10月26日



サビオラ「もういい加減にしてくれ!」

「サビオラの移籍に関しては、我々も仕事をしたのであるから正当なコミッションを要求する」とばかり突然現れた二人の代理人。この二人はホアキン・マルティネス氏とオールランド・ヒメネス氏。彼らによれば、サビオラをバルサに紹介したのは自分達であり、最終的な移籍交渉に立ち会わなかったとはいえ、彼らにもそれなりのコミッションを受け取る権利があると主張している。

彼らは「コミッション受け取り権利」に関し、裁判所に書類を提出し控訴中である。被告人はバルサではなくサビオラ個人。これを受けて昨日、サビオラが記者会見を召集し胸の内を明らかにしている。

サビオラ「リーベルにいたころから僕の夢はいつかバルサでプレーすること。そして僕の代理人が僕の夢をかなえるために一生懸命に仕事をしてくれたんだ。だから今、僕はここにいることができる。廊下ですれ違ったことが何回かあるコミッション屋さんが、僕らの知らない間にその中に入ろうとしているようだけど、もういい加減にして欲しい。」



ベルナベウ作戦

来週の日曜日、サンティアゴ・ベルナベウでおこなわれるマドリ対バルサのダービー戦。バルサはベティス、フェネルバッチェ戦を通してその準備をおこなっていく。レシャックはこの試合に、今までリハビリ中だった何人かの重要な選手を計算できることになりそうだ。オーベルマルス、ロッケンバックはまず間違いなく出場できる。そしてうまくいけばアンデルソンも出場可能となりそうだ。そのテストとなるのは、エンリケとコクーが出場停止となっているフェネルバッチェ戦とみられる。

明日のベティス戦は様子がちょっと違ってくる。これ以上カンプノウでのリーグ戦における失敗は繰り返せないバルサとしては、体調が万全な最高メンバーで戦うことが義務づけられた試合だ。バルサの目的はただ一つ。ベルナベウでの試合には、マドリに最低6ポイント差を保ったままで戦えること。それが9ポイント差ならなおよい。

プジョー「デニルソンは一対一に強い選手。しかも最近の試合では非常に調子がいいと聞いている。もちろん僕がマークすることになるだろう。」

デニルソン「リーボーやクルービーは危険な選手だが、チャビもちゃんとマークしないといけないだろう。そしてアルフォンソは皆が思っている以上に良い選手。彼が最近出場していないのは寂しいことだ。彼とは一緒にプレーした仲だからね。」



燃えるロコ・パレルモ

パレルモは昨シーズンの4対0というベルナベウでの試合を忘れてはいないという。復讐という言葉は使わないものの、その「借り」は何がなんでも返したいと思う。だから日曜日の試合にはどんなことがあっても勝ちたい。それが4−0という結果だったら最高だ。

ビジャレアール対マドリの試合は、ロコ・パレルモが間違いなく主役の一人となるだろう。マドリとしても決して東京での試合を忘れたわけではないからだ。パレルモの調子もあの頃に近づいてきていて、最近は絶好調な感じのパレルモ。

パレルモ「トヨタカップでの試合はもう遠い過去のような感じ。マドリの試合で新鮮な記憶としてあるのは昨シーズンの試合さ。4点も離されての試合だった。あの借りは絶対返したいと思う。」



吠えるデルボスケ

昨日のシウダー・デポルティーボでのマドリの練習風景はいつもと少し違う雰囲気の中でおこなわれた。デルボスケ監督が一人で練習の指揮をとり、選手を励ましたり怒鳴ったり、周りで練習風景を眺める何人かの人々やプレス関係者に聞こえるような大声を上げてのものとなっていた。こんなデルボスケを今まで見たことはない。常に冷静で、主役になることをひたすら拒否してきたデルボスケである。

マドリにはもう失敗は許されない状況である。次のビジャレアール戦にすべてをかけるレアル・マドリの必死さが昨日の練習風景から伝わってきた。