1月28日


    

レシャック、辞表を提出!

 ガスパー、即座に拒否

試合終了後、カルラス・レシャックは会長のガスパーと会見し、監督ととしての将来を会長に一任した。だがガスパーは即座にそれを拒否している。。

「選手控え室で監督と会い、自分の監督としての身を会長に一任した。もし私がこの悪状況の原因だと思うならいつでも辞任する用意はあると伝えた。クラブのいかなる処置でも受け入れるつもりだった。監督である前に私はバルセロニスタであり、クラブの意向がどのようなものであれそれはバルサのためであることは間違いないからね。会長のいかなる決断も受け入れる用意は常にある。」

レシャックは昨日の敗戦でかなりの精神的ショックを受けていることを認めている。
「残念ながらこのような状況は、私の40年のバルサの歴史の中で初めてのことではない。だが、選手たちのことを考えると気が重くなる。多くの選手にとってはあのようなファンからの反応は初めてのものであろうし、かなりのショックを受けていることは間違いないだろう。私の今しなければならない最も重要な仕事は、彼らのモラルをどうにか立ちなおらせることにある。勇気を持ってこの状況をぶち破らないといけない。現実がこうであるということを認めて、言い訳を探すような時間の浪費は避けねばならないと思う。選手たちにしてみれば確かに昨日のような雰囲気の中でプレーするのは難しいことだったと思う。だがバルサの選手であれば、そのプレッシャーに勝つぐらいの強いキャラクターを持っていなければ。チームがうまく機能しているときはすべての選手がボールを要求する。だが一度うまくいかなくなると、ボールを要求しないどころか、自分のところに来たボールがまるで爆弾のように感じてしまうんだ。それが昨日の試合での選手たちだった。」

一方、ガスパー会長はレシャックの「進退伺い」に対しキッパリとそれを拒否した。
「そんなことは忘れろ。リーグ戦は終わったわけではないし、これからまだまだ先は長いんだ。監督としてこれからどうやってこの状況を乗り切っていくかということだけを考えて欲しい。とにかく、そんなことを言うものではない。」

試合後に多くのソシオが正面スタンド入り口に集まり抗議集会が開かれた。ガスパーは記者会見を通じて、すべてのソシオに謝罪をしている。また一部のソシオによっておこなわれた全国テレビ局のアンテナ3のジャーナリストに対しての暴力行為に関しても、クラブの最高責任者として謝罪している。そしてガスパーは現在の状況を次のように分析している。

●チームは悪い状況を迎えているが、決して危機ではない
ここ2試合、予想外の結果に終わっていることは確かなことではあるが、我々は危機状況を抱えているわけではない。

●ソシオは抗議する権利がある
今日の試合はまったく残念な結果に終わってしまった。精神的に打撃を受けているであろうソシオの人々が、その不愉快さを表明する自由があることは認めなければならない。クラブ最高責任者として私はソシオの方々に謝罪をしたいと思う。

●レシャックと選手を信頼
レシャックはクラブが彼の辞任を望むのであれば、その用意は常にあるという。だが我々は彼を信頼しているし、選手たちの早急なリアクションも期待できるものと思っている。

●まだ、何も失ったわけではない
現在の状況が決して良いものとは言えないが、それでも我々はまだ何も失っていないのも事実だ。リーグ優勝やチャンピオンズでの優勝も決して夢ではない。


ファンはもう我慢できない!

バルサに勝つチャンスはあった試合だ。それどころかバルサが勝っても何の不思議もない試合であった。だが終わってみれば観客席では白いハンカチがバルサの選手に振られ、オサスナに対しての拍手で幕を閉じた。

●ラージョ戦とオサスナ戦で10ポイントを失ったバルサ
来シーズンの2部落ちに足を突っ込んでいたラージョとオサスナ相手に、バルサは今シーズン2ポイントしか獲得できなかった。何とも惨めな結果ではなかろうか。バルセロニスタには許すことのできない状況だ。

●誇りも気力も感じられない選手たち
マドリッドからの爆弾が落ちてきてから彼らが誓ったこと。それはグランドで結果を出すということであった。アイヤヤヤァァァー、それが昨日の結果だ。かつてのバルサはオサスナに対し、クラブに対する誇りと自尊心と愛情によって8点も入れたことがある。今のバルサにはそれらのものは見られない。

●揺れるレシャック
監督に就任したとき、決してプレッシャーには負けないと語ったレシャック。だがここまでを見る限り、彼にはバルサの監督は荷が重すぎると言ってもいいかも知れない。選手には厳しくしていくという彼の言葉とは裏腹に、選手たちに対する厳しさがまったく感じられない。

●ファンの我慢にも限度がある
我々ソシオは選手たちの言葉を信用している。「真夜中のパーティー」なぞ存在しなかったと思っている。だがそのようなニュースが流れること自体、選手たちのおこないに甘い部分があるのではないか。

●2年間で300億の投資
130億という移籍料を払ってジダーンを獲得したマドリを批判するのはやさしい。だが我々は自分の足下も見なくてはならない。この2年間で300億というソシオの金を使って獲得した選手の中で、違いを見せてくれる選手がほとんどいないではないか。