1月16日


     

2月に向けてミニステージ

すでに国王杯には参加していないバルサにとって、1月の試合スケジュールは週末だけのリーグ戦となっている。来月は再びチャンピオンズリーグの戦いが再開され週2回の試合スケジュールとなるため、2月に体力がトップの状態にもっていけるように今月は毎日がミニステージだ。
1月1日から始まった今年のバルサの練習の特徴は、1日2回、つまり午前と午後に分けて厳しいメニューをこなしていることにある。午前中が走り込みを中心とした体力作り、午後はボールを使ってのものとなっている。1月はマシアの練習場とカンプノウをフルに使っての、第二のミニステージをおこなっているバルサだ。
また今月中に各選手の個人的な体力検査がおこなわれる。バルサ医師のドクター・プルーマ氏によるこの検査は、持久力、瞬発力、疲労からの回復度チェック、血液検査等が予定されている。


プジョー確保作戦

今やバルセロニスタの間でニューアイドルとなったプジョー。今シーズンは、誰にも負けない闘争心と安定したプレーでレシャックバルサには欠かせない選手となっている。だがプジョーの契約は2004年に切れるうえ、4つのイタリアのクラブが彼に関心を示してきている。しかもプジョーはバルサの選手の中で最も年俸の低い選手の1人でもある。年俸85万ユーロというのは、今の彼の活躍からを考えてみると釣り合わない額となってきている。彼と同じポジションであり今では控えを余儀なくされているレイジンハーの年俸が300万ユーロということから考えても、バルサ首脳陣は早急にプジョーの年俸再審査をしなければならない。

彼の代理人ラモン・ソストラスによれば、現在イタリアの4つのクラブからオファーが来ているという。具体的にはインテル、ユーベ、ミラン、そしてローマ。いずれのクラブも違約金の40億ペセタを払う用意があるという。しかも最近になってのマドリメディアが伝えるクライハートとプジョーの獲得作戦の噂も、決してバルサ首脳陣を冷静にはさせてくれない。

いずれにしてもバルサ側とプジョー側がテーブルについて、契約延長と年俸引き上げ交渉に入るのは時間の問題とみられており、カンテラ育ちで自らバルセロニスタと名乗るプジョーの移籍問題は単なる噂で終わる可能性が強いだろう。


ルイス・エンリケは2月の秘密兵器

約1週間前からドクターのOKは出ているルイス・エンリケだが、先週は風邪をひいてダウンしてしまった。その彼はすでに全快し、練習にも何の支障もなく参加してきている。だがもちろん体力的にもリズム的にも100%ではないルイス・エンリケだ。必要とあらば次のラーヨ戦にはスタメン出場できるものの、レシャックは2月の重要な試合を控え、100%に戻ってから出場させたい考えだ。
チーム内のリーダーとしてスタメンには欠かせないルイス・エンリケだ。今月の練習を通じて、あるいは後半の何分かの試合出場を通して徐々にリズム感を取り戻し、2月の攻勢の秘密兵器として出場してくるだろう。今のところレシャックは日曜日のラーヨ戦には招集するつもりでいる。だがチーム内に予想されない変化がない限り、スタメンでは使わずベンチスタートさせる考え。


セレソン、カンプノウでミニステージか?

カタルーニャ対ブラジルの親善試合が、5月18日カンプノウで予定されている。これがOKとなるかどうかは明日のブラジル側の回答次第。しかしブラジル側はこの親善試合と共に、ワールドカップへ向けたキャンプ地の問題も考慮し、それと絡んで検討中のようだ。
セレソンとしてはワールドカップの始まる12日前に韓国に到着したい考えで、それまでのキャンプ地を今探している。もしセレソン側が5月18日の親善試合の条件にカンプノウでのキャンプを条件につけてきた場合、バルサ側としてはそれを受ける用意があるようだ。


●ロナルド「リバルドは最高」
元バルサの選手であり現在インテルのスター選手であるロナルドが自分のホームページを通じて、リバルドコールを送っている。
「ここ2試合のリバルドの活躍はすごいものがあると思う。もう完全に体力的にもリズム的にも復活したんだろう。彼は普通の調子に戻りさえすれば勝利者でありチャンピオンだ」

●サビオラもリバルド賞賛
リバルドとクライハートの隣でプレーするためにやって来たと入団当時語っていたサビオラだ。リバルドの完全復帰を誰よりも喜んでいる。
「2002年の好調スタートの原因は、彼の復帰が大きいと思う。もちろんゲームは11人でおこない、すべての選手が主役とならなければいけないものだと思うけれど、リバルドは特別だ。彼は1人で難しい試合を簡単にしてしまう能力のある選手だから」

●レイジンハー、マンチェスター希望
ここのところベンチ生活が長くなっているレイジンハーが、やはり自分のホームページでマンチェスター移籍の可能性について語っている。
「フットボールの世界にはいつも移籍噂がつきものだけれど、今回のマンチェスターが示した興味に関しては感謝している。5年目となるバルサでの生活には非常に満足しているものの、自分はあくまでもフットボール選手であり、プレーすることをいつも望んでいるんだ」