1月21日


    

許せない敗北

またいつもの悪い癖がでたバルサ。戦いのアイデアもなく、闘争心のかけらも見せず、90分の試合が終わってみれば最下位のチームになす術もなく3ポイントを失った。リーグ最下位に位置するラージョ。そのチームを相手にして、バルサは自ら希望の風船に穴を開けた。


選手の責任
厳しい言い方になるかも知れない。だが遅くならないうちに誰かが言わなければならないことだ。だから我々は敢えて言おう。もし昨日プレーしたような選手のおこないが続くとすれば、バルサに未来はないと。

リーグにて最下位に位置するチーム相手に、積極性や闘争心、いやありとあらゆる意味において最下位チームより劣った試合をしたバルサ。試合前の1週間、監督やメディアが口を酸っぱくして語ってきたこの試合の重要さ。それにも関わらず、昨日の選手たちのおこないはまるで理解できないものであった。重要性の認識が足りなかったのか、はたまた単に彼らにとって「良い日」ではなかったのか。いずれにしてもバルサの選手たちはラージョの20倍もの移籍料を払って獲得された選手であり、少なくとも10倍の年俸をとっている選手たちである。その彼らがその価値を証明しなければいけないグランド上で、明らかにラージョの選手たちを下回るプレーをしていた。今シーズン、ラージョは我々から5ポイントも奪いながらも、最下位チームなのだ。

監督の責任
もしバルセロニスタが「恥」という言葉を知っているとすれば、昨日ほど恥ずかしく思ったことはないだろう。バルセロニスタは傷つき、怒り、悲観に暮れている。カンプノウでの2試合で、膨らみかけた希望の風船がアッという間に破裂してしまったのだから。

レシャックが真実を隠そうと何をしようとそれは監督として自由である。だがもし「選手たちは気のないプレーをしていたし、アイデア不足だった」と試合後にコメントするのであれば、そういうことが起きた原因を早急に処置しなければならない立場であることを忘れてはいけない。そしてさらに「何人かの選手はグランドにいるだけだった」とまで言うのであれば、なぜそういう選手を代えなかったのか。それは選手の責任もさることながら、監督としての責任の方が大きい。試合中にどうにかするのがレシャック、あなたの仕事だ。もしこのような状況が続くのであれば、レシャックはバルサベンチに座るのに相応しい人間ではないだろう。

首脳陣の責任
昨日の試合がいかに惨めなものであろうと、状況がそれほど悪化していないことも確かなことだ。我々はまだリーグ優勝をじゅうぶん狙えるポジションに位置しているし、チャンピオンズリーグにしても同じだ。レアル・マドリが首位に落ちついていられるのは、彼らが飛び抜けて素晴らしいからではない。周りのチームが、もちろんバルサも含めて、マドリに協力している結果だ。マラガ相手の引き分けは土曜日の段階ではマドリにとって悪い結果だった。だが24時間後には、まんざら捨てた結果でもなくなった。この悪循環をどうにかしなければならない。

「問題はない。来週のオサスナ戦で我々は頑張ればいい」
このいつもの脳天気なバルサ首脳陣による発言にはウンザリだ。我々は何回この種の言葉につき合わなければならないのか。ガスパー会長、あなたの仕事はカンプノウの貴賓席で愛想を振りまき、会長席にふんぞり返ることだけではないはずだ。バルサ選手にバルサの何たるかを教えるのも、会長としてのあなたの仕事だ。もしそれができないのだとすれば、我がバルサは単なる外国人の傭兵選手が集まっているクラブとなってしまう。


●レイナ(5)
前半はいくつかの好セーブを見せた。ラージョの1点目はレイナはすることがなかったものの、2点目のゴールはもう少しどうにかなったかも知れない。

●プジョー(5)
守備的にはいつものように活躍を見せたプジョーだが、攻撃参加という意味では物足りなさが残った。2点目のラージョのゴールは、彼のマークが甘かったと言ってもいいだろう。

●クリスタンバール(4)
ボリックのマークについたものの、完全に彼の仕事をしたとはいえない。90分を通じてスピードに欠けたクリスタンバールだった。後半は少し良くなったかもしれない。

●デブー(5)
ディフェンスの要としての仕事についているデブーだが、クリスタンバールと同じように遅さが目立った試合。ロングパスによる攻撃参加も少なく、非常に地味な試合。

●セルジ(5)
守備的にも攻撃的にもそれほど問題はなかったセルジだ。だが両方うまくいったとは言えない。彼としてはそこそこの試合。

●ガブリ(5)
中盤で唯一、戦いの精神を発揮した選手。だがそれが空回りするプレーが多く見られた昨日の試合。攻撃面での参加ではイマイチ。

●チャビ(6)
バルサのオーケストラ指揮者としてのチャビという意味では、それほど目立たなかった試合。時々、相手の選手のプレッシャーでボールを奪われていた。ゴールが救い。

●コクー(5)
昨日のコクーはいつもながらのプレーを見せられなかった。中盤でのボール奪いや、その後の攻撃参加もキレが見られなかった。肉体的な問題があったのだろう。

●リバルド(6)
攻撃面でバルサの核となり、常にゴールを狙っていた。前半はボールに触ることも多く攻撃参加の軸となりながらも、ゴールを奪うことはできなかった。後半はまったく良いとこなし。

●クライハート(4)
ボールを奪われることが多かったクライハートだ。攻撃に関して言えば、スペースが見つからないまま試合終了してしまった感じ。いくつかのゴールチャンスをものにできなかった。

●サビオラ(5)
ラージョのディフェンスにがっちりマークされ続けたサビオラに、ゴールチャンスはほとんどなかった。カンプノウ以外でのグランドでの彼の効率の悪さが気になる。