12月6日



混乱したバルサ

それは弁解の余地もない、まったく悲惨な前半戦であった。まるで最悪時のバンガール・バルサ、あるいは昨シーズン後半のフェレール・バルサ時代に戻ってしまったようだ。相手チームのゴールチャンスがすべて得点となってしまう悪いパターン。しかもバルサは、戦術なしの行き当たりばったり攻撃。
一つの疑問。立った15分の休憩をはさんで、前半と後半とでなぜこれほどまで選手のおこないが違うのか。レシャックだけの責任ではない。もちろん選手たちの責任も追及されるべきである。だがその答えを見つけなければいけないのはコーチングスタッフだ。レシャックをボスにしたコーチングスタッフが、早急にこの答えを見つけなければならない。
それが遅れれば、遅れた分だけのさらなるポイントの喪失とナーバスを生み出す。後半の追い込みでどうにか引き分けに持ち込んだバルサであるが、こんなもので納得はできないし満足ももちろんできない。

レシャック「結果には満足していないが、その結果を獲得した選手たちのスピリッツには満足している。もし、オーベルが最後の瞬間にゴールを決めていれば3ポイント獲得できる試合だった。だがゴールを決められなかったとはいえ、オーベルとジェラールはいい試合をしていた。またサビオラはこれまでで最高の試合をしたと言っていいのではないだろうか。もし彼がこのレベルのプレーを続けられるとしたら、常にスタメン選手となっていくだろう」

ルチェスク「我々は前半に関していえば素晴らしいプレーをしたと思っている。ディフェンスからのボールが素速く中盤の選手につながり、攻撃パターンも早い展開でおこなわれた。後半に入って最初の10分間をどうにか乗り切れば勝てる試合だったと思う。審判は我々に不利な笛を吹いていたと思う。それにしてもなぜ我々の選手がレッドカードで退場になったのかいまだによくわからない」

サビオラ「自分の活躍に何点つけるかって? それは第三者がすることで僕がすることじゃないよ。いずれにしても僕は僕のプレーに満足している。ゴールも決められたしね。前半はほんとうにひどかったけれど、後半どうにか攻撃の糸口をみつけることができた。カンプノウに集まるファンに感謝したい。要求の厳しい人たちだけれど、いつも僕を応援してくれていることには本当に感謝している」

ボナノ「ガラタサライの1点目は私がどうにかしなければいけなかった。そのことについては反省している。引き分けとなった試合に満足することはできないけれど、状況を考えればそれほど結果的には悪くなかったと思う」



サビオラのリアクション

サビオラは昨日の試合で、常にスタメンで出場すべきであるということを証明した。2点差のハンディで迎えた後半、交代選手として入ってきたオーベル、ジェラールと共にサビオラが光る。まさにクラックとしてのサビオラのリアクションが始まる。チームが必要としているときに現れるクラック。まさにサビオラはクラックだ。

●リケルメ
ビルバオ戦、アラベス戦と続いてガラタサライ戦でもイレギュラーな面を露呈したバルサ。もしこのような状態が年内続くのであれば、リケルメの12月加入もあり得る。リーダー不在のバルサにリケルメがそれを埋めることができるかどうか。また4人すでにいる外国人登録選手問題をどうするか。いずれにしても次のセルタ戦、ビジャレアル、そして最後のエスパニョール戦次第だ。