2月22日


    

危うし、リバルド!

リバルドの負傷は予想されたものより重要なものだった。これがバルサ医師プルーマが昨日だした結論だ。
昨日の練習もまともにできなかったリバルドは、バルサ医師団によって検査につぐ検査の1日を過ごした。そして彼が訴えていた筋肉の痛みは、予想していたものよりかなり深刻な原因によるものと診断された。

ドクター・プルーマによっておこなわれたリバルドの精密検査の結果は今のところ公表されていない。今日のさらなる細かい検査を待って最終的な発表がおこなわれることになるだろう。だがすでに明らかになっている事実がある。もし昨日の精密検査によってだされた結論に従えば、リバルドは少なくても2週間は安静の身となる。バレンシア戦はもちろんローマ戦への出場も絶望となる。

リバルドが負傷していることは間違いのない事実だ。それがどの程度のものなのかの最終結論は今日にもだされることになるだろう。したがってバルサ側としては昨日の段階で正式発表をおこなっていない。それはほんの少しの可能性ではあるようだが、かなり荒い治療を施せば明日の試合には出場できるという見込みがあるからだ。もちろん最終結論はバルサ医師団がだすことになる。だがその結論を前に、当人のリバルドとコーチ陣、そして医師団による三者会談によって今後の方針が決定されることになる。

もしかなり否定的な負傷であるならば、体調が万全に戻るまで待つことになるだろう。バルサにとって大事な週が続く期間とはいえ、3月の中旬にも大事な試合が控えている。だがもし今日おこなわれる再精密検査で、昨日の結果を覆すような結論を得られたとすれば(リバルド当人との話あいにもよるだろうが)無理をしてでもバレンシア戦、ローマ戦と出場する可能性もある。


スーパープジョー

チーム内の同僚にリーダー格の一人として認められつつあるプジョー。ライバルチームの選手たちから尊敬を集めつつあるプジョー。スペイン代表監督であるカマッチョから絶賛されているプジョー。そしてスペイン内はおろか、すべてのヨーロッパのビッグチームによって注目を集め始められているスーパープジョー。プジョーはもう止まらない。

シーズンが始まる前に、誰が彼のこれまでの活躍を期待しただろうか。多くの賛辞を送られる選手となったプジョーはそれでも控えめに語る。なぜならそれがプジョーのスタイルだからだ。
「セルジみたいな選手は世界中探しても少ない。バルサのキャプテンマークを付け、見事に多くのバルセロニスタの期待に応えている選手だからね。それはルイス・エンリケやアベラルド、コクーなどにしても皆同じさ。彼らこそ僕の見本となる選手たちなんだ。多くの人が誉めてくれるのは嬉しいけれど、僕は見本となるような選手じゃあない。彼らみたいな、バルサを本当の意味でひっぱていく経験豊かな選手が見本なんだ。彼らにどのくらいのことを教わってきたか、それはきりがないほどだ。」

「確かに最近多くのメディアが僕のことに関して触れているようだ。でもそれはいわゆる一時的なブームに過ぎないことだと思う。いまのところやることなすことうまくいっている感じだけど、いつかは不調の時もやってくるだろうしね。でもいつでもチームがうまくいっているかどうかというテーマの方が重要だと思う。」

「僕は右サイドバックの選手だということを忘れてはいない。フットボールのスター選手というのは、そう、誰もが知っているように、ゴールを決める選手なんだ。決して最後のパスを出す選手ではないし、ましてサイドバックの選手ではないよ。大事なのは最も難しいプレーである、ゴールを決めることなんだ。」


カペーロは語る

カペーロは昨日、あるスペインのウエッブページのチャットに参加し、マドリやバルサ、そして多くの選手について語っている。
「現在プレーしている選手の中で、最優秀選手と呼べるのは5、6人。具体的に名前をあげるとすれば、ジダーン、フィーゴ、ラウル、オーエン、トッティ、シェブチェンコ、ビエリ、そしてベッカムとギッグスという感じかな。」

リバルドとクライハートは?彼は好きではないのだろうか。答えはない。だがクライハートに関しては話題をそらした形で語っている。
「パトリックは個人的にも友人だ。先日の試合後も一緒にビールを飲んだ。彼が私のプレースタイルについてどう語ったか知らないが、我々はカンプノウではスペクタクルは試合をしたと思っている。」

スペインで監督をするのか、あるいは来年もイタリアに残るかという質問に対しても答えている。
「スペインもイタリアも、すでに監督経験がある国。新鮮味でいえばプレミアリーグだな。だが私はスペインでの生活が好きだということを隠したことはないだろう?そう、私はスペインの生活リズムが好きなんだ。バルサに来たって、それはマドリを裏切ったことにはならないと思っている。監督という職業はフットボール選手と同じ。どこかで私を必要としているクラブがあり、経済的問題や将来のプランが魅力的なものであれば、どこにでも行く用意がある。」

「メディアは私のことを守備的で保守的な監督だという。だが私がマドリの監督をしている時のことを覚えているかい。ミランにいたときの事を覚えているかい。多くのゴールを奪っているし、どこよりも多くのポイントを獲得したじゃないか。」


好調、パトリック

パトリック・クライハートが好調さを維持している。これまで多くの批判、例えば、ゴールの嗅覚に欠けている、確実なプレーの欠如、そう、色々な批判の声があったものの今ではそれらの批判的な人の声は伝わって来ない。それは当然のことだ。彼が好調なプレーを展開している限り、パトリックは世界の中でも最も優秀なデランテーロの一人なのだから。彼自身もバルサに来てから最もいい時期を迎えていることを認めている。
「調子は良い。これをできるだけ維持して快調に飛ばし続けたいね。今のところ大体うまく事が運んでいる。ローマ戦ではずいぶんと後ろの方に下がったけれど、あれも自分の判断でしたこと。レシャックの命令ではないんだ。ボールにできるだけ触るチャンスが欲しくて中盤まで下がっていった。中盤の助けにもなるしね。そりゃあ一番前のポジションにいれば得点はあげやすい。でもチームが必要としていることをすることにも充実感はあるよ。」

「疲れは感じていない。1週間に2試合というペースはもう慣れてしまった。チームが調子が良いときは疲れも少ないということもあるしね。こういう良いチーム状態の時にもカペーロの監督就任の噂が流れたりするのは信じられないことだ。レシャックがやって来たことをちゃんと評価していない証拠だよな。彼はカンテラ育ちだから、いわゆる外から見るとカリスマ性がないから、いつも疑問の対象となってしまうんだと思う。しかし、それにしてもカペーロのスタイルがバルサに合うと思う?俺は疑問だな。」