分ぐらい。前半はいつものように非常に良かったと思う。2点だけじゃなくてさらに追加点をあげるチャンスもあったし。だが後半、中盤から上の選手が相手ディフェンスへのプレッシャーをかけられなくなり、その結果すべての選手が下がってしまう結果となってしまった。みんな疲れ切っているんだから文句は言えない。だが、これから戦線に戻ってくる選手がでてくるから、その部分での改善の可能性は増えてくるだろう。」



聖ボナノ

ロベルト・ボナノ、まさに彼がバルサの守護神となった試合だった。「止めなければいけないときに止めるのがキーパーの仕事。そのためにキーパーというポジションがあるんだ」とさりげなく語るボナノ。だがバルサにはスビサレッタ以来、その仕事をこなしてきたキーパーはいない。契約切れとなってバルサに加入してきたボナノは、今シーズンのバルサにとって最高の補強選手となっている。

ボナノ「後半、我々はみんなで良く守ったと思う。何と言ったって20回のコーナーキックがあったんだからね。だが我々はよくがまんしたよ。」

エンリケ「後半の我々の問題は、我々自身で解決していかなければならない。それにしても相手の度重なるコーナーキックから良く守ったと思う。」

チャビ「前半と後半ではまるで違う試合のようだった。簡単なパスにも失敗するし、後ろに引きすぎた結果、前にでることさえできなかった。最終的に一番前にいるリバルドに長いパスを出すようにしたんだけれど、それもうまくいかなかった。」

ガブリ「前半は良くて後半はひどい出来だった。それでも目的を達成したことを肯定的にとらえるべきだ。」



カッペロはお友達

ファビオ・カッペロがベルナベウに帰ってくる。レアル・マドリをリーグ優勝に導いてから4シーズン経過した今年、イタリアチャンピオンを率いてリーグチャンピオンのマドリと対戦するために今日ベルナベウに帰ってくるのだ。ラウル、トッティ、バティ、ジダーン、デルベッキオ、フィーゴ、ロベルト・カルロス、世界中のスター選手を集めた試合が今夜20時45分、スペインに首都マドリで繰り広げられる。



ユーロ・ジダーンがやってくる

今からちょうど一年前、ジダーンはユーベのユニを身にまとい、一つの大きな誤りを犯した。キイエンツへの頭突きは5試合の出場停止という代償となった。そして今日、その5試合の制裁期間を終え、ジダーンがヨーロッパ戦に白いユニを着て戻ってくる。ヨーロッパのすべての目が12億のこの選手を見つめることとなるだろう。