2月20日


     

FC.BARCELONA - ROMA

20:45 CAMP NOU

FC.BARCELONA

昨シーズンの最終戦となったバレンシア戦での最後の瞬間、リバルドのオーバーヘッドキックによってバルサのチャンピオンズリーグへの参加が決まった。あのゴールは多くのバルセロニスタにとって忘れられないものとなったのと同時に、バルサに30億ペセタの収入を約束してくれた。そして今シーズン、カンプノウでのチャンピオンズにおけるスペクタクルな試合も約束してくれた。今日、バルサはカペーロ率いるローマとの試合に臨む。

■トリデンテを壊すなかれ
今シーズンが開始されたとき、多くのバルセロニスタはトリデンテに夢を託した。いきなりのトリデンテの出撃は無理と考えた人たちもいたし、彼らが相互理解しあうには時間が必要だとも納得していた。だが時間の経過と共に、人生の多くの事柄がそうであるように、実力によって生まれる結果がそれぞれを適所なところに落ちつかせる。コルーニャ戦を振り返る必要もなく、バルサの獲得ゴールの70%がクライハート、サビオラ、リバルドの3人によって生まれているという事実を見るだけでじゅうぶんだ。トリデンテはその「違い」を見せ、試合を決める重要な要素となりつつある。もちろん今日のような重要な試合には、そう、彼らのモチベーションも特別なものとなっている。レシャックは決してトリデンテを壊すべきではない。

■一丸となって戦うベシ
ゴールに飢えた選手が一丸となって戦うことが最高の戦術。それを証明したのが先日のコルーニャ戦だ。レシャックは昨日の記者会見で「もちろん勝ちに行くが、負けないことも大事」と語っていた。確かに短いリーグ戦のチャンピオンズでは直接のライバルであるチームに勝ち点を奪われるのは致命的なことだ。だが我々が経験から学んだこと。それは「引き分けでもいい」という感情を持った戦いをすればバルサは必ず負けるということだ。それは歴史が証明している。12人目の選手となるバルセロニスタに埋められたカンプノウでの戦いは、相手に合わせた戦いをしてはならないだろう。例え相手チームがローマという名前のものであっても、バルサはバルサらしい戦いを独自に展開できる能力をもった選手がいる。我々は今日の試合を何としてでも勝ちに行かなければならない。

■バルセロニスタも戦うベシ
これまで苦しみ抜いてきたバルセロニスタにとって、今日の試合は楽しむものとしなければならない。自ら12番のユニをつけ、バルサの11人の選手と共に戦わなければならない。しかもその条件は揃っている。コルーニャ戦に勝利し、首位まで1ポイント差を迫ったバルサ。そして迎えるチームはスクデットを争うイタリアのチーム。これほどワクワクする試合はないだろう。今日はカンプノウを満員にしなければならない。ローマというクラブとのカテゴリーの違いを、世界中に表明できるチャンスだ。


レシャック
カルッチオのフットボールがどんなものだか誰よりも知っているレシャック。これまで選手としてコーチとして、イタリアのクラブとの数え切れない戦いを経験しているレシャックだ。だから今日の試合は非常に難しいものとなることを予想する。

「最初のマッチボールとなるこのローマ戦はどうしても勝ちたい。もし勝利すれば次へのステップへの偉大な一歩となるだろう。だが相手は誰もが知っているイタリアのチームだ。いつも相手チームのグランドでは引き分け狙いにやって来るイタリアのチーム。やりにくいことは最初から承知している。だが我々の雰囲気はとてもいい。今日のような試合で選手とバルセロニスタが一体となって戦えば、歴史が証明しているように必ず勝利する。とはいえ、負けないことも大事なことである。」

カペーロ
ローマの勝利を疑わないと言うカペーロ。だがこれまでの彼の各クラブでの指揮ぶりをかえり見る必要もなく、そしてカルッチオのクラブであることからも明らかなように、ディフェンシーブな戦いに挑んでくることは明らかだ。

「我々はこの試合に勝利するために来た。だが試合というものは常に相手あってのもの。しかも相手はバルサだ。難しい試合となるだろう。もちろん我々にとって引き分けも悪い結果ではないだろう。」
「我々にはトッティという素晴らしい選手がいる。彼はリバルドより優れている選手だと思う。チームにとって重要なことは固いブロックを形成すること。だがトッティは一人で試合を決めることもできる選手なんだ。」


●メンバー予想(左-エスポーツ 右-ムンド)

   


●セルジキャプテンは語る
「カンプノウでのポイントを失うことはもう許されない。我々はガラタサライ戦で2ポイント失ってしまった。だから今日の試合はどうしても勝ちたい。もし観客席がいっぱいになって12番目の選手となって我々を応援してくれれば、すべてのことが可能だということをこれまで証明してきた。今日もその例外ではないだろう。勝つゾー」

●トッティはリバルドがお好き
カペーロにとってはリバルドよりトッティの方が優れた選手かも知れないが、トッティにとってはリバルドが世界最高の選手だという。彼はコルーニャ戦でのリバルドのプレーを見て腰を抜かしそうになったと白状している。
「リバルドがやったことは凄いことなんだ。同じフットボール選手として感動的ですらあるね、ああいうプレーを見られるということは。彼は自分のリストの中ではいつもバロンデオロの筆頭選手だ」

●アンデルソン、手術成功
昨日サンクガットの病院で手術を受けたアンデルソン。今回は手術前に、他の部分の負傷箇所もないかと慎重に検査がおこなわれた。だが不幸中の幸い言えるかも知れないが、問題はコルーニャ戦で負傷した箇所のみだった。手術は成功のうちに終了し、これからリハビリ期間となる。また彼は今日のローマ戦にはカンプノウに向かい、観客席からの熱い応援を送りたいということだ。