2月9日


    

MALLORCA - FC.BARCELONA

20:30 SON MOIX

FC.BARCELONA

これほどまでに団子状態になったリーグ戦がかつてあっただろうか。1位から8位までの差は4ポイントしかない。バレンシアが首位に立ち、バルサは3ポイント差となり首位を睨んでいる。テネリフェ戦、ソシエダー戦での貴重な勝利をムダにしないためにも、今日のマジョルカ戦はいつにもまして大事な試合となっている。

■2度目のリーグ3連勝を目指して
今シーズンのバルサは1回だけだがリーグ戦での3連勝を記録している。第4節から第6節にかけての3連勝だ。相手チームがどこだったか覚えているだろうか。それはテネリフェ戦に始まり、ソシエダー、マジョルカ相手の3連勝だった。そう、もし今日マジョルカに勝利することができれば歴史は繰り返されることになる。そしてその3ポイントはかつての3連勝の時より、はるかに重い貴重なものとしてある。

■SON MOIXでの初勝利を目指して
マジョルカのスタディアムが新たに完成し、その名をSON MOIXとしてからバルサはそこで一度として勝利したことがない。最初の試合はクーペル率いるマジョルカとバンガールのバルサ。この試合はセルジのオンゴールで負けている。そして2回目もトリスタンとスタンコビックのゴールでバルサは敗退した。そして3回目(これが最後となって欲しいものだが)がルイス・アラゴネスのマジョルカがセラフェレールのバルサに勝利している。これまで3回おこなわれてきたSON MOIXでの悪しき歴史を終焉することができるかどうか。

■どうしても必要な勝利
サラゴサ、セビージャに勝利して上昇気流に乗ったかと思われたバルサがそのあと思わぬ2連敗。危機感を満載してのテネリフェ戦に勝利しソシエダーにも勝ち、今度こそ上昇気流に乗らなければならないバルサだ。もし3連勝できれば、それは選手一人一人の自信となり、今後の試合展開を変えるであろう大きな意味を持つ今日の試合。レアル・マドリが下降線をたどり始め、また首位のバレンシアに3ポイントと近づいたバルサにとって願ってもないチャンスとなっている。


MALLORCA

イバガッサ、パウノビック、この二人が出場できるかどうか、それがセルヒオ・クレシック監督の悩みだ。エトーはコパ・アフリカに出場しているので攻撃面ではルッケとロサーダが頼みとなる。2連勝を果たして勢いづいているバルサ相手にどこまで戦えるか。

■少ない失点
セルヒオ・クレシックは非常に真面目な監督だ。そして彼のフットボールに対するアイデアも明らかだ。これまでマジョルカの伝統的な守りのシステムは、3人のセントラールを配置したディフェンスシステム。だが彼の登場により、2人のセントラールに2人のラテラールを置いた4人ディフェンスになった。そしてこの結果、マジョルカは今シーズン、非常に失点の少ないチームに変貌しつつある。地元の試合で11試合戦った中で、失点はわずか9点だ。だがそれにも関わらず、4敗をしていることからもわかるように攻撃的な面での弱点がある。今日の試合は両チームにとって1点をあげることが非常に重要なポイントとなるだろう。

■2部落ちまで2ポイント
マジョルカのリーグ戦における状況はせっぱ詰まったものとなっている。17位、26ポイントという現状は、2部落ちラインまで2ポイントの差しかない。だがマジョルカが抱えている選手たちのレベルを考えるともっと上位にいなければならないチームである。守備的には何の問題もないマジョルカが抱える問題は攻撃面にあることは間違いない。エトーが出場できない今、ルッケとロサーダがどのくらいの攻撃力を発揮できるかが今日のポイントとなる。


●メンバー予想


●ココも代表に召集
今日の試合にも呼ばれなかったココ、イタリアではココのバルサにおける状況を心配しているようだ。ドクターOKもすでに出され、それでもマジョルカ戦に呼ばれなかったココの状況はどうなっているのか。それがトラッパトーニが危惧するところ。代表にはどうしても必要な選手と考えるトラッパトーニは、アメリカとの親善試合にココを召集した。またクリスタンバールもフランス代表に呼ばれている。

●オーベル、マジョルカ戦に呼ばれず
今日のマジョルカ戦には呼ばれなかったオーベル。首脳陣、コーチングスタッフからすっかり信頼を失ったオーベル。彼の将来は日増しにバルセロナから離れていっている。来シーズンの彼の他のクラブへの移籍はここにきてじゅうぶん可能性がでてきた。

●ガブリ、今日で100試合
バンガールの最後のシーズンとなった99−00シーズンでプジョーと共にデビューをかざったガブリ。もし今日の試合に出場すると、100試合達成となる。そしてさらに幸せなことは続く。彼にとって明日は23才の誕生日でもある。フェリース・クンプレアーニョス!ガブリ。

●プジョー、イエロの代わり
ポルトガルとの親善試合に呼ばれたプジョーのポジションは、右ウイングではなくてセントラールだ。イエロが故障して出られないこともあり、彼がイエロの場所を補う。だがプジョーにとっては初めての経験ではない。アンダー21でも何回かプレーしている。

●プラネット・フットボール今日オープン
今日から約1週間にわたって繰り広げられるフットボールの博覧会。バルセロナには30万の人が訪れる。そしてそのオープンニングにはクライフとブートラゲーニョが参加する。今週のバルセロナは、世界中のフットボール関係者とファンが集まり、様々な催しがおこなわれる。