1月24日


     

バルサ、すべてを否定!

バルサ首脳陣は具体的な証拠をもとに、マドリメディアから伝わってきた「真夜中のパーティー」の噂をすべて否定した。ジェネラル・ディレクターのファルゲール、スポーツ・ディレクターのパレーラ、監督のレシャック、そしてキャプテンのセルジが記者会見に現れた。

バルサの選手はいつものように10時30分からの練習をおこなった。そして1時間30分の練習も普段通りにおこなわれたが、いつもとちがっていたのは練習後に二人のディレクターが選手控え室に現れたことだ。その二人とはファルゲールとパレーラ。彼らは選手一人一人に同じ質問を試みる。
「もしパーティーに参加していたなら、今すぐ告白して欲しい」
だがすべての選手はキッパリとそういう事実は存在しなかったこと、そして12時には各人が自分の部屋に戻り、翌日の試合に備えたことを誓う。3人の選手たち(クライハート、レイジンハー、ジェラール)は、彼らの共通の何人かの女性の友人が、翌日のチケットやサインをもらうために訪ねてきたことを認めた。だがそれは15分だけのことであり、他に疑うようなことは何もなかったと明言した。

二人のバルサ首脳陣は選手一人一人と話し合った後、予想されていたように「真夜中のパーティー」は存在しなかったことを確認。そしてクラブとして何が何でもこの噂を否定する戦い、つまり選手を守る戦いに入ることを決意する。そしてその後彼らは記者会見を召集した。レシャック、セルジも加わり、マドリから伝わってきたすべての噂を否定する。

パレーラ
我々の調べによれば、土曜日の夜(試合前夜)は多くの選手がマラガーマドリ戦のテレビ中継を見ていた。その後、3人の選手に訪問者があったことは確かなようだ。試合の入場券やサイン、記念撮影をしてもらいに来た何人かの女性たちだが、その3人の選手と彼女たちの集まりは20分か30分で終わっていることをガードマンが確認している。そして80万ペセタをカードで支払ったという報道に関しては、ホテル側も否定しているし我々の調査でも誰も支払った形跡はない。そしてマルカが言う『スイートの821号室でパーティーがおこなわれた』という報道も事実無根である。まず第一に821号室はスイートではなく普通のへやであること。そしてその部屋は当日ある人物が泊まっていたこと。その証拠としてその人物が送ってきた領収書を我々は持っている。また他のメディアが伝える「スイートの810号室でのパーティー」報道も根拠のないものである。この部屋もスイートでないばかりか、隣の809号室にはクラブの副会長であるフェルナンデスが宿泊しており、パーティーなど開かれていればすぐにわかることだ。

レシャック
こんなに嘘だということがはっきりしていることを問題にしなければならないことに非常に怒りを感じている。あり得ないことだがもしこの報道が正しいとしても、世の中には報道していいことと悪いことがあり、これはすでにその限界を超えたものであると個人的には思う。我々はフットボール界に生きる人間であり、フットボールそのものが大事な事だと信じている。いくらメディア間においてライバル意識が存在しようと、それはフットボールに関してのものでなければならない。だが残念なことに現実的にはクソはばらまかれてしまった。我々はすべての具体的な証拠をもとに否定していくつもりだが、それでも傷ついたイメージは完全に拭いされないだろう。

セルジ
この事実無根の報道により我々すべての選手が大きく傷ついてしまった。一部のウエッブページで発表されたその選手のみではなく、バルサのユニフォームに袖を通しているすべての選手を傷つけた。彼らは我々の同僚であり家族があり子供もいる選手もいる。具体的な証拠をいっさい提示せず、選手名まであげて報道するということはどういうことなのだろうか。そういうメディアに対して、我々はキッパリと反撃していかなければならないと思う。彼らはもちろん、すべての選手が報道された内容について否定している。これほどはっきりしたことはないだろうと思う。


反撃するバルサ

マドリッドから伝わってきたこのニュースが、ラージョ戦に呼ばれた18人の選手に与えたダメージは大きい。だがそのダメージは、あるウエッブページが発表した5人の選手にとってはさらに大きなものになっている。

すべてのメディアが個人名をあげずに報道した。一つの例外を除いて。マドリのあるウエッブページが、スキャンダルパーティーに参加したという5人の選手名をあげている。その瞬間からありとあらゆる噂が、バルセロナはもとよりスペイン中を走り回った。指摘された選手の中には結婚していて子供までいる選手もいる。彼らに与えたダメージは非常に大きい。
昨日のバルサ首脳陣と選手間においておこなわれたミーティング。その中でクライハート、レイジンハー、そしてジェラールが何人かのファンとの接触を認めている。だがそれは単純にチケットをもらいに来たファンとの接触であり、マドリメディアが伝えるようなパーティーではなかったことを強調している。このようなダメージを与えたメディアに対し、選手たちは法廷闘争も辞さないようにクラブに要求している。


●ダニ、今シーズン終了
夕方の6時を少し回った時だった。ジェラールがダニに向かってタックル。ダニにその足がほんのチョット触れただけに思えた。だが倒れたダニの叫び声がグランドに響きわたる。病院に担ぎ込まれたダニの顔は涙で濡れていた。全治4か月、今季絶望の負傷だった。

●ジェラール、ショック
ジェラールはかなりのショック状態にある。気の入らないまま練習を終えたジェラールはダニのいる病院に向かった。そこではすでに彼への手術が始まり、かなりの重傷と見られていた。結局、4か月のリハビリ。ジェラールのショックは隠せない。ガブリとプジョーも病院にやってきていた。

●ココ、練習に復帰
水ぼうそうにかかっていたココが昨日練習に復帰した。もちろん体力的には他の選手のペースについていけない状態だが、一日二回の練習を通じて、徐々に回復をはかっていくココだ。

●レシャックが狙うのはアンドラーデ
来シーズンのディフェンスの補強にレシャックが前から狙っているのが、ポルトガル人のアンドラーデだ。現在オポルトで活躍する23才のアンドラーデ。オポルトの監督は元バルサにいたマウリーニョが務めており、バルサとの交渉もしやすい形となっている。