12月20日



ダービーまで2日

2001年を締めくくる試合となるエスパニョール対バルサ戦。それぞれ緊急事態を抱えた状態でのダービー戦だ。特に両監督にとっての「緊急事態」といってもいいかも知れない。例えこの試合に負けるようなことがあっても辞任騒ぎとはならないものの、ファンに対する信頼感を取り戻す意味でどうしても勝利が必要な両チームだ。

エスパニョール優位論
これまで、ぎりぎりの状態に追い込まれた状況でのエスパニョールは強い。パコ・フローレスは今シーズン4回も「マッチボール」を迎え、すべて勝利している。また最近9試合、すべての試合に最低1点は入れているエスパニョール。バレンシア戦の前半のよう試合展開をすれば、かなりの強敵と言えるだろう。
エスパニョール不利論
リーグ戦において、2番目にゴールを最も入れられているチーム。これまで29ゴール(1試合平均1.7ゴール)を入れられている。さらにこれまでモンジュイクの試合で11ポイント(オサスーナとの引き分け、ソシエダー、セビージャ、バレンシアに敗北)も失っている。

バルサ優位論
78日間続いたアウエーでの未勝利記録も、先週のビジャレアル戦の勝利により別れを告げた。試合内容がどうであれ、3ポイント獲得した自信は大きいものがある。しかも最近のエスパニョール相手の試合では、5回のリーグでの対戦と2回のカップ戦の対決で一度も負けていない。
バルサ不利論
これまでのバルサのアウエーの試合内容と結果を見てみると非常にお粗末だ。9試合のアウエーで7点しか得点していない。しかも4試合は無得点に終わっている。そして地元カンプノウでの試合も含め、ここ11試合13ポイントしか獲得していない。3勝4敗4分けという成績。

レシャック「ビジャレアルにはすでに勝利し、もしエスパニョールにも勝てればいい感じになることは間違いない。勝利は信頼感を取り戻す最良の薬だ。」

アレサンコ「エスパニョールは非常に固いチームブロックを持っている。さらに攻撃陣には素晴らしい選手がいるし、我々が彼らをいかにくい止めることができるかどうかがキーポイントとなるだろう。」



リバルド出場はまだ可能

ほんの少しではあるが、リバルドのダービー戦出場の可能性はまだ残っている。昨日レシャックをはじめガスパー、そして当のリバルドもその可能性が存在することを明らかにしている。
リバルドはセルタ戦以降、いわゆるドクターストップにより試合に出ていないわけではない。医学的には、ただ「休養が必要」ということで他の選手と合流しながらの練習にも出ていないだけだ。ドクターは2週間、あるいは3週間の休養が必要だと判断しているものの、もし当のリバルドが「大丈夫」と言えば出場は可能な状態。多分、試合当日の何時間か前まではこのスリリングは状況が続くと見られる。

●ロッケンバック、再び衝突
昨日の練習で、再びロッケンバックが常識外の激しいタックルで仲間の怒りをかった。昨日の犠牲者はレイジンハー。ロッケンバックからの後ろからの激しいタックルにあい、怒ったレイジンハーがロッケンバックにつかみかかるという場面がみられた。だが間に入ってきた周りの選手により、殴り合いになるのは避けられた。練習後、ロッケンバックはレイジンハーに問題のプレーの説明をしようと試みるがレイジンハーは無視。

●バルサ、規律委員会へ
チャビに下されたメレンゲ競技委員会による1試合出場停止処分を無効にするため、バルサは昨日規律委員会に「処分無効」の申し立てをした。バルサ側の判断によれば、審判の提出した書類にはミスがあり、そのミスによるイエローカードであったため、それは無効だというもの。