1月25日



ベッカム、売り出し中!

奇跡が起こらない限り、そう、奇跡が起こらない限りベッカムは来シーズン移籍する。マンチェスターとの延長契約はあらゆる意味で壊れてしまった。彼のマネージャーは、ベッカムの新天地を探している。それがカンプノウではないと誰が言えるか。

正直に言って、我々にはベッカムがバルサに来るかどうかはわからない。かつてバルサと交渉に入ったことがあるのかどうかということさえ知らない。だが一つだけ確かなことは、彼はマンチェスターを出たいという強い意思を持っていることだ。そしてもう一つ確かなこと、それは彼がカンプノウでプレーすることを望んでいること。

デイビー・ベッカムはカンプノウを射程にいれている。もしマンチェスターの新たなオファーが魅力にあふれた断り切れないものとして登場してこない限り、彼は地中海の街でのプレーを夢見続けることになる。少なくとも現在、彼と彼の所属するクラブとの交渉は「真っ暗なトンネル」の中に入ったままだ。ベッカムの契約は2003年6月に切れ、残るところ1年と半年。これは何を意味するか。もし半年以内、つまり今シーズン中に彼の再契約がまとまらなければ、今年の夏には移籍となるということだ。そうでなければベッカムは1年後には移籍料なしの「タダ」の選手になってしまう。したがってクラブとしては急いで彼の延長契約への新たな道を探さなければならない。一方彼のマネージャーはマンチェスターとの再契約を有利に運ばせるためにも、そしてそれが完全に壊れた時のためにも、ビッグクラブからのオファーを探し続けなければならない。しばらくこのチェスゲームは続く。

ベッカムを獲れ!
●最高のアシスト
ベッカムはセレクションでもマンチェスターでも、右サイドの確固たるピカイチの選手だ。彼のアシストでマンチェスターがどれほどの得点を獲得したかは計り知れないものがある。ましてバルサはフィーゴが抜けた後、そのキャラクターを持った選手が欠けている。

●プロ中のプロ
グランド外での彼の「環境」を非難する声は聞かれても、グランド内での彼のプロ選手としてのおこないに疑問を持つ人はいない。バロン・デ・オロに選出されてもおかしくない彼が、今シーズン何試合も続けてベンチスタートという状況を迎えていた。だが彼はそのことに関し、一言も監督を非難するような発言をしなかった。彼はフットボールで最も大事なものは、個人としての選手ではなく、チームだということがわかっているからだ。

●スーパースター
ベッカムほどのカリスマ性を持っているヨーロッパ選手はいない。彼を獲得したクラブはフットボール的にも、そして経済的にも確実に利益を得ることは間違いないだろう。彼は、その存在によってグランドに客を呼び寄せることができる数少ない選手の一人だ。

ベッカムはいらない!
●彼を取り巻く環境
ベッカムが、あるいは彼の奥さんであるビクトリアが、望むと望まざるとに関わらず常に「女性週刊誌」の何ページかを埋めることになってしまっている現在の家庭環境。パパラッチに毎日のように追われることになるベッカムの獲得は、チームそのものの雰囲気を悪くするだろう。

●奇人タイプ
これまでのベッカムのグランド外での行動を見てみると、余りにも色々な意味での「主役」になりすぎている。度重なるスキャンダラスなヘアースタイルの変更、両手でも数え切れない超高級スポーツカーに乗ってのマスコミへの登場。彼のフットボール選手としての才能には誰も疑いのないところだとしても、彼のような性格の選手が果たしてバルサに合うかどうか。

●高額な移籍料
イギリスのクラブにはスペインのそれと違い、選手の違約金が決められていない。だからもしベッカムを獲得しようとするクラブがあれば、その移籍金は想像もつかない。常識的に考えて、フィーゴやジダーンと同じぐらいの移籍料となることは間違いないだろう。



