我々の国の首都であるマドリッドからメディアが伝えてくる「マドリ絶賛コール」がくどいほど流れる中、現実を見れば今やっと折り返し地点に入ったスペインリーグである。これから１９試合、５７ポイントを争う新たなリーグ戦が開始されようとしている。
首位に５ポイントしか離されていないバルサにとって、そのポイント差をひっくり返すのには十分すぎるほどの試合数であり残りポイント数であろう。折り返し点での最初の試合となる今日のセビージャ戦で、是非とも反撃ののろしをあげたいバルサは、先週のサラゴサ戦と同じメンバーで戦う。

レシャックは最終的にルイス・エンリケを今日の試合に召集しなかった。昨日の練習でも最後まで続けられなかったルイス・エンリケは、いまだに完全な状態ではない。後半の３０分ぐらいなら出場可能と見るレシャックだが、彼には完全な形で戻ってきて欲しいとの願いから来週の試合に温存することになった。またオーベルマルスを召集しなかったのは、彼の場合はすでに体力的には１００％の状態でありながらも、練習時間が少なかったことによりリズムが掴めていないというのが原因。

負傷もしておらず体力的にもリズム的にも何の問題もないココが外された。
「もしこのままスタメンで出られない状況が続くなら、バルサを出ることも考えなければ」というココのコメントは選手間はもとより、コーチ陣にも不快感を与えたようだ。グループ内の規律を厳しくし、選手間のチームワークを固いものにしたいと考えるレシャック。彼は今回のココの居残りを「ペナルティーじゃない」と言うが、誰もそれを信じるわけがない。練習参加に遅れたロッケンバック、ジェオバンニの例を見るまでもなく「反則」を犯した選手にはそれ相応のペナルティーが加われる厳しいバルサとなりそうだ。

バルサでのスタメン出場が状況的に厳しいものとなっていたアルフォンソがとった決断。それは今シーズン限りの、出場可能なチームへのレンタル移籍。その決断に対し、レシャックは賞賛の言葉を贈る。
「アルフォンソはこれまで常にプロの見本となるような行動と言動をしてきた選手。個人的にも彼の成功を期待したい。この時期であれば彼はプレーさえできればまだワールドカップに呼ばれる可能性のある選手だから、彼にとって非常に良い決断だと思う」

先日のコルーニャ戦での勝利により、まるですでにリーグ優勝を果たしたかのような喜び方をしているマドリメディア。マドリッドでのニュースはコルーニャ戦でのマドリの勝利を高く評価するものの、サラゴサ戦で勝利したバルサに対する賞賛の声はない。それについてレシャックはこう語る。
「中央のメディアはいつもそうさ。確かにコルーニャに勝ったマドリは良い試合をしたかも知れん。そして我々がサラゴサ相手に良い試合をしたのは、サラゴサが悪かったからだという。この理論はいつものことさ。でも忘れてはいけないのは、サラゴサはアウエーでの試合ではコルーニャより多くのポイントを勝ち取ってきているチームということだ。こういことにはマドリメディアは触れないんだ」

●クリスタンバールのアイドル
ロラン・ブラン、かつてバルサでプレーし、現在マンチェスターに在籍する彼がクリスタンバールのアイドルであるという。
「彼のプレースタイルは自分のとよく似ていると思う。もちろんブランのことは尊敬しているし、彼みたいなプレーヤーになれれば最高だ」

●リケルメ、ボカに戻る
夏休みを終えてチームに戻ってきたリケルメ。少し体重が増えているものの、体調は万全のようだ。誰もが年内にはアルゼンチンを離れるだろうと思っているリケルメだが、とりあえずボカでの練習に参加する。

●ダレサンドロ、ヨーロッパ行きは急がない
ここのところユベントスからの強力なオファーが届いていると伝えられるリーベルのダレサンドロだが、ヨーロッパのクラブへの移籍は急がないという。
「リーベルでプレーし始めて１年目。しかも優勝体験がまだない。是非リーベルで優勝したいと思っている。それからでもヨーロッパ進出は遅くはないだろう」

●アルフォンソ、復活のゴール
マルセーユで最高のデビューをかざることができたアルフォンソだ。いきなりスタメン出場をはたしたアルフォンソは試合開始そうそう念願のゴールを決めた。

●デラペーニャに罰金
ベンフィカへの移籍を噂されながらも、いまだにラッチオの選手であり続けるデラペーニャ。先週の練習でサブコーチと衝突し、クラブから罰金をとられることになった。