12月4日



厳しくいくぞ

レシャックが、これほど厳しく怒り狂ったことがあっただろうか。アラベス戦を終えてからのレシャックは人が変わったようだ。だが彼は怒鳴るようなことはしない。ひたすら選手一人一人に自覚を要求しているに過ぎない。それも厳しく要求している。
「もう3か月も一緒にプレーしているのに、少しも固いブロックができていない」

選手が本当に、バルサというクラブにいることへの自覚を持っているのか。それに疑問を持ちかけている。
「どこのクラブにいるのかわかっているのか?」
「勝っても負けても同じだと思っているんじゃないか?」
「俺は負けるのはとんでもない。わかった?勝負は勝たなければならない」

昨日からモンタニャでのミニ合宿に入っているバルサの選手を前に、レシャックは厳しく問いただしていく。
「ビルバオ戦で我々は負けた。だがあの試合、選手たちはしなければいけないことをした上で負けてしまった。だから翌日の練習は休みにした。だがアラベス戦は違う。やる気のない選手がいるように見えたし、そういう選手は切っていくしかないだろう。」

オーベルが最初の犠牲者になることは間違いない。レシャックはオーベルに非常に期待していたし、高く評価していた選手の一人である。だからリハビリから戻ってきたばかりの彼をマドリ戦でも起用したし、それ以降リバプール戦を除いてすべてスタメン選手として起用してきた。だがフィゲーラス戦での不甲斐なさや、ビルバオ戦、アラベス戦でのやる気のない彼のプレーが決定的なものとなりつつある。多くのバルセロニスタに批判を浴びているオーベル。彼は1対1での戦いに逃げる場面を多く見るし、ボールを争う場面での執拗さも感じられない。しかも忘れてならないことは、クラブ史上最高の移籍料を払って獲得した選手であり、ヨーロッパの中でも最高の年俸をとっている選手の一人であることだ。明日のガラタサライ戦では、オーベルを抜かしたトリデンテの出場、つまりクライハート、リバルド、そしてサビオラの出場となる可能性が大きい。



リバルド、単純明快に語る

レシャックの「このままの状態が続くようでは、クリスマス休暇はナシ」という発言に対し、リバルドの態度は明らかだ。そう、彼にとっても思いは同じ。リーグでの順位表を見れば、クリスマス休暇など選手には値しないという考えだ。
「監督の言うことはもっともだと思う。確かにこのような状態では、我々はバケーションをとるに値しないだろう。各選手ができる限りの力をだしてこの状況を乗り切らなければと思う。個人的な問題で言えば、100%の状態でないことは確か。でも、他の選手と同じように、できる限りの努力をして明日のガラタサライ戦で良い試合をしたいと思う。」

●リケルメ
ロマン・リケルメ、彼はまだバルサのことを忘れていない。
「もし今すぐの移籍が無理ならば、6月まで待つのに何の問題もない」
今年の夏にボカとバルサの間で達した「合意」が、なぜ故に壊れかけてしまっているのかいまだに理解できないと言う。
「夏には両クラブと私も含めて合意に達していたのに、なぜいまだにバルサに移籍できないのかよくわからない。でも誰に怒っているわけでもなく、ひたすらバルサに移籍できる可能性を信じている。リバルドとクライハートと一緒にプレーするのが夢なんだ」

●バルセロニスタ、ロマリオを希望
TV3の日曜日の定例番組「GOL A GOL」の12月のマーケットで移籍を望む選手はというアンケートで、ロマリオを望む人々が一番多かった。バスコ・ダ・ガマとの契約も切れた状態であり、バルサに必要な「ゴールを決める選手」としてロマリオを望むファンが多い。

●クーマン、アヤックスへ
ウワサが現実となった。ロナルド・クーマンがアヤックスの新監督として2004年までの契約を結んだ。つまり3年契約ということになる。
「20歳の時にアヤックスに入団した時と同じように興奮している。ここのクラブに来ることは、監督業を営むものにとって一つの目標でもある。」