オトシマエはつける

「真夜中のパーティー」に参加したと、あるウエッブページに名前入りで告発された何人かの選手。彼らが昨日の記者会見で怒りを露わにしながら、反撃に打って出た。

ラージョ戦の前夜に「真夜中のパーティ」を楽しんだと言われている何人かのバルサ選手。その中でも具体的に名前があげられた選手にとっては、家庭内の問題にまで発展する可能性がある。また名前があげられていない選手にとっても、彼らにしてみれば同じ問題だ。バルサとしてのクラブの名誉の問題であり、それに所属する選手たちにとっては彼らの名誉の問題でもある。昨日の記者会見に姿をあらわした3人の選手たち、つまりジェラール、コクー、そしてガブリたちは、このマドリッドメディアからの身に覚えのない告発に対し、最後の最後まできっちりとオトシマエがつくまで戦う所存だ。

ジェラール
これまで伝わってきているニュースはすべて嘘だ、とキッパリと言い切ることが僕にはできる。僕は良心に恥じることはしていないし、彼ら(ジャーナリスト)こそ今頃は良心の呵責に苛まれれているはずだ。だが彼らがどのように感じていようと、払わなければならないものは払ってもらう。我々すべてのバルサの選手にね。我々には普通の人々と同じように、家庭もあれば自尊心もある。我々はこのデタラメなニュースで非常に傷ついてしまっているけれど、団結といういみで言えばさらに固くなっていると思う。この団結をさらに強固なものにして、グランドの中ではもちろん、こういうくだらない事に対しても戦っていかなければならない。僕個人としては最後の最後まで、つまり彼らが僕に謝罪するまで戦い抜くつもりだ。

コクー
誰かが想像の世界で作り上げた、くだらないストーリーの犠牲者になってしまったという感じだね。僕には女房がいるし、子供もいるんだ。彼らが我が家族に与えたダメージは計り知れないものがある。あの夜、僕は夕食後ドクター・プルーマの部屋に20分間ぐらいいて、その後自室にこもった。それだけのことだった。真実はこういうことなのに、ラージョ戦で負けたことも影響するだろうけれど、ファンの人たちは我々はプロ精神に欠けてると思うだろう。それは当然だと思う。いくら具体的な証拠を掲げて反論しても、人の心というものはなかなか不信感がとれないもんだろうからね。いずれにしても僕は裁判も辞さない覚悟でこのくだらない問題に対し、戦っていこうと思う。

ガブリ
僕は結婚していないから奥さんの問題はない。でも家族を持っていることには変わりないんだ。母も心配しているし、親戚の人も心配している。僕以外の人には結婚している選手もいるし、子供だっているんだ。個人的には非常に影響を受けてしまっている。落ち込んでいると言った方が正確かも知れない。どこかのウエッブページには僕の名前がでていたらしいね。こういうありもしないニュースを流した人にひとこと言っておきたい。僕は裁判とかいかなる手段を使ってでも、自分の無実を証明する戦いをするだろうし、他の選手の無実も証明するだろうってね。



●チャビ、今日22才の誕生日
バルサの一部選手に上がって3年目、そして今年はペップがいなくなった最初の年となりスタメン確実の選手となったチャビ。その彼が今日22才の誕生日を迎えた。

●アンデルソン、一人で練習
一昨日は合同練習に加わっていたアンデルソンは、昨日はグループから離れランニングなどの練習を一人でおこなっていた。日曜日のオサスナ戦には召集されない可能性が強く、来週のテネリフェ戦に間に合うように調整中。

●デブー、クライフを批判
「バンガールの辞任はクライフの意向」とデブーがクライフを攻撃している。「彼はバルセロナでもそうだけど、ここでも神様扱いされている人物。彼の言うことは90%の人々が単純に信じてしまう。状況が悪いときに、バルサ時代もそうだったけれど、彼の発言は非常に大きな影響を与えてしまうんだ。」

●ココ、かなりの回復
ここ2,3日の練習でかなり体力的にも出来上がってきたココだ。次の試合には90分は無理としても、45分ぐらいならプレーが可能なところまできている。またマドリッドには同行しなかったものの、これまで短いとはいえバルサ選手としての経験として、噂されているようなことはあるわけがないと語っている。