12月28日


    
    

帰ってきたグアルディオーラ!

10年以上にわたってカンプノウで親しまれたグアルディオーラが、今日の夜の試合に帰ってくる。多くのバルセロニスタが駆けつけるであろう今日のカタルーニャ代表対チリの試合で、再びグアルディオーラのプレーが見られるのだ。彼はスタメン出場でカタルーニャ代表のキャプテンマークをつけてカンプノウに登場する。
「こんなに幸せなことはない。まるで子供の時にスパイクシューズを初めて買ってもらって、それに足を通すような感じ。とにかくファンの人々には非常に感謝している。僕の無実を最後まで信じてくれているカタルーニャの人々に、いつかこの借りを返せる日がくればいいと思う、もちろんピッチ・アロンソにも感謝している。こんな状態でありながら、僕を呼んでくれたことに感激している。」

12月18日、バルサ対バイエルン

レアル・マドリが百周年を迎える2002年12月18日。会長のフロレンティーノ・ペレスはこの日を世界中で祝うため、すべての公式試合の中止をFIFAに申し込んでいた。つまり、他の国で予定されているすべての公式試合をストップし、この日はマドリ百周年記念試合だけがおこなわれる予定であった。だがヨーロッパのフットボール組織であるUEFAは、マドリのこの独善的な行為に対し不快感を表すと共に、一つの計画を進行中である。それはチャンピオンズリーグ10周年となるこの年を祝い、バルサ対バイエルンの試合を12月28日に記念試合としてカンプノウでおこなうということだ。これを受けたバルサ側とバイエルン側はこの提案を快く受け入れることに決定、明日からでも準備に入る模様。またガスパーによれば、バイエルンとの試合前のセレモニーとして、ウエンブリーでの戦いを再現するためにサンプドリアとの前哨戦を考えているという。

クーマン、バルサへ!

1月5日のサラゴサ戦の指揮をとるのはレシャックではなく、クーマンとなりそうだ。この噂に関し、バルサ会長のガスパーは今のところ否定もしなければ肯定もしていない。だがアヤックスの会長に直接問い合わせたところ、その可能性はほぼ99%ということだ。

つい先月、アヤックス入りしたロナルド・クーマンだがファンは彼の過去(アヤックスからライバルチームのPSVへ移籍した出来事)をどうやら未だに心良く思っていないようだ。先日の地元アムステルダムでの試合で引き分けたクーマンに対し、多くのファンがブーイングと共に白いハンカチを振って不満の意思表示をした。これがクーマンにとっては非常にショックだったようで、翌日にあったガスパーからの監督要請に瞬時にOKの返事をしたようだ。ただ問題は契約の残っているレシャックだが、彼にはフィゲーラスからの強い監督要請があるようで、バルサを離れるのも時間の問題のようだ。

レージェスを狙うバルサ

バルサのスカウト陣に休みはない。現在、その成長ぶりを観察している注目の選手はセビージャの若きゴールストライカー、レージェスだ。18歳になったばかりのレージェスは10歳の時にセビージャのカンテラ入りをした。15歳ではすでにセビージャの一部でデビューしており、将来を約束された最近では数少ない大型ストライカーだ。延長契約をしたレージェスの違約金は50億となっているものの、年俸は3千万のまま。バルサとしては20億程度の移籍料でこの若者がとれると感じている。

リバルド、しゃべりまくる

「フィーゴがいないことを寂しく思う」
これが昨日のイタリアメディアのインタビューに答えて、しゃべりまくったリバルドの言葉の一つだ。
「フィーゴはFIFAが選んだ最優秀選手として相応しい選手だと思う。彼は本当のクラックと呼ばれる選手だ。彼がバルサにいないのは非常に寂しいことだと感じている。」
またバロン・デ・オロを獲得したオーエンに関しては、
「彼はラウールと違って、個人プレーでゴールを決めるだけの選手だ。個人的にはラウールの方がこの賞に相応しいと思う。」
そして今シーズンの目標は、バルサでリーグ優勝とチャンピオンズリーグ優勝を飾ること、そしてセレソンでワールドカップ優勝を果たすことだという。ここ1、2年にあった移籍の噂に関しては、
「ラッチオ、ミラン、そしてユベントスからそれぞれオファーがあった。でも僕はバルサに残りたかったので、それらのオファーが実現しなかったといことさ。これからももし僕がバルサを出るとすれば、それはクラブが僕を追い出したということだ。」

