ジキル博士とハイド氏
二つの顔を持ったバルサ。ぶざまな姿をさらしたかと思うと、ドリームチームのような試合展開を突然見せるバルサ。一つのチームに二つの顔を持ち、それはまるでジキルとハイドのようなここまでのバルサ。
チャンピオンズリーグでは完璧といっていいだろう。7試合消化して6勝の成績。しかしリーガにおけるバルサは、決して楽観的になれるものではない。ここまで6勝3敗5分け、しかもカンプノウですでに7ポイントも失ってしまっている。
チャンピオンズリーグでのバルサ
ドイツでのレバクーゼンの試合で唯一の敗北を喫したバルサであるが、その他の試合をすべて勝利し、グループ首位で第二ラウンドに進んだ。リヨン戦やレバクーゼン戦での後半は決してほめらた試合展開ではなかったが、もっとも大事なことは昨シーズンとは違い堂々と次のステップに登場できたことだ。しかも、第二ラウンドの初戦、アンフィールドでの戦いはヨーロッパ中に「バルサここにあり」と宣言したものであった。
リーガでのバルサ
土曜日のビルバオ戦での敗北は、リーガにおける厳しい現実をバルサに思い起こさせる。カンプノウでの初の敗北となったこの試合は、すべてが順調にいっているとは言えない現実を確認する場となったのだ。例えば最近の8試合の結果を見てみよう。24ポイント獲得可能な8試合で、バルサは9ポイントしかとっていない。2勝3敗3分けという惨めな成績を残してしまっているのだ。その結果、9ポイントの差をつけていたマドリにわずか1ポイント差と迫られている。しかも悪かった昨シーズンの成績と比べても、ほとんど同じ状況であることがわかる。つまり14節を消化した段階で、昨シーズンは5位に位置しながらも獲得したポイントは今シーズンと同じ23ポイント。唯一の違いは、今シーズンは4位につけているということに過ぎない。そしてもう一つ忘れてはならないこと、それは我々はすでにカップ戦に敗退しているという事実だろう。
注目の12月
クリスマス休暇に入るまでの4試合は、バルサにとって非常に大事なものであると同時に、非常に困難な組み合わせとなっている。15節アラベス対バルサ、16節バルサ対セルタ、17節ビジャレアル対バルサ、そして17節エスパニョール対バルサ。4試合のうちアウエーが3試合。しかも地元に迎え撃つ相手はセルタだ。もしレシャックと選手たちが楽しいクリスマスをおくろうとするならば、ビルバオ戦での敗北をしっかりと総括し、万全の体勢でこの4試合にのぞまなければならないだろう。
ボナノの反省
「今までのところ我々は非常にイレギュラーな試合をしている。多分イレギュラーという言葉以上に不安定な試合展開が続いていると言っていいかも知れない。したがって我々がしなければいけないことは、安定したプレーを思い出しそれを持続する努力をすることだ。もし我々が優勝を狙うチームであれば、今以上の努力をしていかなければならないと思う。カンプノウでの敗北はこれを最後にしなければならないだろう。」
●デラペーニャ
デラペーニャの代理人であるマヌエル・フェレールは、ウワサとなっているベンフィカとの接触を認めている。デラペーニャはすでに個人的にシマオと連絡をとり、ベンフィカに関する情報を聞いているという。だがいずれにしても完全移籍というよりはレンタルの可能性が強そうだ。
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