12月11日



生き残りをかけて

今週末のビジャレアル戦、来週のエスパニョール戦、この二つの試合がリーガ制覇に向けての列車に乗り続けることができるか否かのファイナル試合となる。

2試合ともアウエーでのものとなることをレシャックは悲観的には見ていないようだ。ある意味ではカンプノウでの強いプレッシャーがないだけに、今のバルサには有利な要素と見るレシャック。セルタ戦を前にして、年内の獲得ポイントを最低7ポイントと絞ったバルサ首脳陣。セルタ戦では1ポイントしかとれなかっとことにより、この2試合での勝利が義務づけられてしまった。
もしこの2試合で結果がでなかったらバルサはどうなるのか。今のところその疑問に対する明確な答えは存在しない。苦いクリスマスとなることを除いては。

バルサ首脳陣はショック療法をも辞さないつもりのようだ。それは冬の緊急補強としてスター選手を獲得したり、最悪の場合は監督の交代もあり得る。だがガスパーはその可能性についてははっきりと否定はしている。しかしもし2試合続けての敗北ともなれば、ガスパーといえでも対応を変えなければならない状況がやってくる。

ガスパーはセルタ戦終了後、首脳陣を集めて4時間の会合をもっている。これから起きるであろう、あらゆる可能性についての検討がおこなわれたのだ。その会合の翌日、彼は次のように語っている。
「我々首脳陣はレシャックに対し、100%の信頼感をもっている。そして同時に24人の選手たちに対しても同じだ。リーガ優勝の望みはいまだにじゅうぶんあるわけだし、チャンピオンズリーグでも我々は死のグループの中で首位ではないか。そういう状況の中で、リケルメ獲得の噂が流れること自体嘆かわしいことだと思う。我々はこの冬に誰も獲得する気はない。24人の素晴らしい選手たちでじゅうぶんだ」

●ハッピーバースデー、サビオラ!
今日はコネッホ・サビオラにとって特別な日だ。自宅に友達を集め、彼の20歳の誕生日を祝う。昨日は同僚たちとの個人的なフィエスタ。リバルド、クリスタンバール、ボナノなどとロッケンバックの20歳の誕生日を祝った。
「記念に残る20歳の誕生日。思うに、バルセロナに来てまだ半年しかたっていないけれど、ずいぶんと大人っぽくなった感じ」

●ガブリ、フアンフランにやられる
いつもの事ながら審判はフアンフランの暴力行為を見逃している。日曜日の試合でテレビ画面にはっきりと映ったコクーへの蹴りもそうだし、ガブリに対する暴力行為に対しても何の制裁も加えられていない。前半を終了した段階で歩くことも不可能なほどに足を痛められたガブリ。ビジャレアル戦出場は難しい状況だ。

●アンデルソン、今日にも退院
昨日おこなわれた精密検査の結果、脳には異常がないことがはっきりしたアンデルソン。だが大事をとって昨日も入院生活をおくった。今日の昼には退院するであろう彼は、そのままカンプノウに向かい同僚たちと合流する予定。



リバルド制裁の日

今日、メレンゲ競技委員会によるリバルド問題の判決が下される。バルサは一切のリバルドに対する制裁を容認しない覚悟だ。バルサ理事会の中にある法律部門の関係者は、一回制裁を加えた選手(試合中にすでに審判によってファールとみなされイエローカードをもらっている)に対し、再び新たな制裁を加えることは法的に無理があると判断。したがって、リバルドに対するメレンゲ競技委員会の判決は無罪としなければならないと考えている。
これには前例がある。現メレンゲ選手ミッチェル・サルガドがまだセルタにいたときに、At.マドリ戦でジュニーニョの足を後ろからのタックルによって負傷させたプレーがあった。その時、審判はファールをとっただけでカードさえでなかったのだが、その後メレンゲ競技委員会により危険なプレーとして4試合の出場停止処分が下された。だがそれを不服として上訴競技会に告訴したところ「1回グランドの中で制裁を受けた選手に再び刑を加えることは不可能」とし、セルタの訴えを認め4試合出場停止処分を無効にしている。

だが、リバルドはバルサの選手であり、制裁を検討するのはメレンゲ競技委員会ということを忘れてはならない。多くの関係者は2試合から3試合の出場停止処分がでる可能性が強いと予測している。

●ガソール対ジョーダン
先月、NBAのルーキー賞を獲得した若きガソール。今日はガソールのかねてからの夢が実現する。マイケル・ジョーダンが所属するワシントンとの試合がおこなわれるのだ。すでに2万枚のチケットは完売となり、超満員は間違いない注目の試合だ。
「信じられないよ。ジョーダン相手にプレーできるなんてね。今日はバスケット史上における神話となる人物と対決できる」

●リケルメ
バルサ首脳陣は固く否定する冬の移籍問題。その目玉はなんと言ってもリケルメだ。昨日TV3と一部のプレスに流れたリケルメ獲得ニュース。そしてロッケンバックのベンフィカへのレンタルの可能性問題。ガスパーはそのニュースを否定し、スポーツ・ディレクターのパレイラも否定する。彼らの基本的なアイデアは、リケルメはあくまでも6月の加入選手であるという。だが今後のバルサの結果次第では、いかなる可能性もあると見た方がいいだろう。