11月30日



今日、再びビルバオ戦

マドリッドのアルベルト・ボッシュ通り13にある”ビデオ競技メレンゲ委員会”にて、再びビルバオ戦でおこったリバルド問題に関する審議がおこなわれる。ベルナルディーノ・バスケス主審と彼の線審たちが呼ばれ、メレンゲ3人委員会と共にビデオを見ながら「どう思う?」という感じの再審議がなされるのだ。この委員会の白いテーブルの上には、バルサ側から送られてきているであろう書類も用意されている。もちろんリバルドを擁護する書類である。その書類の内容は多分、次のようなものだと思われる。

1.リバルドに関するビルバオ側からの訴えはいっさい存在していない。つまりビルバオ側が要求しているのは、ラクルスのカードに対する無効申請だけである。

2.最も肝心なポイント。一度グランド内で審判によって制裁を加えられた選手に対し、ビデオで再審査は違法行為であるということ。

リバルド事件はユベントスのトレゼゲと同じケースと見ていいだろう。これは、トレゼゲがシモーネ・インザギに対し頭突きのファールを犯したものの主審がそれを見逃し、試合後にイタリア競技委員会によってビデオ判決がなされ、2試合の出場停止処分が加わったもの。だがその後ユベントスの抗議により規律委員会によってその処分が無効になったケースである。

●プロ選手、アルフォンソ
難しい状況を迎えているアルフォンソだ。故障選手がだんだんと試合に戻ってきているなか、最近はベンチにも呼ばれないことが多い。だが自分の発言でチーム内に問題を起こしたくないと言うアルフォンソは、今の状況を乗り越えるにはさらなる毎日の練習に精を出すしかないと語る。

「もし、今の状況に不満を言えばそれは試合にでている選手たちに失礼なことになる。そしてもし不満も言わずニコニコしていれば、状況に満足しているだらしないヤツだと言われる。だから私がしなければいけないことはただ一つ。毎日の練習を必死になってやっていくことだけ。」

●ジョルディ・クライフ
ジョルディにとってバルサとの試合はいつも特別だ。しかも今シーズンのバルサの監督は父と喧嘩別れしたレシャックが務めている。だが、それは彼の問題ではないと言う。
「そりゃ、バルサと試合するのはいつも楽しみさ。バルサは自分がフットボール選手となるために、多くのことを学んだクラブだからね。もうバルセロナから離れてずいぶんと時間がたってしまったけれど、気分的には僕はカタラン人だから。レシャックと父のことは僕には関係ない。しかもレシャックとは長い時間一緒にいた人だからね。とにかく、明日のバルサ戦が楽しみだ。もし、良い日のバルサだったら、15人でも勝てないだろう。」



サビオラ「バルサで引退したい」

昨日、バルサに来てから初めてメディア訪問をおこなったサビオラ。彼は我がムンド・デポルティーボを訪ね、将来の抱負について語ってくれた。

リーグ戦でのバルサにおける得点王となっているサビオラ。だが彼はレシャック・バルサの中で、いまだに完全なスタメン選手とは認識されていない。彼は今シーズンの活動で二つの目的を自分に課している。一つはカンプノウ以外でも常にスタメン選手の一員となること。そしてもう一つはワールドカップに呼ばれること。そしてこの二つはそれぞれが関連していることでもある。つまりバルサでの完全スタメン選手となれば、ワールドカップにも呼ばれる可能性が濃くなる、という意味あいでだ。

「バルサで成功すること。ワールドカップに出場すること。これが僕のもっている最大の夢。そのためには、もう少し続けてプレーしたいと思う。もちろんそれは監督が決めることだけどね。個人的にはようやくスペインのフットボールにも慣れてきた感じがする。ここはアルゼンチと違って非常に当たりが強いし、ゴール前にスペースを見つけるのが非常に難しい。でもそれに慣れるのも時間の問題だと思う。そしてファンの人々には本当に感謝している。それはグランドに来る人たちだけじゃなくて、例えば通りで声をかけてくれるカタルーニャの一般の人々にも感謝しているんだ。みんな、頑張れって言ってくれる。」

●アンドレウー審判、辞任発表
カタラン人審判アンドレウーが昨日記者会見を召集し、突然の辞任発表をした。理由は個人的なものとしているが、審判制度に対する不満が理由の一つであるのも確かなことである。今回のリバルド問題にも触れ、疑問を投げかけている。
「競技委員会にいる人たちは確かに立派な法律家かもしれない。だがフトボールを知らないことも確かなことではないだろうか。陰謀とか悪気とか、そういうものはまったくないのだろうが、フットボール自体を理解していないように思える。いずれにしても最近の審判業というのは、非人間的に扱われている感じだ。審判協議会も、我々審判を守ろうという努力を怠っていると思う。私はもう審判としての仕事に魅力を感じなくなってしまった、」

●カマッチョ、韓国へ
空港での待ち時間、マドリッド・ロンドン・ソウルまでの機内時間、合計20時間を費やしてカマッチョは韓国に到着した。目的は抽選会に出席することと、スペインチームの宿泊地を探すこと。
もし韓国内で試合することになるとすると、宿泊地はウルサンになりそうだ。だがスペインは韓国より日本でのプレーの可能性の方が強い。したがって日本での宿泊地も決定しなければならない。したがってカマッチョは抽選後、日本へ飛ぶ予定を立てている。カマッチョの行き先はトウカマチになるだろう。