FC.BARCELONA
悲観主義と疑惑、そして神経過敏状態、これが今のバルサが抱える現実だ。ラージョとオサスナ相手の試合に敗北したバルサにとって、もし今日のテネリフェ戦で敗北するようなことが起きれば、再び大きな嵐に見舞われることになる。レシャックが認めようと認めまいと、生か死の試合となったテネリフェ戦だ。
■勝利は3日間の平和を、そして敗北は?
我々は決して悲観主義者ではない。だがいかなる結果に対しても準備を怠ることも良しとしない。テネリフェ戦での勝利を信じよう。だが試合は常に2つのチームによって勝敗を争うものだ。勝つこともあれば負けることもある。
もし勝利したら、バルセロニスタに3日間の平和な日々が訪れるであろう。来週水曜日のソシエダー戦までの、ほんのささやかな平穏な日々。誰もがそれを望んでいる。
だがもし負けたら・・・
メノッティのスーツケースには、すでに4か月のバルセロナ生活に必要なものが詰め込まれている。月曜日にブエノス・アイレスから出発する飛行機のチケットもすでに確保してある。今シーズン終了までの4か月の労働で100万ドルというのは悪い話しではない。だが彼にとってはそんな金銭的なことより、自分の第二の故郷であるバルセロナに戻ること、そして自分のクラブであるバルサを救うこと、それらのことの方が大事なことだ。そして将来的にはバルサのスポーツ・ディレクターとなること。これが彼の夢だ。だがとりあえずその前にバルサを救わねばならぬ。
■ボナノかレイナか
テネリフェ戦でのキーパーは今日の昼までわからない。ボナノにするかレイナにするか、レシャックとアレサンコにとって今日のスタメン選手の中で唯一の疑問となっている。経験豊かなボナノを復帰させるか、はたまた信頼感を示すためにレイナを使い続けるか。だがレシャックは、どちらがスタメンで出場することになっても二人に対する信頼感には変わりがないという。
「私たちにとってはボナノかレイナかという問題はそれほど重要なことではない。二人とも良いキーパーだし、どちらにも信頼感は変わらない。我々の問題はキーパーじゃないんだ。もっと重要な解決しなければならない部分がある」
■モッタ、スタメン出場
コクーがカード制裁で出場不可能なうえに、ココも完全な状態ではない。先日のカタルーニャカップでの活躍もさることながら、バルサBでの試合ぶりも高く評価されているモッタがスタメン出場となりそうだ。昨日、それを裏付けるようにレシャックは次のように語っていた。
「ほぼ90%の確率でモッタがスタメンということになるだろうね。レリダ戦の試合後にも語ったように、彼が今日の試合で出るチャンスは大きい」
■トリデンテかウイングか
今週おこなわれた練習にはほとんんど参加していないリバルド。体調はもちろん完璧ではない。だが彼のスタメンはほぼ間違いないところだろう。体調が例え100%の状態でないにしても、レシャックにとっては決して外すことのできない選手だ。したがって彼の登場は約束されたものとおもっていいだろう。問題はサビオラを使ってのトリデンテか、あるいはオーベルをウイングに配置するかとなる。
CD.TENERIFE
エリオドロ・ロドリゲス・スタジアムを訪ねるクラブにとって、これまでこのグランドほどやりやすいところはない。テネリフェはこの地元のグランドで10試合を戦いまだ4勝しかしていない。残りは2分け4敗という成績に終わっている。しかも得点数と失点数が11と同じときている。
■8人のアルゼンチン選手
ボナノとサビオラは今日の試合で8人のアルゼンチン選手と再会することになる。この8人のうち、6人の選手はすでにカンプノウでの試合で挨拶をすましている。バサビルバッソ、ルセンホフ、パブロ・パス、ウーゴ・モラーレス、フエルテス、マリオーニの選手たちだ。この選手たちに加えて、冬のマーケットで獲得した新たな2人の選手と挨拶を交わせるチャンスがある。ニューキャッスルから来たバセーダスとムニョス・ムスタファだ。
テネリフェはこれまでの22試合を消化した段階で、16ゴールしか決めていない。もちろんこの数字はリーグの中で最低のゴール数として記録されている。そしてテネリフェの中での得点王がマリオーニ。昨年、ビジャレアルから移籍したこの選手は、奇しくも古巣への3ゴールを含め、6ゴールで最多得点選手となっている。
■ペペ・メル監督
テネリフェ首脳陣による強い希望で今シーズンから監督に就任した。だが地元で4勝しかしていないことや、2部リーグへの降格へ片足を突っ込んだ状況が、彼の立場を苦しくさせている。しかし首脳陣からの信頼感はいまだに失ってはいない。スペイン1部リーグでの彼の経験不足は前もって考慮されていたことであり、後半に入ってからのリアクションが期待されている。
今日の試合に関し、ペペ・メルは次のように語っている。
「2試合連続の敗戦ということで多くの問題を抱えているバルサだけれど、バルサは常にバルサ。世界の中でも何本かの指に入るビッグチーム。どんな状況であれ、我々にとって強敵には変わりない。それでなくても我々は彼らと同じかそれ以上の問題を抱えているんだ。自分たちのことだけでいっぱいさ。今日はバルサに、どれだけ窮屈な試合をさせることができるかということがキーポイントになるだろう」
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