12月27日



大丈夫、タイトルはとれる!

レシャックの人生は(少なくても40年の人生は)ブラウグラーナであり、バルサそのものと言っていいだろう。選手としての現役生活を終えた後、バルサの下のカテゴリーの責任者として、そしてクライフのサブとして、何らかの形でバルサ人生を送ってきたレシャック。半年前からは監督として、まるで電気椅子のようなバルサベンチに座るレシャックだ。多くの批判がある中、彼は監督就任後のことを振り返る。
「監督要請があったのは別に驚きのことでもなかった。しかもバルサの監督に対し、どのようなプレッシャーがあるかということももちろん理解していた」

監督を引き受けたのは、自分がそれを望んだからだという。
「誰も私に対し、強制的に監督を引き受けろなんてことは言わなかったよ。それはそうでしょう、強制されてやるもんではないんだから」

一部のジャーナリストが選手に対するレシャックの権威のなさを指摘することに対し
「バルサの選手はスター選手ばかりだから、そういう批判はいつもある。だが外部にいる第三者にはわからないことだと思う。そういう批判をする人はもちろん個人としてのレシャックを知らない人でもあるし。私は外見からは想像できない悪い性格も持ち合わせているんだよ。そう、指導者として必要な最低限の悪い性格をね。選手に聞いてみるがいい。だが私は毎日のようにメディアの前やファンを前にして、そういう姿を示す必要性もないだろう」

バルサの監督に就任してからの最悪の出来事はフィゲーラス戦での敗北であったという。「あの日は一睡もできなかった。一晩中、ベッドの中でくすぶっていた。バルサともあろうチームがあんなに早い段階で、しかも2部のBのチームに負けることは許されない。人生の中で怒ったことはあまりないけれど、あの日は怒り狂っていた」

ここまでのレシャックに対し、そのスタイルや戦術、スタメン選手や交代選手の選択、そしてこれまでの成績に関して批判するのは簡単なことだろう。だがどのような批判があろうと彼の選手に対する信頼感に変わりはないという。そして監督1年目でありながら、何らかのタイトルをとることが義務づけられていることもじゅうぶん承知しているレシャックだ。彼はクライフ以前、クライフ時代、そしてクライフ後を知っている数少ない人物だ。したがって、その間におけるクラブの変化についてもじゅうぶん熟知している。また選手時代、16年間の選手時代、彼は19人の監督の下でプレーしている。その経験から彼は次のように言う。
「もしクラブが望むなら毎年のように監督を代えてもかまわないと思う。でもクラブが持っているフィロソフィーは絶対変えてはならないとも思う。毎年のように、プレースタイルを変えたり、そのために新しい選手をとるようなクラブになってはダメだ。残念ながら、ここ数年バルサに起こっていることはそのことだろう。監督が変わるたびにフィロソフィーまで変えているような感じがする。それはバルサのとる道ではないだろう」

こらからのバルサについて

大丈夫、うまくいくと信じている。タイトルをとる可能性もじゅうぶんある。信じていいよ、私を。何か月後には、あなたとここで獲得した何らかのタイトルについて語り合うことができるだろうと思っている。

楽観的ですね

タイトル獲得は最良の処方箋だ。もちろん各試合における好結果もね。選手たちの最大の夢は、いつもチャンピオンズリーグを戦うことであり、好結果はそれへの出場を可能にしてくれるものだからね。もしうまくいかなかったら、そう最悪の場合でも監督である私が追放されれば良いだけの話しだ。

首位に6ポイントという状態でも楽観視しているということですね

楽観視というのかどうかわからないけれど、状況を分析すれば当然今よりは良い状態になることは明らかだ。大事な選手たちが負傷から戻ってくるし、これまで彼らの不在によって重圧がかっていた若手の選手もリラックスできる状態になるだろう。

カンテラは?

良い選手が揃ってきている。イニエスタはこの前の試合には出られなかったけれど、そのうちチャンスが必ずやってくる。だが彼だけではないよ、良い選手は。トラッショーラス、モッタ、ナノ、ババンジーダ、そうたくさん良い選手が出てきている。

サビオラについて

彼はアルゼンチンからいきなりヨーロッパのビッグクラブに来て、フットボールの違いや、違う都市、違うクラブでの生活を余儀なくされている若者だ。だからあらゆる意味で物事に慣れるのに時間がかかるのはしかたがないことだと思う。だが非常に良くやっている。ゴールも決めているし、これからが楽しみな選手だ。

アンデルソンについて

彼は我々が望んだ通りの活躍をしている。経験とプロ精神をもっている数少ない選手であり、同時にリーダーになれる選手でもある。彼は負傷という不運があったけれど、それを乗り越える経験はじゅうぶんに持っている。

ボナノについて

2回の間抜けなプレーが彼の価値を少し落としてしまったとはいえ、総合的に見れば期待通りのプレーをしている。チームに冷静さを与えてくれるベテラン選手として貴重な存在。私の彼に対する信頼感は100%だ。

クリスタンバールについて

彼については非常に満足している。エスパニョール戦でのプレーはチームの中でも最高のものだと思っている。時々、存在が薄くなるときもあるが、それはこれからなおしていけばいい。色々なポジションでプレーしているが、いつも我々の要求に応えてやっている。将来、最も優秀な選手の1人となるだろうと思う。

ココについて

チームの駒として貴重な存在。我々が期待したことを忠実に実行する完璧な選手だ。セルジのかけた穴を見事に埋めてくれた。プロ精神に富んだ選手だから、これまで一度も問題を起こしていない。

ジェオバンニについて

ブラジルからいきなりやって来てのシーズン最初の頃は我々が期待した以上の出来だった。プレシーズンで体がまだできていない状態だったので、我々は1時間ぐらいのプレー時間を彼に与えていた。ところが負傷というアクシデントがあって、彼のプレーが少し甘くなってきている。

ロッケンバックについて

今でも彼は貴重な選手の1人だという考えに変わりはない。ビジャレアル戦では非常に目立った活躍をしていた。彼も負傷後に少し甘くなってしまった選手の1人だ。だが将来有望な選手という私の意見は変わらない。


お知らせ●

明日、28日の「今日の一面」は、いろいろな新聞からイノセンテ記事を拾い集めてくるため、掲載時間が遅くなると思います。そして、明日の記事は事実記事とイノセンテ記事(チキートで募集したものも含め)を一緒に、新聞別にも分けずに掲載します。どれがホントかウソか楽しんでください。そして29日には、NewsGranaでイノセンテ記事一覧を出所(作者)名も含めて一挙掲載し直します。