11月9日



緊迫状態

水曜日の試合後のレシャックのコメント
「我々はお笑いぐさになる試合をしてしまった。一人としてこの試合で100%のチカラを出した選手はいなかった。二部B相手のこの敗戦は、我々のプライドを大きく傷つけた」

昨日(木曜日)の記者会見
サビオラ「監督のコメントはチームのためにならないと思う。選手にとってもチーム全体にとってもマイナスではないか。確かにボクたちは悪い内容の試合をしたことは認める。だけども『お笑いぐさ』というのは醜い言葉だし、適切ではないと思う。彼には彼の理由があるのだろう。だが今一番大事なことは、こういう状況の時こそチーム全体が一つとなってまとまっていかなければならないんだと思う。だが残念なことに彼のコメントは、その役にたつとは思えない。」

ダニ「敗戦の後に、すべての原因を選手になすりつけるのは簡単なことだ。だが監督もチームの中の重要な要素の一人だとすれば、彼にも責任があることは間違いない。」

これを受けてのレシャックの記者会見
「二部のBのチームに敗れることには、言い訳は一切許されない。もし彼ら(選手)が、彼らだけに責任を押しつけていると思ったらそれは間違いだ。私が言ったのは『我々はお笑いぐさの試合をした』ということであり、私を含めたコーチングスタッフの責任ももちろん含めてのことだかね。考えてみるがいい。この敗戦はクラブの歴史の中で最も悲惨な敗北の一つとして記録されるだろう。そしてその記録の中には『監督・レシャック』として残るんだ。もちろん私個人もお笑いぐさの中の一人となるわけだ。」

エスポーツ編集部
どの観点から観察しようと、フィゲーラス戦でのバルサはまさに「お笑いぐさ」の試合であった。選手たちがそれを認めようと認めまいとそれは事実である。彼らは一度、練習場やカンプノウから外に出て通りの人たちに聞けばよい。あの試合にどんな印象を得たかということを。
フィゲーラス戦に出場した選手の中で、最も年俸の低いバルサ選手であれフィゲーラスの全選手の年俸の合計よりは高いのだ。試合後のレシャックの批判にご機嫌斜めの坊やたち(サビオラ、ダニ)は、明らかに思い違いをしている。それも二度にわたって過ちを犯してしまった。一つはフィゲーラス戦でのモチベーションに欠けた戦い、もう一つは昨日の記者会見における発言である。さて、これからがレシャックの腕の見せ所だろう。このような事態をどのように収めるのか。彼にその能力があるのかどうか。それはそのうち我々にもわかる日が来るであろう。



レシャックに反撃

ムンド編集部
二人の選手が個人としてではなく、選手全体の考えとしてレシャックに意見を表明している。ダニとサビオラがその二人だ。フィゲーラス戦の後のレシャックによる「お笑いぐさの試合」発言は、多くの選手に不快な思いをさせている。レシャックのコメントは確かにその通りかもしれない。だが我々は、それは言ってはいけないことだと認識している。しかも記者会見席でのそのような発言は許されるべきではないと思う。「汚れ物はすべて控え室で処分しろ」という言い伝えがあるではないか。チーム内の問題は、彼ら内部での解決を望みたい。

我が道を行くアンデルソン
「実は去年も同じ経験をしているんだ。私がいたバイエルンはカップ戦で四部のクラブに負けてしまった。その時も同じように色々な問題がクラブ内にでてきた。その時、我々は一切のコメントを避けたんだ。答えはグランド内というのが我々の意見だったからね。その週の日曜日、我々はボルッシアと対戦した。6−2で圧勝して、すべての問題を解決したってわけさ。」

●ブラジルも「お笑いぐさ試合」
バジャドリ戦でのリバルドの出場は不可能となった。ボリビアでのセレソンの敗北により、ブラジルはワールドカップ出場をかけて最後の試合に挑戦しなければならない最悪の事態を迎えている。トルシーダ(セレソンファン)はロマリオの復帰とエスコラリの辞任を要求している。またリバルドに対する個人攻撃も見られる。

●グアルディオーラ、代表に復帰
今のグアルディオーラにとって、ワールドカップ出場は最大の課題となっている。そんな中、カマッチョは水曜日のメキシコ戦に彼を召集した。
カマッチョ「彼は本戦に、一番フレッシュな状態で出場できる選手の一人だろう」
グアルディオーラ「彼はクラブさえ決まればいつでも呼んでくれるとは言っていたけれど、こんなに早く実現するとは思ってもいなかった。本当に嬉しい」

●ロベルト・カルロスも我が道を行く
二週間にわたって負傷中のロベルト・カルロス。マドリ医師団のプレー許可は以前としておりていない。だが彼は医師団の許可があろうとなかろうと次のベネズエラ戦には出場する見込み。この結果、もし再負傷という事態になった場合、マドリとセレソン、そしてロベルト・カルロス個人との問題がさらに悪化する可能性がでてきた。