12月3日



早急の解決を要求する!

なぜ、ディフェンスが機能しなくなったのか?
シーズン開始当初に見られた「鉄壁のディフェンス」が、ここのところ機能していない。アンデルソンとデブーのコンビは、数試合前まではうまく息が合っていたのにである。唯一、プジョーが活躍を見せている。またチームと解け合ってきたココがなぜ、アラベス戦では控えだったのか。

なぜ、新加入選手が機能しなくなったのか?
リーグ戦15試合を消化したところで、150億も使って獲得した新加入選手の活躍が見られない。契約切れ選手となって来たボナノと、掘り出し物のアンデルソン以外は絶対のスタメン選手とはなっていないではないか。特にロッケンバック、ジェオバンニ、サビオラは後半だけの選手となってしまっている。

なぜ、デランテーロが機能しないのか?
ここ何年かのバルサの特徴は、その攻撃力の強さにあったはずだ。だが今シーズン、そのバルサのイメージはまるでない。それは昨シーズンに比べてゴール数が少ないからというだけではなく、チャンス数もシュート数も少ないところに問題がある。一昨日のアラベス戦を見てみよう。シュート数はいくつだったか。たったの1本だ。

なぜ、サビオラはスタメンじゃないのか?
リーベルとアンダー20でのスター選手としてバルサに来たサビオラ。バルサに必要な「ゴールの嗅覚」を持った選手ではなかったか。だがカンプノウ以外ではスタメン出場はほとんどない。マドリがジダーン、フィーゴ、ラウル、そしてモリエンテスと一つのブロックを形成してきているというのに、なぜバルサはそれができないのか。オーベルを使うのであるならば、サビオラ、クルービー、リバルドと4人一緒にプレーすることも可能なのではないか。

なぜ、相手のスタイルに合わせて戦うのか?
これまでの多くの試合に見られるように、バルサは対戦相手の戦いぶりに合わせて試合展開を模索してきた。確かに相手のシステム、作戦、出場選手を知ることは大切であり、それに対応した戦いぶりをするのも良いだろう。だがバルサはビッグチームであるということを忘れてはいけない。自分のスタイルを持ち、それの合わせるのは相手チームでなければならないのだ。



レシャック、怒る

「今すぐ目覚めるか、さもなくばクリスマス休暇は中止」
これがアラベス戦での情けない試合ぶりを見せた選手に対するレシャックの忠告。「今シーズン最悪の試合」と決めつけたレシャックにとって、明後日のガラタサライ戦に向けた選手のリアクションが絶対必要だ。昨日の練習でのレシャックは珍しく厳しい表情で選手に対応していた。そして練習後にすべての選手に忠告したのが、今月の22日から予定されているクリスマス休暇について。今すぐリアクションしないのであれば、休暇は中止ということだ。そしてレシャックはもう一つのショック療法を実行に移す。それは試合の2日前からのミニ合宿。つまり今日からバルサの選手たちはムンタニャへの合宿に出発することになった。

ボナノ「ビトリアでのアラベス戦は非常に否定的なものになってしまった。我々はひどい試合をしてしまったからね。精神的にも肉体的にも早急に立ち直らないとまずい。3、4試合続けて勝利して、精神的な面での自信をつけていかなければ」

アンデルソン「ここ2試合、個人的なレベルで言えばひどい試合をしたと思っているし、責任も感じている。確かにここのところ、自分でもおかしいと思っている。バルサにはすべての試合に出場する意思を持ってきたけれど、もしガラタサライ戦に出られなくてもしょうがないと思ってるよ。どうも調子が悪い」

チャビ「アラベスがいかにいい試合をしたといっても、我々のプレーがお粗末すぎた。彼らは我々のキーパーまでにもプレッシャーをかけてきたけれど、それをどうにのかするのがバルサの選手としての役目。ボールの所有率も少ないし、したがってゴールチャンスを作るのに非常に苦労する試合だった」

サビオラ「最近どうもいい試合ができていない。フットボールになっていない感じだ。特にアウエーの試合でのゴールの少なさはバルサらしくないよね。でも物事には必ず解決方法があるはずだ。至急にそういうものを探し出してリアクションしていかないとヤバイ」