12月18日



リバルドなしのダービー戦

土曜日21時半、モンジュイクでのエスパニョール・バルサのダービー戦は、再びリバルド抜きの試合となる。
リバルドはビジャレアル戦を休み、リハビリに全力をあげて取り組んでいた。だが、バルサドクター、レシャック、そしてリバルドが決めた方針、つまり完全に回復するまでは出場しないというものには変わりはなく、エスパニョール戦には間に合いそうもない。したがって今リバルドが目標とするものは、年明けの最初の試合となるサラゴサ戦への出場をかけてリハビリに集中することになる。

今週のリバルドのメニューは次のようなものだ。これまで1人で走り込みをしていたのをそのまま続け、週末近くにはグループ合流練習への参加を目指す。そして毎日のジム通いによる、筋肉の増強運動もかかせない。1日か2日のクリスマスを楽しんだあと、年末も年始もなく彼のリハビリメニューはつまっている。

●フィーゴが何をした?
世界中のナショナルチームの監督の投票で決まる「FIFA最優秀選手賞」にフィーゴが選ばれた。これは驚きといっていいだろう。なぜなら2001年は彼にとって最高の年でもなんでもなかったわけだから。昨年、バロン・デ・オロを獲得したときには、別に驚きでもなんでもなかった。2000年前半でのバルサ、後半でのマドリでの活躍を見ればその賞に値する働きをしたといっていいだろう。だが今年、2001年、彼はいったいどのような働きをしたのだろうか。ここ3か月のフィーゴを見てみればいい。かつての彼の輝きは失せている。
この賞にはなにか政治的なからみがあるのか、あるいはまたナショナルチームの監督が我々ほでフットボールを見ていないのか、多分どちらかだろう。



今週はダービー戦

どうしても勝利が必要な、同じ街にある二つのクラブ。「地元」エスパニョールは先週末の思わぬバレンシア戦での敗北により、そしてバルサは首位との差を縮めなければならない必要性により、それぞれが勝利を狙うダービー戦だ。

勝利が必要なエスパニョール
今シーズン、モンジュイクでおこなわれる試合は、必ずといって良いほどエスパニョールファンが二つに分解する。パコ・フローレス支持派と解任要求派だ。勝利すればしたで、その不甲斐ない勝ち方に反フローレス派が騒ぐ。負ければ当然「フローレス、出てけ!」コールが起きる。特に先週のバレンシア戦での逆転負けを目撃した8千人の観客は、試合終了後にフローレスへの怒りを露骨に表明していた。パコ・フローレス、クビをかけた試合となるかも知れない。

勝利が必要なバルサ
セルタ、ビジャレアル、エスパニョールとの年内3試合で、7ポイント獲得を目標としたレシャック・バルサ。セルタ戦での引き分け1ポイントにより、残りの2試合の勝利を義務づけられたバルサは、ビジャレアル戦では幸運にも3ポイント獲得。ダービー戦の勝利は首位との差を縮めるためにも、快進撃に向かっての糸口とするためにも必要だ。

●チャビ事件
先日のビジャレアル戦で2枚のイエローカードをもらって退場となったチャビ。あの試合を担当した審判は次のように審判競技委員会に書類を提出している。
「バルサの6番、チャビ・ヘルナンデス選手は私の胸を押しながら抗議を続けた。その結果、2枚目のイエローカードを示し退場となった」
だがビデオに写っているそのシーンは、審判の言葉と矛盾するものだ。チャビはいっさい審判には触れていない。
バルサはメレンゲ競技委員会にビデオを提出し、この審判の判定を無効にする考え。

●リバルド、アンデルソン、難しいところ
リバルドは他の選手と合流しての練習はまだ始めていない。多くの関係者が指摘するところによれば、リバルドは年明けまでは出場できない見込みだ。またアンデルソンも完全な状態には戻っていない。頭への衝撃だけに後遺症の可能性も考えて大事をとらなければならない状態だ。