2月14日


    

ルイス・エンリケが帰って来た!

リバプール戦から姿を消していたルイス・エンリケが戻ってきた。あれから3か月間にわたってバルサに欠けていた「チームの魂」が再びカンプノウに現れる。

ルイス・エンリケは、今のバルサでは少なくなったタイプの選手の一人だ。例えば、相手チームにゴールを決められた時に悔しい感情を体いっぱいに表す選手。例えば、チームが逆境にたっている状況で周りの選手を奮い立たせることのできる選手。そして例えば、ゴールを決めたときに観客席を総立ちにさせる選手。それがルイス・エンリケだ。

昨日は彼にとって非常に重要な日であった。最後のテストがおこなわれるからだ。そのテストはドクター連中を納得させるものだけが目的ではなく、自分自身を納得させるテストでもあった。代表選手が不在のため残っている少ない選手で作られた一部チーム対バルサのBとのミニゲームがそのテストだった。彼はこの試合で2点を入れた。だがそんなことはどうでもいいことだった。重要なことはいっさいの痛みを感じなかったこと。普通にプレーできたこと。その結果、今日クラブドクターからOKが出ること。これが彼にとって最も重要なことであった。

11月20日のアンフィールドでの負傷以来、ルイス・エンリケにとっては非常に難しくも苦しい日が続いていた。それは単なる負傷ではなく10節でのベティス戦で痛めたところと同じ箇所の筋肉だったからだ。だから今回は慎重にも慎重を期してのリハビリをおこなってきた。もし今度も同じ箇所の負傷が起きるならば、今シーズにおける復帰はほぼ不可能だったから。だがこれまでのリハビリと何日かの合同練習への参加、そして昨日のミニゲームで自信を取り戻したルイス・エンリケは、バルサにとって最も必要な時に戻ってくることができた。

「試合に復帰すること。これを唯一の希望として、これまでの厳しいリハビリをこなしてきた。プロの選手として試合に出場することが、自分の存在価値を示すことになる。俺だけじゃなくて、ジェラールもかなりの回復を見せているみたいだし、選手が揃うという意味でバルサには明るいニュースだと思う。確かにこれまでのバルサはイレギュラーな戦いをしてきたけれど、これからの1か月半が重要な期間となる。これほどまでにポイント差が少なくて各チームが接戦しているシーズンも珍しいと思う。どこのクラブにもチャンスがあるだろうけれど、我々は最大の優勝候補チームである。それを証明しなければいけないのが次のコルーニャ戦だ」


フィーゴ、歴史は永遠に

昨シーズン、カンプノウでバルセロニスタにケチョンケチョンの目にあったフィーゴ。2週間前はモンジュイクでエスパニョリスタに少々いじめられたフィーゴ。そして昨日もその歴史は繰り返された。ポルトガル代表という立場でのバルセロナでのプレーであったにも関わらず、そしてフィーゴ自身が何と言おうと、バルセロナでは「お客様」としては決して迎えられないことを証明した。
彼へのブーイングがさらに強くなったのは、カプッチョ選手との交代の時だった。フィーゴはベンチに向かいながら、いつものイヤミたっぷりなニヤ笑いを浮かべ、観客席に向かって拍手をする。これに対する答えが、試合中のそれを大きく上まわったブーイングの嵐だった。そして彼は来月、再びバルセロナにやって来る。昨日と同じ白いユニフォームをつけながらも違うチームの選手としてカンプノウにやって来る。そしてもちろん歴史は繰り返される。


サビオラ、まだチャンスはある

サビオラ/リケルメ、リケルメ/サビオラ、多くのバルセロニスタがモンジュイクの試合より注目したウエールズ戦でのコンビ。だが残念ながら、その姿を見られるのは別の機会となった。

バルセロニスタが夢見るコンビの実現を、マルセロ・ビエルサは他の試合に残したのか。それは彼にしかわからない。スタメンで登場したリケルメは74分間にわたってプレー。そしてサビオラは74分からグランドに姿をあらわし16分間の、短いながらも将来に期待のもてる活躍をした。
「たった16分間のプレーだったけれど、非常に満足している。これで再び代表に戻れたということだし、これからもチャンスはあると思う。久しぶりの代表のユニをつけての試合だったけれど、緊張感に負けることはなかったよ。楽しんで普通にプレーできた。これを機に、ワールドカップに参加できるように一生懸命がんばりたい」


オレンジ色に変色した5人のバルサ選手

アムステルダムでおこなわれたオランダ代表対イギリス代表の親善試合。クライハート、オーベル、レイジンハー、コクー、そしてキャプテンマークをつけたデブーの5人がスタメン出場。クライハートはこれまでのように快調なところを見せ、前半26分オランダ唯一のゴールを決めている。これで彼は代表として59試合に出場し34ゴールを決めたことになる。レシャックが昨日の試合を見るチャンスがあったのなら、デブーの不調さを確認することができただろう。それは試合後にデブー自身が語っていることでもある。
「個人的には何もかもうまくいかなかった試合だった。前半は2本の悪いパスを出したし、後半にも少なくても3本は悪いパスをしてしまった。」
(いつものことでゲス。)


ココ、イタリアではスタメン出場

バルサ会長ガスパーの「幸運を期待している」という電報を試合前に受け取ったココ。この日はバルサとは違ってイタリア代表のユニを着てスタメン出場だった。左サイドバックを任されたココは、アメリカ代表相手に自由に上へ下へと走り回る。負傷後のハンディキャップはすでにないようだ。これでバルサにとってもセルジに万一のことがあった場合、ココをスタメンで出場させることが可能になった。


クリスタンバール、テスト合格

負傷選手が相次いでいるフランス代表だが、昨日のルーマニア代表との親善試合でクリスタバールがスタメン出場し、90分間にわたって期待通りのプレーを展開した。本来ならLeboeuf(負傷中)が務めるポジションについたクリスタンバールは、監督の期待通りの活躍を見せ、どうやらワールドカップ出場をかけてのテストに合格したようだ。


アンデルソン、復帰

12月9日のセルタ戦を最後に、プレーから遠ざかっていたアンデルソンがスエーデン代表の試合で復帰を果たした。ギリシャ代表との親善試合にスタメンで登場したアンデルソンは当初の予定どうり後半の途中で交代した。
「すべてがうまくいった。負傷した箇所の問題はいっさいなかったし、体力的にもかなりのパーセンテージで戻ってきている。最初の何分間は少し慎重にプレーしたんだけれど、そのうち自信がついてきた。これでもう大丈夫。あとはレシャック監督が私のことを信頼してくれるかどうかだけだ。」


FC.BARCELONAからのお知らせ

2月20日20時45分に予定されているローマとのチャンピオンズリーグ戦でのチケット一般販売はおこないません。