11月3日



ベルナベウから「地獄のグループ」戦へ!

抽選会に出席していたジョアン・ガスパーの顔色は変わらなかった。リバプール、ローマ、ガラタサライ。この3チームと一緒のグループとなったバルサ。いわゆる「地獄のグループ」に再び入ってしまったバルサ。だがガスパーは「抽選の結果で心配しなければいけないのは、リバプールやローマの関係者。我々はどこに当たろうが、勝利していかなければならないんだから。」と、余裕からなのか、あるいは最近のチャンピオンズリーグ抽選の不運に慣れたのか、このように報道陣に語っている。一方マドリには再び幸運の女神が。パナティナイコス、ナンテス、プラガというグループ。

レシャック「ある意味で言えば、運が悪かったと解釈できるかも知れない。相手は強豪チームだからね。でも私はこう思うんだ。フェネルバッチェみたいなチームがいないから、強豪同士でポイントの奪いあいになるわけだ。ライバル同士でポイントを失っていく可能性があるということだよね。私は常に楽観的に考える方だから、これは結構いけるんじゃないかと思う。キーポイントはローマになるんではないだろうか。」

チャビ「ヨーロッパチャンピオンになるには、これぐらいのチームに勝って行かなくては。」

オーベル「こういう強いチームとの戦いの方が良い。どうもバルサというのは相手が下のランクだと不利な戦い方をする傾向があるからね。」



ラウル「6点入れたい」

あなたにとって最初のダービー戦は95年の5−0の試合ですね。

そうです。完璧にあの日のことは覚えています。まだクリスマスの雰囲気が街に残っている1月の寒い日でした。しかも練習に毎日3千人ぐらいのファンの人がきているような最高の雰囲気の中でおこなわれた試合でしたね。前年にカンプノウで5点入れられて負けていたので、借りを返すという感じでしたね。

そして借りを返した。

そう、すごくいい試合でして。ボクはまだ17歳だったけれど、そして1点も入れなかったけれど決して忘れられない試合です。

あなたはこれまでバルサ相手に8点も入れてますね。

マドリーバルサ戦は特別な試合です。試合前日からだけでなく、1週間も前からファンのこの試合に期待するエネルギーが伝わってくるような感じがします。選手にしても一日も早く試合日が来ないかという、何かワクワクするものがある試合ですね、バルサ戦は。

チャンピオンズでのビッグカードと匹敵しますか。

マドリーバルサ戦というのは、例えばチャンピオンズでのマンチェスターやバイエルン戦との決勝戦にも優るとも劣らない雰囲気が生まれます。同じ国に存在し、世界の中でも最も優れた二つのビッグチームの試合ですからね。

ブスケ、バイア、ヘスプ、アルナウ、レイナとそれぞれあなたのゴールの犠牲者となってきましたが、今回はボナノですね。

彼の今までのプレーを見ていると、非常に優れたキーパーの一人だと思います。

リバルドが出場しますね。

リバルドは、世界の中でも最も優れた選手の一人です。そういう意味では、我々にとっては出場してくれない方がいいに決まっている。でもダービー戦には、最高の選手が常にプレーするべきだといのがボクの考えです。個人的には嬉しいニュースだとも思っています。ほぼ完全の体勢のバルサに勝てれば、我々の勝利の意味も増してくるでしょう。

グアルディオーラがいませんが。

彼はバルセロニスタのシンボルであり、チームキャラクターそのものでした。でも今はチャビという、これまた偉大な選手がバルサにいます。いずれにしても日曜日の試合に彼がいないというのは変な感じです。彼とは親友だし、マドリーバルサ戦ではいつも試合前・試合後に挨拶する仲でしたからね。

あなたのキニエラは

もちろん「ウノ」です。マドリの勝ちです。理想的には2−0の試合。これだったら非常に満足できる試合ということでしょう。でも3点、4点、5点、6点と入れられれば最高。何といっても相手は我々の最大のライバルですから。