12月9日



勝利あるのみ!

リバルド●フアンフラン
クライハートのカード制裁によって、メディアプンタの位置に下がるリバルド。彼にとって嫌いなポジションではないどころか、もっとも好きなポジションといっていいだろう。後ろの位置から、ディフェンスを驚かしての攻撃参加。彼の存在だけでセルタにとって驚異となる。
良い意味でも悪い意味でも、フアンフランはグランドの中では熱血漢となってしまう。それがプレーに良い影響を与える場合もあるし、逆の場合もある。前回の試合ではリバルドに後ろからのひじうちをしながらもカードさえでなかった。

ボナノ●カバジェーロ
バルサのキーパーは、相手キーパーより少ない仕事となるのが普通だ。だが肝心の所ではしっかりとセーブしなければならないのは同じ。集中力を常に持つボナノは、必要な時に必要な仕事をするキーパーだ。
カバジェーロは、リーガのキーパーの中でもっとも安定した仕事をしている1人だろう。セルタの固いディフェンスに守られて、彼を驚かせることはなかなか難しい。

サビオラ●ベリッソ
サビオラにとって今日のセルタ戦は、願ってもないタイミングでやってきた。ガラタサライ戦での2本のシュートにより、ゴールに対する自信と好調さが戻ってきたサビオラ。ベリッソ、カセレスのマークを外すのが今日の仕事だ。
セントロカンピスタとしてサビオラと対決することになうであろう、アルゼンチン人ベリッソ。闘争心あふれるプレーを見せているが、それがカード制裁になることも多い。今日の試合でもすでに4枚のカードを貯めての出場。

チャビ●モストボイ
レシャックはアラベス戦、ガラタサライ戦ともチャビの途中交代を命じているものの、彼への信用度は変わらない。チャビはその信用に応えるためにも、今まで以上に安定したプレーをしなければならない。
4試合の出場停止処分を済まし、今日モストボイは試合に帰ってくる。カルピンと共にセルタのリーダーであるモストボイは、久しぶりの試合であることと相手がバルサであることで、闘志いっぱいというところだ。

●メンバー予想

●サビオラ・インタビュー
ヨーロッパでプレーしているとはいえ、アルゼンチのフットボールファンには常に注目の的となっているサビオラ。アルゼンチンの重要な新聞のひとつである”クラリン”のインタビューに答えている。

今のところ毎試合はスタメンとなっていない現状について

バルセロナに着いた瞬間から言っていたように、バルサで常にスタメン出場するのは非常に難しいことだ。多くの素晴らしい選手がいると同時に、僕は外国から来たばかりの選手。街やクラブや試合展開に慣れていくのに時間は必要だと思っていた。いずれにしても監督の決断は尊重している。

継続性がないというのは、あなたのプレーに影響を与えています?

全然。これでもプロの選手としての自覚はあるから、監督に必要とされる時に出場できるようにいつも準備はしている。でももし自分の判断でだれがプレーをするか決められるなら、サビオラはいつもスタメンだね。

レシャックはどんな監督?

普段はそれほど選手とはしゃべらない感じ。最初の頃はいつも色々な事を説明してくれた。例えば、ここがスペインとアルゼンチンフットボールとちがうところ、こういうところは多分同じだろう、とかね。

いつもトリデンテについて言われていますが、どのポジションがやりやすいですか?

クライハート、リバルドというスーパースターと一緒にプレーしているわけだから、それぞれが理想的なポジションを探す感じだね。今はそれを模索している最中だと思うんだ。基本的には常にポジションを3人で変えていくというアイデアに基づいている。個人的にはデランテーロの後ろが一番やりやすいし、自然なんだけど。

なぜ?

自分の肉体的特徴を考えれば当然だと思うよ。僕は強い肉体を使ってディフェンスと戦うタイプではないから、一番前にいるとどうしても2、3人のディフェンスに囲まれてはじかれてしまう。だからスペースを利用しての後ろからのスタートの方がやりやすい。

バルサにはプレッシャーがあると言われていますが

プレッシャーはどんなクラブでもあると思う。ただバルサのプレッシャーというのは「比較」されるプレッシャーなんだ。このクラブにはクライフがいて、マラドーナがいて、ロマリオ、ロナルドがいたチームなんだ。これは事実だからしょうがない。ただ一般的な意味でのプレッシャーはそれほど感じない。リーベルにいるときもプレッシャーなんか感じたことはなかったし。グランドはフットボールを楽しむ場だからね、僕にとっては。

リケルメ加入の噂がありますが

もちろんクラブ首脳陣が決めることだけど、もし彼が来たら最高だね。それはどんなフットボール選手に質問しても同じ答えが返って来ると思うよ。彼と一緒にプレーできるのは素晴らしいことだから。僕は彼のことはよく知っているし。

バルサへ入団できた喜びとお父さんの死というのが重なってしまったけれど、それはもう乗り越えましたか?

それは難しいことだ。もし父が生きていたら最高だったのにね。彼も僕がバルサでプレーするところを見るのが夢だったんだから。でもそれは乗り越えなければいけないことだとはわかっているけれど、時間がまだまだ必要だ。時は自然にたっていく。そのうち乗り越えられるだろうと思う。