バルサ、ヨガの大家と契約

精神的にも肉体的にもぎりぎりの状態でのプレーが続いた2001年のバルサ。そのバルサ選手に必要なのものは他のクラブが最近利用している精神カウンセラーではなく、ヨガの大家による訓練ではないかという結論が理事会によってだされた。レシャックもこの案に賛成のようで、早速昨日ヨガの大家がカンプノウにある事務所で契約をすました。1月1日から始まる練習に彼も参加し、すぐにもヨガを選手間に取り入れていくようだ。特にロッケンバックには特別講座がもたれるようで、精神的な部分での自己コントロールをはかるラハ・ヨガというのが大家によって試される。また肉体的な成長をはかるクンダイニ・ヨガはチャビに、エネルギーの集中を目的とするバクティ・ヨガがリバルドとクライハートにおこなわれる。

キコ、バルサへ!

今シーズンが開始される直前までラッチオへの加入が決まりかけていたキコだが、その後どこのチームにも所属せず個人トレーナーと共に練習を重ねてきていた。そこへ思いもかけぬバルサからの誘いがあったようだ。ファン・ハールがバルサの監督に就任した1年目にバルサは強いオファーをかけたのだが、アトレティコ・マドリ会長のヒルが80億の移籍料を要求したため実現不可能となっていた。それから5年たった今、バルサファンにとっては念願のキコがカンプノウで見られることになる。

中盤選手の不足が囁かれていたバルサだが、このキコの加入によってその問題も解決されそうだ。キコ、リバウド、サビオラ、クルイベルト、そしてオーベルマルス。中盤を固めて攻撃陣を厚くすることができそうだ。キコの移籍料は無料。4年契約で年俸3億といわれている。また、彼の加入でルイス・エンリケ、アベラルド、アルフォンソと共に、バルセロナオリンピック4人衆がそろったことになる。この事実を知ったグアルディオーラは、バルサへの復帰を考え始めたと伝えられている。

マイケル ジョーダン バルサと契約へ

不調にあえぐバルサに業をにやし、ガスパーがついにとてつもない最後のカードを切った。それは、リケルメでもなくダレッサンドロでもなくベッカムでもなくなんとNBAのヒーロー”エアージョーダン”ことマイケルジョーダンだった!

ジョーダンは今期からウイザーズに復帰し先週までに9連勝と完璧な復活を遂げている。しかし、なぜサッカーを?
ジョーダンは過去にも野球に転向するなど他のスポーツへの挑戦を試みてきた。ジョーダンの今の気持ちを本誌への単独電話インタビューの中で言葉すくなに語った。
「正直言って自信がないんだ、サッカーは手が使えないスポーツだったなんて、契約するまで知らなかったんだからね。ただ、今は自分の身におこってしまったことに関して前向きに考えようと努力している。多分あの、キーパーとかいうポジションがあっただろう?あそこなら自分の長所を引き出せると思うんだ。」

新設カンプノウ駅

バルセロナ市議会に提出されていた新しい地下鉄ラインと路面電車の運行計画が、昨日市議会に置いて賛成多数で可決された。これにより、来年2月から工事が始められ、路面電車は2005年に、ライン9の地下鉄の1部は2007年には運行が開始されることになる。

この両ラインはそれぞれカンプノウを通るが、なんといっても目玉は、カンプノウを1周する路面電車。カンプノウ付近で高架になり、グラウンドのまわりをぐるりと電車が走ることになる。そして、正面スタンド、バックスタンド、ゴール北、ゴール南にそれぞれ駅ができ、各エリアに通路で直接接続される。ただし、この駅が使われるのは、試合日のみで、試合開始2時間前から終了1時間後までとなる予定。しかし、ふつうの日でももちろんこの路線を電車が走るので、運が良ければ、車窓からカンプノウで練習する選手の姿を見ることができるかも知れない。一方地下鉄の方は一駅だけだが、地下道が各エリアにのび、外にでることなく入場できるようになる。これに伴い、FCバルセロナは、カンプノウの客席拡張工事も始める予定で、3千席の増設が計画されている。

現在、TMB(バルセロナ交通局)とFCバルセロナの間で、バルサ博物館入場券付きの1日周遊券や、試合日にはチケットもセットにした周遊券の販売を検討しており、これにより、FCバルセロナは年間600万ユーロー(10億ペセタ)の収入増を見込んでいる。

なおこれに刺激されたマドリの会長フロレンティーノ氏は、都心からベルナベウにモノレールをひく計画を市議会に申請したといわれる。これについては前向きに検討したいというマドリ市長の支持発言があったが、早くともレアルマドリ200周年の行事に向けてということらしい。

Puyol ヅラだった!

