11月28日



リバルドを狙え!

リーガ協議委員会は、中央のメディアにおける反リバルドキャンペーンに踊らされる結果となった。リバルドとラクルスの小競り合いは、すでにグランドの中で審判によってイエローカードという処置がなされているにも関わらず、再びオフィスの中から再処置しようとしているのだ。もしビルバオ側がリバルドを訴えたのであれば、それも一つの可能性ではある。だがビルバオはリバルドを訴えたのではなく、ラクルスのイエローカードの取り消しを要求したに過ぎない。

今まさに前代未聞の事件が起きようとしている。マドリメディアのプレッシャーに負けたリーガの正式機関が、リバルドを狙っているのだ。我々にはもう過去のこととしてある「独裁政権時代」のそれではないか。バルサが中央政権の被害者として常に存在していた、かつての暗黒の時代。だがあの「グルセッタ事件」の時でさえ、審判のグランドでおこなった処置はオフィスで再び処置されることはなかった。今回のリバルド迫害騒動は、今までの審判の基準をすべてひっくり返すことになる、まさに前代未聞の事件である。

バルサは金曜日までに、リバルド擁護に関する書類をリーガ協議委員会に提出しなければならない。そしてリーガ協議委員会は、バルサービルバオ戦を務めた4人の審判から直接に事情を聞くことになる。そしてもしリーガ協議委員会が、リバルドのプレーを「暴力行為」として判断したとすると、4試合から12試合の出場停止処置がなされることになる。

●ダニ、再び負傷
長い負傷から戻ってきたダニが、昨日の練習で再び負傷に倒れた。どのくらいのリハビリ期間が必要とされるか今の段階ではわかっていない。いずれにしても、12月のマーケットで移籍がウワサされていたダニだが、それも今回の負傷で無理になる可能性もでてきた。またセルジは今日おこなわれる精密検査次第で、来週の試合からは出場可能となりそう。

●バンガール、アディオス!
まだ正式発表にはなっていない。だがバンガールのナショナルチーム監督の辞任は、既成の事実と言っていいだろう。彼の契約は2004年まで残っているものの、今回のワールドカップ予選敗退という大失敗の責任をとらなければならない。次期監督にはバンバステンの名前もあがっている。またバンガールの仕事先もマンチェスターやバレンシアと見る向きも多い。



スキャンダル

再びリーガ協議委員会によるスキャンダルだ。それも危険なスキャンダルである。今までのルールを無視した、グランドでおきたことに対するオフィス内での再判断。それが今中央の機関によっておこなわれようとしている。迫害されているリバルド、追跡されているバルサ。今、この前例のないスキャンダルが幕を開けようとしている。

ガスパー会長
「グランドの中で一回イエローカードを示された選手に対し、再びオフィスで再審査するというのはフットボール史上で初めてのことだ。だが我々は冷静に事に対処したいと思う。我々の見解では再びリバルドに制裁を加えるということは不可能なことだと信じている。この事件が閉じることになるのは時間の問題だろう。制裁を加えられるわけなないんだから」

一方、なぜ退場処分になったかいまだにわからないというアレサンコに、3試合の出場停止処分がなされた。試合後に審判が出した書類によれば、アレサンコは主審と第四審判に暴言を吐いたとされているものの、当のアレサンコはそれを否定している。主審と第四審判に対する暴言でそれぞれ1試合ずつ、「前科」が一回あるのでそれで1試合、合計3試合の出場停止となった。

●リケルメ、バルサに近づく?
リーベルのトヨタカップでの敗戦は、リケルメ獲得を狙うバルサ首脳陣にとっては朗報であったようだ。もしリケルメの活躍でリーベルが勝利していたら、彼の獲得に向けてさらに競争相手が増えることは確実。カルッチオも手ぐすね引いて彼の獲得を狙っている状態だからだ。だがこの敗戦によって、状況は今までと少しも変わらずにすんだ。依然としてバルサがどこよりも一歩リードしている状況だ。

●突然のドーピング検査
昨日の練習を終えたバルサの選手に思わぬ訪問者が。それはスペインフットボール協会の医師たちが、突然のドーピング検査にやってきていたからだ。抽選で選ばれた幸運な選手はココ、デブー、ジェラール、そしてクリスタンバールの4人。ココが自分が選ばれた事を知った瞬間の反応は素早かった。
「俺がイタリア人だからだろう。ここのところペップの件で、イタリア人が一人もドーピング検査でひっかかってないと言われ続けていたからな」

●バルサのクリスマス休暇
年内の最終試合であるエスパニョール戦を終えて、バルサは12月22日から1月1日までクリスマス休暇にはいる。多くの外国人選手は自国に帰るものの、ボナノはバルセロナに残りカタルーニャでのクリスマスを楽しむという。