11月23日



グアルディオーラ事件

ペップ・グアルディオーラは、昨日衝撃的なニュースを受け取ることになる。ナンドロローナによる陽性反応。ブレシアに入団したことにより、再びあの笑顔と精神的な安定が戻ってきたこの時期、彼にとってはまさに思いもしない衝撃的な知らせだった。

ブレシアの水球クラブの会長であり、水球界のマラドーナと呼ばれたエスティアルテ(カタラン人であり、ペップの親友)は、最近のイタリアでおこっているドーピング検査に疑いを持っている一人だ。なぜイタリアでは外国人ばかりに、それもナンドロローナによる陽性反応ばかりでるのか。オリンピック協議委員でもあるエスティアルテは、再検査はイタリア以外のところでおこなうべきだと主張する。

だが昨日もう一つのショッキングな事件が起きていた。スペイン自転車選手ジョアン・リャネーラスが、以前の検査で陽性反応が出たことにより再検査をおこなった結果、その検査では陽性がでなかったのである。自転車界とフットボール界に吹き荒れるドーピング問題は、オリンピック協議委員会を中心として、ドーピング検査自体の見直し時期にきていることは明らかだ。誰がペップの薬物使用を信じるというのか。彼は元々、体力増強を必要としない種類の選手ではなかったか。バルサ選手として何回もドーピング検査をおこなってきたにも関わらず、一回も問題がなかったペップである。そして今回イタリアでの事件。我々は、この場を通じてドーピング検査そのものの見直しを要求したいと思う。

●明日はビルバオ戦
昨日の練習で突然の足の痛みを感じたリバルドは、途中で練習を終え医務室に走り込んだ。だが、幸運にも一時的なものだとわかりドクター判断によれば明日の試合出場には問題ないとのこと。
またリバプール戦での喜びはもう過去のものとして、ビルバオ戦に向けて集中しなければいけないというデブー。明日の試合は難しいものになるだろうが、アンフィールドで得た選手の自信が大きな武器になるだろうと語っている。

●落ち目のフィーゴ
レアル・マドリにおけるフィーゴの状態は最悪だ。つい先日のスパルタ戦を見るまでもなく、ジダーンがチームプレーの中で重要な駒となっていくにしたがい、フィーゴの存在が見えなくなってきている。今では一対一の勝負に勝つこともなく、センターリングをあげるわけでもないフィーゴ。彼の存在が唯一明らかになるのは、相手のファールを誘って芝に倒れている瞬間のみとなっている。マドリ首脳陣の中には、来シーズンのマドリの選手の中にフィーゴの姿はないだろうと予測する人まででてきている。危うし、フィーゴ。



最後まで戦う!

それは午後の5時9分前だった。ローマから発せられたニュースがフットボール界に衝撃を与える。
「グアルディオーラにナンドロローナによる陽性反応が発見された。」
その47分後、イタリアフットボール協会はグアルディオーラに対し暫定的な処置として次の試合への出場停止を命じた。

ガスパー
「グアルディオーラが必要とするならあらゆる援助をクラブとして、また個人としてもおこなう用意がある。陽性反応が明らかに何かの間違いであるとしても、今の彼に必要なものは様々な形の援助だと思う。」

パレイラ
「グアルディオーラを知る人間なら、彼がそんなことをするわけがないということを理解しているはずだ。彼がドーピングするなんてことは不可能なことだ。」

デブー
「驚いている。スタンにしろペップにしろ、陽性反応が出ること自体おかしいと思っている。ナンドロローナに関しては、もっと科学的な研究が必要だと思う。いずれにしても、彼が必要とするなら僕のもっているすべての情報を提供しようと思っている。」

●デサイリーを目指すクリスタンバール
アンフィールドで本来の自分のポジションではなかったにも関わらず、非常に良いプレーを展開したクリスタンバール。彼に対して各方面から高い評価がされつつある。
「デサイリーみたいな選手になれれば最高。彼は最も優秀なディフェンスの一人として尊敬している。いつの日か彼みたいなレベルになれればいいと思っている。新しい仲間からも学ぶことはたくさんある。デブーのインテリジェンス、アンデルソンの状況判断の早さとかね。」

●スビサレッタが帰ってくる
ドリームチームのキーパー、アンドニ・スビサレッタが明日カンプノウに戻ってくる。ビルバオのスポーツ・ディレクターとなったスビサレッタにとって、バルセロナは第二の故郷だ。
「一つのクラブ関係者としてカンプノウに来るのは初めての経験。まるで20年も若返るような感じだよ。バルセロナに行くというより、戻るという感じだな。バルサというクラブもさることながら、街としてのバルセロナも私にとっては第二の故郷だから。」