先日報道陣を集めたバルサクリスマスパーティーでの珍事。

一年に一度のファンとの交流の場を持ちたいとガスパーの粋な計らいで抽選で選ばれたラッキーなファンとバルサ選手たちのパーティーが市内のホテルアーツで開かれた。 ハプニングが起こったのは、上半期べストプレーヤーの表彰時のこと。見事ベストプレーヤーに選ばれたのはプジョール。ライジンハ−のパルマ戦での負傷を期に見事レギュラーを勝ち取ったシンデレラボーイの受賞に会場から惜しみない拍手がおくられた。
名誉ある記念トロフィーのプレゼンターに選ばれたのはバルセロナ第三小学校1年生、フットボールの大好きなJordi Puyal君。しかしJordi君、ちゃんとトロフィーを渡したまでは良かったが、Puyolのもじゃもじゃ頭が気に入ったようで、髪の毛をおもわずつかんで引っ張ってしまったからさあ大変。Puyol御自慢のパーマヘア(かつら)が根本からごっそりと床に落ちてしまった。Puyolのつるつる頭に次々とフラッシュが浴びせ掛けられ、会場は一時騒然とした空気に包まれた。

レシャック「まさかあの髪がかつらだったなんて信じられない。彼の精神的ダメージが心配だ。プレーに影響が出なければいいが・・・。」

ガブリ「Puyolがヅラだったのはだいぶ前からしってたんだ。スポーツタイプでとても装着感がよかったんで僕も購入を進められてたんだよ。こんな結果になって残念だ。」

アベラルド「みっともない真似はよせ。今度俺がはげの手入れ方を教えてやる。」

ジダン「俺はバティも怪しいと思う。」

ガンペル杯にマドリを招待

百周年を迎えるマドリはガンペル杯出場、そしてバルサはベルナベウ杯に出場、これが昨日バルサ会長ガスパーとマドリ会長フロレンティーノの間で交わされた契約だった。来年はワールドカップの関係で、マドリにとっては最初のスペインでの試合となりそう。
この案はもちろん両クラブの親善という意味よりは、経済的側面からのものからでたもの。マドリ・バルサ戦、バルサ・マドリ戦となれば間違いなく夏のバケーション時期でもスタディアムが埋まると考えられることから生まれた発想だ。

フットボール協会、ラージョをなめる

先日のラージョ・アラベス戦が雪で中止になったため、両チームによって試合日を決定するために会合が重ねられていた。最終的に両チームの合意により、2月27日と決定された旨フットボール協会に連絡したところ、すでに協会は試合日を決定済みとのことでこの両チームの案を拒否。協会が示した試合日は1月23日というものであった。驚いたのはラージョだ。もしカップ戦でマドリに勝ち、次のラウンドに進んだ場合、この日はカップ戦の試合日であったからだ。協会による無責任はなはだしいこの決定に、ラージョは「我々はマドリッドのゴミか!?」と怒りを露わにしている。

ピッチがリーガに戻ってくる

元バレンシアの選手であり、テネリフェやバルサでもプレーしたピッチがビジャレアルの選手となりリーガに戻ってくる。契約は6月30日までとされている。
パレルモの思わぬ負傷により9番を探していたビジャレアルだが、ピッチの所属するアルゼンチのクラブであるロサリオとの交渉で、6月までのレンタルが実現した。すでに33歳となったピッチは、バルセロニスタには忘れることのできない選手の1人だ。ボビー・ロブソンが監督をしていたころの記念すべき日となった1997年3月12日のカップ戦で決勝点を決めたのがピッチだった。

フロレンティーノ、マドリッド市長選挙に立候補

2003年におこなわれるマドリッドの市長選に、フロレンティーノ・ペレスが打って出ることを発表した。すでに彼の経営する会社の幹部や家族には前もってうち明けられていた事実ではあったものの、公式声明としてだされたのは昨日が初めて。彼の理想的なスタイルはAt.マドリ会長のヘスス・ヒルであるようだ。ヒルはGIL党の党首であり、マルベージャの市長でもある。

またこのニュースを受けて、マドリのスポーツ都市を常識外の価格で買い取り、政治的問題にまで発展ししているいわゆる「マドリごますり政治」の主役である現市長のマンサーノは、もしフロレンティーノ・ペレスが市長選に出馬するのであれば、念願のマドリ会長選挙に出馬する考えだという。

バラックはフィーゴではなかった!

