12月24日



ガスパーに4つの質問!

なぜ、新加入選手がうまく機能しないのか?
レシャックが今シーズンの監督を引き受けることになったとき、あなたに何人かの補強選手を要請しました。そしてバルサはトータル7人の、それぞれポジションの異なる選手の補強に成功しました。だが150億ペセタという移籍料を払ったにも関わらず、この12月の段階でもうすでにその補強選手に対する批判がなされています。これらの選手を見る限る、あまり以前いた選手と変わらないのではないかという疑問をもつバルセロニスタも多くいます。

解決方法は?
バルセロニスタは、多くの甘い言葉に飽き飽きしています。そして多くの約束にも嫌気がさしています。リーグ優勝やチャンピオンズリーグ制覇への楽観主義的な見方にもウンザリしています。そして毎週見せられる惨めな試合展開にはあきれかえっています。
我々バルセロニスタは、具体的な解決方法を求めています。甘い言葉や、楽観主義や、根拠のない約束ではなく、具体的な展望を求めています。クラブ理事会、コーチングスタッフ、そして選手たちは今後どのようにバルサ号を運航していくのか、そこを知りたい。

どのような根拠でリーグやチャンピオンズが勝てるというのか?
会長であるあなたが楽観主義者であろうと悲観主義者であろうと、それは個人的問題であるから触れません。確かに会長としてのあなたの立場上、希望を失うような発言はファンに対してできないでしょう。しかしながら、毎日のように現実を無視したかのような「どうってことないさ、だいじょうぶ」という感じの発言はあなたにとって、そしてバルサにとって非常に危険なことではないでしょうか。もうすでに昨シーズン、同じことが起きています。セラ・フェレールを常日ごろ擁護していたあなたが、結局は最後の段階で首切りを実行しました。たった一つのこの事実を見るだけでも、バルセロニスタはあなたの言葉を信用できないと感じるでしょう。
前会長のことを思いだした方が良い。ヌニェスとバンガールがリーガを失い、チャンピオンズリーグでも準決勝でバレンシアに敗北した結果、彼らがその後どうなったか。

あなたの責任は?
今シーズンは一切の言い訳が許されないあなたです。昨シーズンに会長に就任したときと違い、今シーズンはすべてをプランニングする時間があなたにはありました。したがってシーズンが終わった段階での結果に対する責任はすべて会長にあります。2年間で300億ものソシオの財産を使い、その結果タイトルが一つもとれなかった時の責任はどうとるのか。


ちぐはぐなレシャック

決まったスタイルのないチーム
対戦相手に合わせたプランニング、これが今まで何回も見られたレシャックの発想だ。バルサ独自のスタイルは何かという質問に答えることができるだろうか、レシャックに。多くの負傷者とこれまた多くの代表選手の不在という理由は認めよう。だが、バルサ独自のスタイルを追求しているのかどうかということが怪しいという思いは拭いきれない。

チャビを信用しているのか、いないのか
グアルディオーラが去った今、バルサに唯一残っている本格的な4番はチャビしかいない。しかもチャビはシーズン開始早々、誰の目から見てもそれなりの仕事をこなしていた。だがレシャックは、まるで彼を信用していないかのような使い方をしてきている。その良い例が、セルタ戦でのベンチスタートだろう。

クライハートとサビオラのポジション
ここまでのレシャックがおこなってきた数少ない特徴的なものに、クライハートを中盤にしサビオラをプンタとして起用してきていることがある。そしてこれが最も批判されていることでもある。レシャックはシーズン開始前には、今と逆のプランニングをしている。つまりサビオラを中盤に、そいてクライハートをプンタとして。だが何試合か様子を見たあと、今のような形での起用にしている。サビオラは「中盤が好き」といい、クライハートは「よりゴール枠が近い所が良い」といっているにも関わらずだ。

トリデンテが作用しない
どのような監督であれ、サビオラ、クライハート、リバルドの3人のデランテロが使えるのは贅沢すぎる贅沢だろう。これまでこのトリデンテがプレーしたのがわずかなら、うまく機能したのもほんの数えるぐらいしかない。宝のもちぐされとはこのことではないだろうか。

今日は両ウイング、明日はウイングなし
スイスでおこなわれていたプレステージで、レシャックは少なくてもカンプノウでの試合では両ウイングを左右に大きく開いた形で戦いたいと言っていた。それがジェオバンニ獲得の最初の理由でもあった。だが現実はどうだろうか。今日は片ウイング、明日はウイングなし、そして明後日は両ウイングという毎日が続いている。

意味がわからない選手交代
チーム事情は監督が一番詳しいとはいえ、わけのわからない選手交代が目に付く。試合展開が望むようなものになっていない状況での、展開を変える意味での選手交代。だがほとんどの場合、悪い方向に向かっているように見える。ファンがその意味を理解できないのは良いとしても、肝心の選手までその意味がわからないようでは逆効果もはなはだしい。セルタ戦でのココの交代、そしてエスパニョール戦でのココとセルジの交換、ダニの登場はいったい何だったのだろうか。


違いを見せない加入選手

クリスタンバール
レシャックお気に入りの選手。ある日はセントラール、ある日はサイドバック、そしてある日はピボッテ。はっきりした自分のポジションがつかめないクリスタンバールも面食らっているかも知れない。

ジェオバンニ
スタート時は良かったものの、負傷後は何ともスッキリしないジェオバンニ。総体的に、なぜ彼が35億もした選手かということが示されていない。

アンデルソン
ジェオバンニに同じように、スタートは誰の目から見ても「鉄人アンデルソンとデブー」だった。完璧な守備をみせていた。だが代表の試合で負傷した後、普通の選手に戻ってしまっている。

ロッケンバック
グランドに飛び出すやいなや、すべてを忘れてファイト満々のロッケンバック。だがいったい彼の本来のポジションはどこなのだろうか。25億という移籍料の活躍は今のところしていない。

ボナノ
一対一に強いところを見せた前半の活躍。誰も彼の実力は疑わない。だが他の選手と同じように、最近はつまらないゴールを決められるなどの中途半端なプレーが目立つ。

ココ
試合に出場したときには、すべての持っている力をだしていることは認めよう。だが所詮、セルジとの違いをみせるほどの活躍はしていない。わざわざイタリアから呼び寄せるほどの選手でもないだろう。

サビオラ
これまでの加入選手の中で唯一その価値を示した選手。カンプノウ以外ではスタメン出場が少なかったにも関わらず、リーグ戦7ゴール、チャンピオンズリーグ3ゴールがそれを示している。だからもっともっとうまく起用すれば、決定的な選手になるだろう。