11月24日



俺は無実だ!

木曜日の衝撃的な知らせを受けた後、ペップ・グアルディオーラは昨日の午後に記者会見を召集し、メディア、関係者の前に姿をあらわした。傷ついてはいるが落ち込んではいないペップ。プライドを傷つけられたことに怒りをあらわすものの、表情は冷静を保とうとしているペップ。彼からは、最後まで戦い抜くという堅い決意がうかがえた。

グアルディオーラは、今まで考えてもみなかった最も難しい試合を前にしている。10年以上もプロ選手として500試合以上も出場し、ナショナルチームの選手として50回近くもプレーしているグアルディオーラにとって、初めて経験する新しい試合。それはドーピングとの戦いだ。

グアルディオーラ
「俺を沈めることはできないということを証明してみせる。カルッチオに来たのは肉体的に強くなるためでも、スピードをつけるためでもない。単純にフットボールをしたいから来ただけだ。最後の最後まで弁護士と共に戦う決意だ。最後には俺の勝利となるだろうと思う。何かがイタリアに起こりかけている印象は拭い得ない。ある器械が俺が薬物をとったと言っている。そして人間の俺がとっていないと言っているんだ。最後にはどちらが正しいかはっきりするだろう。ワールドカップ出場の事なんか今はまったく考えていない。唯一の望みは誰に邪魔されることなく練習ができて、試合にでられることだ。」

イタリアメディア、ペップを攻撃
イタリアの多くのメディアは、ペップに疑いの目を持ち、今回の原因はスペインから持参した薬物ではないかという見解をだしている。また同時に、やはりペップがスペインから持ってきた複合ビタミン剤の内容についても疑問の声をながかけているようだ。

スペインメディア、ペップを擁護
元バルサの同僚たちはもちろん、ほとんどのリーガ関係者はペップの無実を信じている。10年以上もリーガでプレーしてきたペップを知る人々には、今回の薬物問題は考えられないことなのだろう。リバルドやヨハン・クライフも自分のウエッブページで、ペップの無実を疑わない旨の表明をしている。

今後のペップ
2週間後におこなわれる再検査次第で、もし再び陽性反応が出たとすると6か月から2年にわたっての制裁となる可能性がある。だが彼に対する否定的な結果となったとしても、これですべてが終わるわけではない。彼のもとにはデブーを擁護した弁護士が協力の意思を表明しており、多くの専門家による彼の無実を証明する手段が用意されるものと思われる。



アンフィールドでのスピリッツを再び

バルサはアンフィールドでおこなった好試合が、決して偶然の産物ではないということを示す絶好のチャンスを迎えている。今日はリーガでのビルバオ戦がカンプノウに戻ってくる。昨シーズンの7−0の試合がすぐに脳裏をよぎる対戦相手ではあるが、今シーズンのビルバオは少し違う。アウエーでの獲得ポイントが他のどこのチームより多いことに見られるように、カンプノウでも非常に危険な相手であることは確かだろう。

昨日の練習を終えた段階で、バルサの監督レシャックは「アンフィールドでいいプレーをした選手をそのままスタメンで使いたいが、残念ながらそれは無理」と発言しており、スタメンの若干の変更がみられるようだ。いくつかの理由として、プジョーが戻ってくること、そしてコクーが出場できないこと、カンプノウではどうしてもサビオラを出場させたいことがある。またレシャックは今日の試合に16人しか召集していない。それはほぼ出場しない選手をベンチに呼ぶよりも、練習にエネルギーをつぎ込んで欲しいというところから来ているようだ。

●ジェオバンニ、約1か月の負傷
昨日の練習終了間際に負傷したジェオバンニだが、当初は軽い負傷と思われ来週には練習に戻ってこられるのではないかという予測だった。が、精密検査の結果、少なくても1か月のリハビリということだ。これでジェオバンニは、ほぼルイス・エンリケのリハビリ期間と同じぐらいの間、練習から遠ざかることになる。

●予想メンバー