12月7日



3つのテスト

クリスマス休暇をとりたいのなら、3つのテストを合格しなければならない。ビルバオ、アラベス戦での不甲斐ない戦いをしたバルサは、かろうじてガラタサライ戦を引き分けに持ち込んだものの、それではバルセロニスタを満足させることはできない。レシャックを筆頭とするバルサの状況は非常に難しい時点に来ている。早急なリアクションが要求されているのだ。次の3試合、バルサはどうしても納得できる結果を要求されている。

バルサーセルタ戦
41回にわたるセルタのカンプノウの試合で、バルサが敗北したのはただの1回だけ。8回の引き分けを除いてすべて勝利している。ただ忘れてはならないのは昨シーズンの32節、セルタは1−1でカンプノウで引き分け、その結果バルサのチャンピオンズリーグ参加を危うくした過去を持つ。

ビジャレアルーバルサ戦
バルサはこのグランドでかつて2試合しか戦ったことがない。バンガールが率いた99−00シーズンでは勝利し、昨シーズンは4−4の引き分けとなっている。

エスパニョールーバルサ戦
ダービー戦という難しい試合の割にはバルサは比較的いい成績を収めている。67試合戦って21勝23敗23分け。昨年は0−0の引き分けで終わっている。

クライハート「もしガラタサライ戦の後半で見せたような戦いが90分できれば、我々は何の問題もなく勝ち進めると思う。だが少なくともカンプノウでは常に勝てるようにしないと今後は難しくなると思う。ローマとリバプール戦での彼らの引き分けという結果は我々に少し明るい材料だ。チャンピオンズリーグに関して言えば、残りのカンプノウでの試合を勝てばいいんだ」

オーベルマルス「ガラタサライ戦がベンチスタートだったのは、レシャックが俺に対して罰を与えたわけじゃないよ。彼は俺のことを信用していると思う。確かにアラベス戦では自分のやることなすことすべてうまくいかなかった。だから監督は俺を休ませようとしたんだろう。後半にしかプレーできなかったガラタサライ戦だけど、非常に満足している」

●セルジ、準備万端
セルジにドクターによるゴーサインがでた。10月3日のマジョルカ戦で負傷してから2か月ぶりとなるセルジ。
「明後日のセルタ戦に呼ばれることを期待している。体力的にもリズム的にもまだまだで、90分の試合はできないだろうけれど、少しでもいいからプレーしたい。ココは良い調子でやっているから、戻るのは難しいとは思っているよ。でもベンチからでもいいからチームのために働かなくては」



リケルメが来る!

遅くとも来年の夏には、フアン・ロマン・リケルメがバルサに来ることになったようだ。リケルメとボカの契約は2003年までだから、それより1年早くバルサに移籍することになる。それを決定的にしたのは昨日のバルセロナでの三者会談。バルサからは会長のガスパーが、ボカからは責任者が、そしてリケルメ側からは代理人のマルコス・フランキとダニエル・ボロニコフが出席。移籍料は20万ドルで合意にたっし、以前から了解されていた22万ドルよりも2万ドル安くなっている。

ガラタサライ戦がおこなわれた水曜日、試合後にレシャックとガスパーの個人的な話し合いがもたれた。この場でレシャックは「冬の加入選手は一切必要ない」とガスパーに報告。そのため今の段階では、冬の加入の可能性はほとんどないと判断していいだろう。だがバルサ首脳陣はすでに来年の構想に関して腕をこまぬいているわけにはいかない。したがってリケルメ獲得は来年の夏になろうと、なるべく早く合意にたっしておく腹づもりだったようだ。それが昨日、バルセロナでもたれた三者会談となった。

バルサ側としてはリーグ戦もチャンピオンズリーグも進行中の現在、選手に与える精神的影響を考えて秘密裏におこなっていた昨日の会合ではある。だが我々ムンド・デポルティーボの知るところとなった今、我々はこのニュースをおさえておくことはできない。しかもすでにアルゼンチンメディアでは、リケルメの来シーズンからの移籍を報道してしまっている。今、唯一欠けているものは最終的なサインだけである。

リケルメの加入で一つの問題がおきてくる。それは現在すでに4人の外国籍選手がいるということだ。サビオラのヨーロッパ・パスポート手続きは、偽パスポート事件のあおりをくらって時間がかかりそうだ。したがって来年の夏までにパスポートが取得できない場合、誰かをレンタルか移籍させなければならなくなる。我々が得た情報によれば、バルサ首脳陣はその可能性を含んですでに動きだしているようだ。その対象となるのはロッケンバックとジェオバンニ。どちらか一人が来シーズンのバルサから離れる可能性がある。ポルトガルではブラジル人は外国選手扱いはされない。またイタリアは人数制限はすでに取り払われている。どちらかの国のクラブへのレンタルか移籍になる可能性があるだろう。