12月10日



落第!

落第「課題その1」
レシャック・プロジェクトとは一体なんなのだろうか。再び昨日の試合で多くの疑問をバルセロニスタに投げかけた。その疑問の答えは今のところ用意されていないし、解決の方法も明らかにされていない。どういうように戦いたいのか。こんな疑問をこの段階で持たなければいけないというのは、重大な事態である。
「なぜ、チャビはベンチスタートだったのか?」
ジェラールをチャビの位置においてのスタートだったにも関わらず、試合開始30分後には方針を変更しチャビが入ってきた。
「なぜ、ココを代えたのか?」
ココが途中退場した後は、理由不明のままコクーがココの代わりに左サイドバックを務める。そして後半早々、セルジがココの場所を埋めるために入ってきた。2か月以上の負傷をしていたセルジがだ。
「クリスタンバールに代えてデブーが入ってきたのはなぜ?」
中盤を圧倒的におさえられていたバルサに必要なことは、中盤の再構築ではなかったのか。それなのになぜ大して変わらないディフェンスの交代をしたのか。

落第「課題その2」
レシャックの試合前の発言によれば、カンプノウ最後の試合で観客に希望を持たせるということだった。しかし昨日の試合で唯一残ったものはフラストレーションだった。希望とフラストレーションは、言語学的にいうと大分違う意味だ。150億ものソシオの財産を使ったうえで、いまだに我慢を要求しようというのか。ソシオはどのような相手チームであれ、今のバルサなら難しい試合になることを知っている。だからどのような試合内容であれ、勝利の3ポイントが獲得できるならそれだけでも良しとしようというところまで妥協しているのだ。だがそれさえも不可能というのか。2−0という差を徐々に縮められそして追いつかれ、最後には逆転されるのではないかという恐怖にも耐えなければならないのか。

落第「課題その3」
最も重大なこと。それはカンプノウで獲得しなければならないポイントを再び失ったということだ。試合ごとに首位との差が開き始め、今こそリアクションしなければならない瞬間であったにも関わらず、再び2ポイントを失った。首位のアラベスに6ポイント、コルーニャに5ポイント、そしてソシオが最も傷つく、マドリとの4ポイント差。

そして採点●
最悪の問題はこの暗いトンネルの出口が見つからないことだろう。レシャックは少なくともその解決法を我々に示していない。選手たちはほんのわずかあった自信さえ今では喪失してしまっている。どのようにチームとして戦い、どのようなシステムで動いていくのかがわからないまま、個人技でどうにか解決する方法を採らざる終えないのだ。そしてさらに最悪なことは、バルサ首脳陣がいつもながらソシオに要求している「忍耐・信頼」などは誰も信じていないことだ。もちろん多くのソシオはチームのリアクションを望んでいる。年内に残っている2試合にレシャックをはじめ選手たちのリアクションを密かには望んでいる。なぜなら最後の最後まで失われないものが「希望」だということを知っているからだ。



危険信号

進むべき道がいまだに見つけからないでいるレシャック・バルサ。もしレシャック・バルサが狙っているものが結果主義だとしても、それへの道も進めていない。多くの試合が惨めな内容であったとしても、結果主義によるポイント稼ぎもできない今、一体どこへ行こうとしているのか。ここ10試合(30ポイント)でバルサは10ポイントしか獲得していない。この結果は好むと好まざるとにかかわらず危険な道への進入を犯している。すでに危険信号がピカピカしていたにも関わらずだ。バルセロニスタには見たくない現実、だがつい最近まで9ポイントも下にいた永遠のライバルが今では4ポイントも上にいる。

レシャック「バルサの選手に要求されるものは、冷静さと精神的な強さ。だが若い選手にそれを要求することは難しい。そこがバルサでプレーする厳しさなんだ。選手自身が自信をなくしている。彼ら自身の可能性を信じなければいけないこの時期に、選手が自信をなくしはじめている。もっと勇気をもって戦わなければならないんだ。もしそれで負けても、失うものはたったの3ポイントだけなんだから。だが私は楽観主義者だから、もちろん希望は失っていない。次の2試合、ビジャレアルとエスパニョール戦に勝てば、誰も「危機」については語らなくなるだろうから。年内に首位との差が2ポイントか3ポイントに縮まれば、問題はないだろう」
「今のバルサが抱える問題は、体力的にギリギリのところにきているとこだ。1−0とリードし30分たったところでココをチャビに代えたのは、ボール支配率をもっと高くするため。コクーは熱があったし、リバルドは体調が万全ではなかった。だがクリスタンバールとガブリがケガしてしまったので、彼らを代えなければならなかった。最後の20分はそのつけがきて、運動量的に負けてしまった」
「モストボイにはカンプノウではいつも良いプレーされているから、彼を第一番にマークした。そして我々の攻撃はダイレクトなものにしようと考えた。セルタはボールを支配し、我々が普段やるプレーでやってきたけれど、ゴールチャンスを生むまでにはいかなかったんだ。我々は普段と違ってダイレクトなプレーでいったけれど、ゴールチャンスは我々の方が遙かに多かった。ディフェンスに関しては、今ちょっと緩い感じだ。セルタの2点目はまるでガラタサライ戦の時と同じようなもんだった」
「確かに今の状況は良くないけれど、それほど人々が言うように心配するほどのことでもないと思うよ。今のリーガの展開を見てみればわかる。つまり混戦状態という感じ。必要以上の楽観主義者になる必要もないけれど、悲観主義に陥ることもないだろう」