10月27日



トリデンテの復活

ファンタジーと才能を求めて、そしてもちろんファンの期待に応えて、今日のベティス戦はクライハート、リバルド、サビオラのトリデンテを起用するレシャック。今日のバルサの目的は3ポイント獲得はもちろんのこと、リヨン戦に見せた後半の悪いイメージを一掃すること。1週間後に控えたダービー戦に向けて、90分間の強固なチームブロックを構成するテストマッチでもある。最低でも6ポイント差を保ったまま、首都マドリッドでの戦いに臨みたいレシャック・バルサ。幸運なことにバルサーベティス戦は、マドリの試合がすでに終了した段階でおこなわれる。もしマドリが負けるようなことがあれば、9ポイント差の可能性を秘めた今日のベティス戦。今日こそ、バルサは総攻撃で戦わなければならないだろう。

レシャック「今日の試合といわず、すべての試合を楽しんでやりたいよ。後半の苦しい状況を迎えることなしにね。ソシオももちろんそうだろうし、私にしても同じことだ。フットボールは楽しんでやらなくては。肉体的疲労、精神的疲労、負ける事の恐怖、それらのものがゴチャゴチャと混ざって保守的な戦いとなってしまう後半戦をどうにかしなくてはいけない。明るい材料はスタメンにしろ交代にしろ、それを選ぶだけの人数が戻ってきつつあるということだろう。これから徐々にブロック形成ができてくると思う。」



アディオス! 師匠!

フアン・ホセ・カスティージョ、
1921年1月16日にサラゴサで生まれた我らスポーツ・ジャーナリストの師匠が昨日他界された。80歳。

彼はスペインジャーナリズム界の師匠であった。16歳を迎えてからスポーツ・ジャーナリズム界に入り、実に65年間にわたって第一線で活躍してきたカスティージョ。彼は、我々若いジャーナリストに多くの事を教えてくれた師匠でもある。彼はスポーツ・ジャーナリズムを志すすべての若者の鏡であった。ジャーナリズムはどうあるべきか、ジャーナリストはどうあるべきか、スポーツ評論はどうあるべきか、そのすべての答えを持っていた師匠であった。

アディオス! カスティージョ。そして、ありがとう。我々ジャーナリストは、あなたの教えを決して忘れることなく、プロとしての道をまっとうしていきたいと思う。ジャーナリズムに、決して第三者からの介入を許すことなく、独自のアイデアを貫き通していかなければならないというあなたのポリシーを、我々も引き継いで行きたい。どうか空高くから、あなたの優しい目を通して我々を見守っていただきたい。師匠、安らかに。合掌。



生か死か

リーガ制覇への道を閉ざしたくないなら、決して負けることのできない今日のビジャレアル戦。いまだに多くの試合が残されているとはいえ、首位に10ポイントのハンディーは大きい。唯一マドリにとっての明るい材料は、過去にビジャレアル戦6試合を戦って、1敗もしていないことだ。だがその統計も、今シーズンにフエラで1ポイントしか獲得していない現状を考えると、それすら明るい材料とは言えなくなってくる。しかもロベルト・カルロスやグッティを含めて9人の重要な選手の不在。エルゲーラが再登場するという肯定的な要素も、否定的に見ればいまだにリズムを掴んでいない選手の起用とも言える。生か死か。来週のクラシコを前に、マドリは重要な局面を迎えている。

一方、選手補強に必死になっているマドリ首脳陣は、パトリック・ビエイラの獲得が最優先となっているようだ。ネスタ獲得はすでに優先事項ではないと判断する首脳陣。それは若きカンテラであるパボンの出現に将来を託しているということであろう。



ジダーンとカンテラ

極限状態のレアル・マドリは、今日ビジャレアルとの重要な試合を戦う。マドリにとっては勝利以外に意味をなさない大事な試合。リーガという長いマラソンではあるが、これ以上1メーターも離されてはならない状況だ。だがマドリの現状は決して明るいものではない。多くの負傷者を抱え、9人の選手が参加不可能という今日の試合。エルゲーラ、パボンがセントラールを、ラウル・ブラーボがロベルト・カルロスの代わりを務めなければならない。しかも相手にする選手はパレルモとビクトールという二人のダイナマイト選手。この試合、今年加入してきたジダーンと若きカンテラの混合チームで、総力を上げての試合となるだろう。