レバクーゼンのスター選手であり、ドイツ代表でもあるバラックが来シーズンからバイエルンに移籍することが決まった。マドリのスポーツ・ディレクターであるホルヘ・バルダーノがかねてから狙っていた選手でもあるバラックは、マドリからの80億というオファーを断りバイエルンを選んだ。この移籍のキーポイントなったのはバイエルンの会長ベッケンバウアーの説得が大きかったと見られている。バイエルンは移籍料としてレバクーゼンに60億を支払う。

バラックの発言によれば、マドリからのオファーはバイエルンのそれをはるかにこえたものだったが、ベッケンバウアーとの口約束を守ることが大事であり、金は二の次ということだ。バラックはフィーゴでもジダーンでもなかった。

マドリの百周年行事

2002年5月7日にレアル・マドリは百周年行事の一環として日本代表との親善試合をおこなうことになった。場所はもちろんサンティアゴ・ベルナベウが選ばれている。日本代表はスケジュールの都合上、翌日の8日を希望していたのだが、レアル・マドリの強い要請によりこの日と決まったようだ。

レアル・マドリが8日ではなく7日を選んだのは隠された理由がある。今まで沈黙を守っていたレアル・マドリの会長フロレンティーノ・ペレスだが、昨日ようやくその事情を説明した。それによると、7日の午後8時17分に今世紀初の月食が見られ、それを利用してのイベントをおこなうということらしい。それがどういう種類のイベントかということについては「当日のお楽しみ」ということで固く口を閉ざす会長だが、我々は彼の側近であるバルダーノが口を滑らしのを聞き逃さなかった。彼によれば、月食で真っ暗になったその月に強烈なレーザー光線を当てて百周年を祝うアイデアだという。そのレーザーによって月に書かれる文字は「realmadrid.com」らしい。さすがに地球からでは無理なので、テレビ・マドリが所有するサテライトのステファノ1号からNASAが軍事目的で開発した強烈なレーザー機器を使っておこなうようだ。さすが世界制覇を目指すペレス会長ならではのアイデアといえるであろう。

世界中にマドリのオフィシャルショップを

マドリの百周年記念に向けたマーケティイグ攻勢は止まらない。フィーゴ、ラウール、ジダーンのユニフォームを世界中で簡単に手に入れられるように、ヨーロッパはもちろん中近東やアジアでのオフィシャルショップの開店を急いでいる。まず来年の3月までにクエート、日本、メキシコへの進出が計画されて実行中でもある。特に世界中で最もマドリファンの多いといわれる日本でのオフィシャルショップの開店が急がれている。マドリの商品はユニフォームなど250商品にのぼり、日本を中心にしたアジアでの売り上げは相当のものとなる見込みだ。

レアルマドリの宿泊先、チキートに内定!

ジェネラル・マネージャーのホルヘ・バルダーノは12月28日に記者会見を召集し、来年のデルビークラシコ前日の宿泊先がチキートに内定した、と語った。この決断の裏には、日本人経営で日本人がよく利用するチキートに泊まることにより日本人への知名度を高め、ジャパンマネーでクラブが抱えている多大な借金を少しでも返済する意図がある模様。

これを受けてチキートでは、スパイクの中に画鋲を入れるという古典的な方法や、各部屋にエンドレスでバルサイムノをかけるという盛大な歓待を予定している様子。さらに玄関にはバルサ時代のフィーゴの大きな写真を足元に置き、これを踏めばサービスでビール一本プレゼント、踏めなければベッドと布団を没収、というスペシャルプランも考えているもよう。

現時点でチキートから正式な歓待方法は発表されていないが、いずれにしろ試合当日のピッチ上で、マドリ選手のゲンナリとやつれた姿が見られることだけは間違いない。