2月15日


    

再び、カペーロ

カペーロの話題はいつものことながらイタリアから伝わってくる。昨日、再びイタリアメディアが流した噂、それはカペーロが来シーズンのバルサの監督に就任する可能性が非常に強くなったというもの。

イタリアメディアはカペーロの将来によほど関心があるらしい。ウエッブページwww.detasport.itによれば、来シーズンのカンプノウのベンチにはカペーロが座ることになりそうだという。そのウエッブページは、契約書類へのサインはいっさいされていないことを認めているものの、カペーロのサブとして働いているガルビアッティがすでにその事実を認めているという。

カペーロはローマとの契約はまだ1年残っている。だが会長のセンシが何度も繰り返してカペーロの残留をほのめかしているものの、大方の見るところではカペーロの継続はないようだ。それはカペーロ自身がローマという小さいクラブそのものに満足していないことや、ファンとのいがみ合いがいまだに存在するからのようだ。ローマファンのアイドルであるモンテーラの起用の少ないことや、消極的な試合展開がファンからの不快感を誘っている。このような状況に敏感なイタリアメディアは1か月前にも、カペーロのバルサへの移籍をほのめかしている。

カペーロは彼自身認めているように、いつかはスペインリーグに戻りたいと思っている。だがそれはビッグチームでなければならない。レアル・マドリに戻る意思はないようだ。前会長ではあるがロレンソ・サンツとの不仲もあるし、マドリディスタともギクシャクした関係になっている。したがって彼がスペインに戻る希望を満たしてくれる唯一のクラブはバルサ以外にない。バルサ側としてもカペーロの監督就任は決して悪いアイデアではないようだ。会長のガスパーは常にカペーロを尊敬していると発言しているし、バルサ首脳陣とカペーロの関係も密接なものとなっている。問題はソシオがどのようにカペーロを受け入れるかということだろう。多くのソシオが彼の守備的なシステムを嫌っていることも事実ではあるが、一方彼を支持するグループもいる。一つの理由は元マドリ監督であり、彼の獲得によりマドリへの復讐が可能となること、もう一つは、確実にタイトルがとれる可能性のある監督であるという意味においてだ。

■カペーロの条件
カペーロの最初の条件は、監督就任の交渉はガスパー個人とのものでなければならないとされている。第三者の介入をいっさい拒否している。しかもその交渉はシンプルで、しかも短いものでなければならない。昨年のように、セラフェレールがタイトルを一つもとれなかった時のみ、翌シーズンからの監督就任という悠長な条件はお断りだ。
クラブ内における彼の立場、それはすべての権力を彼に一存するものでなければならない。つまり放出選手、新加入選手の選択はいっさい彼の一存のもとにおこなわれる。したがってスポーツ・ディレクターは彼にとって意味をなさない。彼がスポーツ・ディレクターであり、マネージャーであり、そして全権を持った監督でなければならない。

■ムンド・デポルティーボの見解
我々は現時点で、バルサとカペーロがいっさいの書類に合意のサインをしていないことを断言できる。カペーロはチャンピオンズ戦でのバルサとの2試合を前にして、バルサと接触はしていないのは明らかだ。そしてガスパーもカペーロ獲得をする場合、それにかかる経済的負担も認識しているはずだ。もちろんカペーロ個人の高額な年俸だけではない。彼が要求してくるであろう補強選手のリストもわかっている。去年のカペーロとの交渉で要求された選手。キーパーにブフォンかトルドの獲得。守備の要となるセントラールの獲得。チームの心臓となる中盤選手の獲得。そしてゴールを約束してくれる9番の獲得。カペーロはマドリの監督に就任した時のクラブの誤りを繰り返して欲しくない。つまり彼がマドリに到着したとき、彼の計算に入っていたルイス・エンリケとサモラーノはすでに移籍が決められていた。こういうことを避けるためにも、カペーロは事前にすべての権力を要求してくるだろう。果たしてバルサ首脳陣がそれを可能にすることができるかどうか。いずれにしても、ローマ戦後に明らかになる。


バティ「リケルメはバルサへ」

「リケルメ、お前はバルサに行くべきだ」とバティスツータは言う。彼にとって一度は所属したかったクラブであるバルサ。それは今となっては現実化されない夢だ。だからリケルメには是非、行って欲しいと思うバティ。

我々バルセロニスタには決して忘れることのできない過去の事実。それは、バティがたった20億でバルサに来るチャンスがあったことだ。ガスパーがバティの獲得で個人的に交渉し20億の移籍料でほぼ最終段階に入ったとき、バンガールの一言でそれがおじゃんになったことを忘れない。そして彼が獲得したのはソニー・アンダーソンだった。それも30億以上のソシオの金を使って。

フィオレンティーナの選手としてカンプノウでプレーし、ゴールを決めたあと「シズカニシロー」とばかりに観客席に向かって唇に指を立てるジェスチャーをしたバティ。だが我々は彼に対し、それでも親近感を抱いている。多くのバルセロニスタが望んだバティの加入。彼もそれを望んでいたことを多くのバルセロニスタも知っている。そして昨日バティは語る。
「バルサが私に興味を示してくれた時のことは忘れられない。非常に誇りに思ったし、バルサのようなビッグチームでプレーできる可能性にとても興奮していたのを覚えている。だが、そう誰でも知っているように結局はそういう状況にはならなかった。人生なんてそんなものだろう。先のことはわからないし、もし私がバルサに行っていたらどうなっていたかということもわからない。」

来週の水曜日には再びカンプノウの芝を踏むことになるバティ。彼は今でもバルサの試合はよく見ているという。
「リケルメはバルサに似合う選手だと思う。もうアルゼンチンを出る時期に来ている選手だよ。それもスペインがいいと思う。バルサだったら最高だと思うんだけどな。」
「サビオラはいまだに将来の選手だと思っている。はっきり言ってまだ未知数だな。これからバルサでどれくらいチャンスをものにできるかにかかっていると思う」
「クライハートとリバルドのどちらが素晴らしい選手かという質問はバカげている。どちらもスーパークラスの選手だ。フットボール界の歴史に残る選手だと思う」

バティは来週の試合を非常に楽しみにしているという。バルサの状態は全然考えにいれていない。バルサはいつもバルサだという。チーム状況に関係なく、そしてカンプノウでの試合はいつもバルサが本命チームだとも言う。我々バルセロニスタは、お互いに夢が叶えられなかったことを残念に思うと共に、バティの幸運を祈ろう。もちろんカンプノウでの幸運ではなく、カルッチオでの幸運を。


●アンデルソン、スタメン復帰を希望
水曜日におこなわれた代表の親善試合に久しぶりにプレーしたアンデルソン。60分チョットのプレー時間ではあったものの、体調はほぼ完璧な状態に戻っていることを確信できたようだ。明日のコルーニャ戦では、スタメン出場でも何の問題もないことを強調している。

●クリスタンバール、ココ、軽い負傷
フランス代表の選手として出場したクリスタンバールと、アメリカ代表と戦ったココが、軽い負傷状態でバルセロナに戻ってきた。昨日の練習には参加していない。だが大方の予想ではコルーニャ戦での出場は問題ないようだ。

●エンリケ、ジェラール、OK
ルイス・エンリケとジェラールにドクターのOKがでた。ルイス・エンリケのとっては実に久しぶりの現場復帰となる。