10月29日



一体どうしたというんだ、オーベル

バルサのエストレーモ、マーク・オーベルマルスが再び負傷した。ベティス戦に出場しなかった選手によっておこなわれた昨日の一時間ちょっとの軽い練習。オーベルマルスは練習が終わる5分前まではなんともなかった。ランニングに始まり、センタリングやシュートの練習にも一切の問題がないかのように思われた。だが突然、右足を抱え込むようにしてしゃがみ込み、ドクターのプルーマ氏を呼ぶオーベルマルス。ドクターとの短い会話をすませると彼は練習を取りやめ、医務室へと下がっていった。

今シーズン、これで3回目の負傷である。一体、彼に何が起きているのか。リーグの開幕戦となったセビージャ戦にでたきりで、それ以降1試合も出場していない。昨シーズンを思い返して見れば、彼は負傷で12試合も続けて欠場していたことがあった。これを「運が悪い」とするべきなのか、あるいは「ガラスの体」と判断するべきなのか。このバルサ史上最高の移籍料で加入してきた故障続きの選手の状況を、誰かが説明しなければならない。いずれにしても水曜日のフェネルバッチェ戦はおろか、日曜日のマドリ戦も危ぶまれてきた。

プルーマ「本人は右足のヒザに痛みがあると訴えている。だが精密検査をするほどのものではないというのが、我々の考えだ。当人が痛みに耐えてでもプレーするというのなら出場することも可能だし、がまんできないということなら休ませなければならない。」



上昇気流に乗るバルサ

今週の日曜日にサンティアゴ・ベルナベウでおこなわれるリーガ最大のフェスティバル、マドリ対バルサのダービー戦。バルサは、これ以上望めないほどの状況の中でこの試合を迎えようとしている。ベティス戦で見せたレシャック・バルサの戦いはリヨン戦後半に見られた多くの疑問を一掃し、一気に上昇気流に乗りつつあると判断していいだろう。しかもこの勝利によって6ポイント差を維持しながらのマドリ戦となり、すべてのプレッシャーはマドリにかかろうとしている。もしこの試合に負けるようなことがあればバルサに9ポイント差となり、リーガ制覇から片足はみ出てしまうマドリ。一方バルサは首位に1ポイント差と接近しており、マドリ戦勝利により首位に踊りでることも可能だ。昨年の「幻のリーボー・ゴール」を決めたリバルドがいないとはいえ、彼が不在でも何の問題もないことをバルサは証明する良いチャンスとなった。

レシャック「ユーロ・マドリは確かに素晴らしい戦いぶりをしているようだが、リーガとなると非常にイレギュラーなマドリだ。ベティス戦で見せた戦いぶりをすれば、我々には勝つチャンスが多くあると思う。」

デルボスケ「クライハートとかサビオラのような良い選手がいるとはいえ、我々はすでにパレルモやビクトールなどのように似たようなスタイルの選手を封じ込めてきた経験がある。特別なディフェンス構成は考えていない。」



リーガ7年目のラウル

1994年10月28日の金曜日、レアル・マドリの監督ホルヘ・バルダーノは翌日にひかえたサラゴサ戦のメンバーを発表した。そう、彼は試合前日にスタメンを発表するのを習慣としている数少ない監督の一人であった。その彼が発表したメンバーの中に大スター選手のブートラゲーニョの名前がない代わりに、17歳を迎えたばかりの若きカンテラの名前があった。その名はラウル・ゴンサレス、翌日ラウドゥルップやイエロ、レドンドなどと並んで、スペインリーグにデビューを飾ることになる。7番の背番号をつけたこの若者は、2001年10月28日の今日、デビューから7年を迎える。



フィーゴ誕生日のダービー戦

耳の奥深くにいまだに残っているカンプノウでの異常な騒音。フィーゴにとって11月4日のバルサ戦ダービーは、「復讐」という意味はもたないが、特別なものであることは間違いない。しかもこの日は彼の29回目の誕生日でもあるのだ。この日ベルナベウを満員状態にするであろうメレンゲにとって、フィーゴの誕生日祝いとともに宿敵バルサに圧勝するフィエスタの日でもある。バルサを完膚なきまで沈ませることができたら、これ以上の誕生祝いはないであろう。彼にとってバルサ時代は、すでに写真の中での思い出にしかすぎない。