1月17日



スクープ!スクープ!スクープ!スクープ!スクープ!

「リケルメ、バルサへ!」

来シーズンのバルサへの超大型選手の移籍が決まった。その名もリケルメ、フアン・ラモン・リケルメだ。これまで秘密裏におこなわれてきたボカ首脳陣との「リケルメ獲得」交渉に、ついに終止符が打たれた。

まだ1月とはいえ将来のプランニングは常に必要とされ、またそれを実行に移すことが大事な任務となるクラブ首脳陣。ガスパー政権3年目となる2002−2003シーズンのプランニングは、早くも始められていた。それはリケルメの獲得により、彼とトリデンテを組み合わせてのニューバルサの誕生だ。そう、トリデンテを構成するリバルドがバルサを出て行く必要はまったくない。レシャックを頭とする現在のコーチ陣は、リバルドとリケルメの両立が可能と考えている。それどころか、リケルメにはリバルドが必要な選手でさえあると認識されている。

それは今シーズン加入したサビオラを見れば明らかだ。アルゼンチンからヨーロッパに到着したばかりの選手が、フットボールスタイルの相違に慣れるのには時間がかかることをサビオラは証明している。もしリバルドが不在となった状況でリケルメが入団したら、すべてのプレッシャーが彼に降りかかるだろう。そのような状況を何としても避けたいバルサ首脳陣は、リケルメに慣れるまでの時間の猶予が必要と考え、トリデンテをそのままにしてリケルメを迎え入れたいと考えている。

ロナルドはリケルメに関して「将来のジダーン」と語っている。リケルメはまだ24歳の若い選手だ。レシャックもこれまで何回か「リバルドとリケルメは両立できる選手」とコメントしてきている。これまで噂のあったリバルド放出は今のところあり得ない。少なくともバルサ首脳陣が密かに用意している「放出選手リスト」にはリバルドの名前は見つからない。それは彼がバルサに必要な選手であると同時に、現実的に30歳の彼にバルサが支払っているような高額な年俸を払う用意のあるクラブが存在しないからでもある。

現在抱えている4人の外国人選手の誰かがヨーロッパパスポートを獲得すれば、リケルメの加入は何の問題もないだろう。だが、もし今年の6月までに誰もその取得が可能でない場合、誰かが出ていかなければならなくなる。我々ムンド・デポルティーボが得た情報によれば、それはロッケンバックのレンタル移籍として問題解決を図ろうとしているようだ。レシャックのお気に入り選手として入団してきたロッケンバックだが、ヨーロッパフットボールに慣れるには一番の時間がかかる選手と判断し、他のクラブで経験を積ましてから、将来バルサに戻したい意向と思われる。

秘密作戦
リケルメ移籍をめぐるバルサとボカの交渉は、昨年の春に開始されている。バルサ副会長のクロッサとスポーツ・ディレクターのパレーラがガスパー直々の指揮の元に交渉をおこなっていた。だが、その長かった交渉もやっと終わりを見た。そしてこの「最終的な合意」が公式発表されるのは6月間近であろうと我々は推察する。いつものことながら、シーズン中の「来シーズン入団選手の発表」は現在の選手たちに対し、決していい感じを与えることはないだろうから両クラブとも認めないであろう。だがリケルメがバルサに来ることは100%間違いのないことだ。我々はそれを言い切ることができるだけの確信を持っている。