12月25日



ガスパー、4つの質問に答える

なぜ、新加入選手がうまく機能しないのか?
もしレシャックが彼らを信頼しているのであれば、私は彼らを疑うことはしない。彼らとは今シーズンに加入してきた選手だけではなく、すでに我がクラブにいた選手も含む。負傷というアクシデントや代表の試合などで、数多くの選手が完全な形でプレーできなかった不運も考慮すべきであろう。新加入選手はそろそろ新しいクラブに慣れてくるころだ。彼らには少し時間をあげないといけない。今シーズンが終わった段階で彼らのことを判断して欲しい。

解決方法は?
我々は現在抱えているもの、つまり監督であるレシャックとすべての選手を信頼している。彼らの力で現状を乗り切れると信じている。我々の選手を他のクラブの選手と交換する気もないし、新しい加入もない。結論として、我々は今のままでやっていけると思う。

どのような根拠でリーグやチャンピオンズが勝てるというのか?
我々クラブ首脳陣は、レシャックに全幅の信頼をおいている。現在の状況で彼が最も我がクラブに相応しい監督だと思っている。レシャックはバルサというクラブを誰よりも知っている人物であり、そして何よりも現在の選手を最も知っている人物でもある。彼は選手を信頼している。その信頼感はシーズンが始まった当初とまったく同じだ。彼はチャンピオンズリーグ予備選を勝ち抜いて、そして今我々は第二ラウンドの首位にいる。リーグ戦においては首位に6ポイントと離されているが、それはたった2試合分のポイントであるということを忘れてはいけない。

あなたの責任は?
まず最初に、我々は危機などという状況を迎えているわけではないということを言っておきたい。だが同時に満足できる状態でないことも明らかだ。もし事がうまく運ばない場合に一番最初に責任をとるのは、会長である私であることは自明の理である。だが我々はこの状況を乗り越えて、3月にはリーグ戦では首位に立ち、チャンピオンズリーグでは前進しているバルサを見ることを期待している。そうでない状況を迎えたら、もう一度言うが、会長である私がまず最初にメディアの前にあらわれて何らかの意思表示をするであろう。

2002年における「補強選手」

リバルド
長時間にわたる飛行機での移動、ワールドカップ参加をかけての代表チームへの参加、そして何回かの負傷。今シーズン、リバルドがバルサの試合において100%の体調で1回も出場できなかった理由だ。彼の現在の使命は体調を戻し、リズムを掴むこと。来年の最初の試合からスタートできそうなリバルド。バルサにとっては素晴らしいニュースだ。

ルイス・エンリケ
どのような加入選手も彼ほどの結果をだすことはなかった。エンリケは数々の経験や闘争心、そしてゴールを決める数少ない本物のリーダーだ。彼の不在はバルサにとって最も否定的なことであった。だがクリスマス休暇終了とともにエンリケは万全の体調で戻ってくる。チームの原動力として彼がグランドを動きまわるを見れるのは、もう時間の問題だ。

アンデルソン
彼がバルサに加入してからのディフェンスは間違いなく固くなってきている。ブンデスリーガでの経験が何といっても彼の強みであり、ここ数年弱いといわれていたバルサディフェンスに新たな空気を注入した。最近何試合かはじゅうぶんな仕事をしていないアンデルソンだが、負傷を乗り切り1月には再び戻ってくる。



ストイチコフの現状分析

エスパニョール戦のバルサを見て、俺は恥ずかしくなった。あの試合にでたバルサの選手は、間違いなくアスールグラーナの血が流れていないな。試合内容そのものも恥ずかしいものだったけれど、そのことが俺をいっそう恥ずかしい思いにしてくれた。ヤツらはエスパニョール相手のダービー戦がどんなに大切なものかわかっていなかったんだ。俺に言わせれば、マドリ相手のクラシコより大切な試合だと言うのに。俺はマジにそう思う。ダービー戦はカタラン人にとって最も大切な試合なんだ。だがバルサの選手がそれをわかっていなかったというのが俺には悔しい。

2点をとられたのはしょうがないとしよう。デブーに関してはしゃべるのも無駄なことよ。あれはボナノが悪かったんじゃない。すべてあのオランダ人の責任だ。まあ、いいか。そう、それよりも惨めに思ったことは、何故あんなにゴールチャンスが少ないかと言うことだ。信じられない。ディフェンスとかデランテーロの問題じゃないことも明らかだ。すべて中盤が悪いことから起きるんだな、こういう点がとれない試合展開というのは。

あの試合の主人公は何といてもタムードだった。バルサのディフェンスは1人のオランダ人をのぞいてそれほど悪くはなかったと思う。それよりもタムードを誉めるべきだろう。それほどテクニックはないものの、闘争心、集中力、根性、やる気、そしてゴールを決めてやるんだという気迫は、バルサの11人の選手のそれを合計しても彼には勝てなかった。

バルサに関して言えば、ココはそれなりに、もちろん限界のある選手だけど、良くやっていたと思う。だがね、許せないのは交代させられる時に、反対側のラインから出たことだ。あれはやってはいかんのだ。不愉快であろうが、怒っていようがバルサの選手はあれをやってはいかん。他の選手に対する影響っちゅうもんがあるからね。俺でさえ、ああいうことは絶対しなかった。俺は代えられる時はいつも不愉快だったけど、ココみたいなマネはしなかったよ。俺は頭にきているときは、監督とも握手はしなかったし挨拶もしないで、直接ベンチに向かうだけだった。あいつはバルサの何たるかをまだわかっていないな。ここはミランみたいな小さいクラブじゃないんだ。もし、交代させられることが不愉快だったら、イタリアへ帰ればいい。

オーベルとジェオバンニはずいぶんと後ろに下がってプレーしていたような気がした。あれじゃ、カウンターアタックの姿勢じゃねえか。ヤツらはレシャックの言うことを理解していたんだろうか。もっとレシャックの意図をちゃんと理解すべきだ。俺はレシャックに関してはよく知っている。彼は一生懸命やっていると思うよ。でも選手があれじゃな。

現状打開作戦は、レシャックやアレサンコがもっともっと選手たちに対し厳しくすることだ。もし選手がコーチ陣の期待に応えないんだったら、何という名前の選手だろうがパージだ。間違いなく俺はスタメン選手と思いこんでいるグータラな選手どもに、代わりはいくらでもいるんだということをわからせてやらなくてはいかん。ビジャレアル戦を思い出すがいい。リバルドがいなければダメなバルサといわれながらも彼抜きで勝ったじゃないか。レシャック、アレサンコ、厳しくいこうぜ!